【音楽史】ドラムの歴史 Part2【ラグタイムの時代】
- 2020.03.04
- 2020.03.17
- 用語解説・音楽史

昔のドラムってどんな感じだったんだろう?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart2として、ドラムの歴史がスタートして少し経った1890年ごろの歴史を振り返ります。
楽器の歴史を知ると、時代背景に沿った楽曲を作れるようになり、作曲の引き出しが増えますので、ぜひ最後までご覧ください!
(当時の再現演奏もあります!)
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ラグタイムのはじまりは1890年
1890年になると、「ラグタイム」というとても面白いスタイルの音楽が誕生します。
ラグタイムはマーチングバンドとはまた違ったスタイルで、アフリカ系アメリカ人のピアニスト・バンジョー奏者・ギタリストたちから来る「シンコペーション」を多用した音楽です。
このシンコペーションをベースにした音楽は、よりダンスにぴったりの音楽として1890年代に人気を博しました。
ドラマーとラグタイム
前回ご紹介した通り、当時のドラムにはまだライドシンバルやクラッシュシンバル、タムもなく、バスドラムとスネアドラムだけでした。
しかしこの頃のドラマー達は即興をし始め、ドラムセットを駆使し、スイングの新しいグルーヴを生み出していきます。
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移民の影響
1890年に起きたもう一つの大きな出来事として、「多くの移民達が世界中からアメリカに渡ってきた」があります。
多くの違う国・地域から多くの人々が移住したと同時に、彼らの故郷で使われていた民族楽器をアメリカにもたらしました。
そこから、ドラムの作り方、シンバルの作り方など、楽器に関する多くのテクノロジーもアメリカに渡ります。
その影響から、アメリカの劇場では、ドラマー達が移民達がもたらした民族楽器を利用して演奏するようになったのです。
民族楽器はこれまで使われていたバスドラム+スネアドラムのセットに追加され、ラグライムの演奏に使用されました。
このドラミングスタイルは「トラップ」と呼ばれるようになります。
再現演奏↓
2:43~3:30
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