【音楽史】ドラムの歴史 Part9【Gene Krupaと”Sing Sing Sing”】
- 2020.03.11
- 2020.03.17
- 用語解説・音楽史

昔のドラムってどんな感じだったんだろう?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart9として、ドラムが一気に脚光を浴びるようになった時代を振り返ります。
楽器の歴史を知ると、時代背景に沿った楽曲を作れるようになり、作曲の引き出しが増えますので、ぜひ最後までご覧ください!
(当時の再現演奏もあります!)
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1930年代とGene Krupa
1930年代「ビッグバンド時代」において欠かせないのが、Gene Krupaの存在です。
Gene Krupaという名前は聞いたことがある人もいるかもしれません。
彼はドラムの歴史において非常に重要であり、彼なしでドラムを語ることはできません。
特に、現代の「ドラムソロ」があるのは、彼のおかげなのです。
Gene Krupaと”Sing Sing Sing”
Gene Krupaは、ドラムにおける「真のスター」といえるでしょう。
バンドの後ろで演奏しているリズムキーパー役だけでしかなかったドラムを、より前で目立たせ、ドラムを他の楽器と同じ立ち位置に立たせたのです。
彼がすごいのは、ただ名の知れたドラマーだけであっただけでなく、ドラムの役割の変化に貢献したことです。
これ以前のドラムのタムというのは、「ドラムに付属している中国の楽器」という立ち位置で、スネアと同じようにチューニングできるものでした。
Krupaがやったのは、「違う音程にチューニングされたタムを使う」ということです。
現代では当たり前ですが、実はこれ以前はポピュラーではなかったのです。
1935年は、みなさんも一度は聞いたことのあるあの名曲”Sing Sing Sing”が誕生した年。
この曲でKrupaが違うピッチ・大きさのタムを使ったことで、この手法が他のドラマーにも広がりました。
この時代には他にもたくさんの人気ドラマーが名を挙げた年ですが、どのドラマーも、Krupaのようにドラムセットで自分のパーソナリティを表現するようになりました。
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Gene Krupaのドラミング
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