【音楽ジャンル】ファンク(Funk)とは?どんな音楽?【1970年代・ジャズファンク編】

【音楽ジャンル】ファンク(Funk)とは?どんな音楽?【1970年代・ジャズファンク編】
ファンクって名前は聞いたことあるけど、「どんな音楽か」と聞かれると、ちゃんと答えられないな…
ファンクにはどんな歴史があるの?

このような疑問にお答えする内容です。

今回はPart10として、1970年代のファンクついて解説していきます。

ファンクは音楽的にも歴史的にもとてもおもしろいため、このシリーズは長編になっていますが、読み進めれば必ずどこかで面白さがわかってきます!

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ファンク全盛期の1970年代

1970年代は、ファンクにとって「最もメインストリームで高い人気を得ていた時代」と言えるでしょう。

前回までにご紹介している以下のアーティストたちは、ラジオで楽曲を再生されることで人気を得ていました。

Parliament Funkadelic
Sly and the Family Stone
Rufus & Chaka Khan
Bootsy’s Rubber Band
the Isley Brothers
Ohio Players
Con Funk Shun
Kool and the Gang
the Bar-Kays
Commodores
Roy Ayers
Stevie Wonder

ディスコとファンク

またこの頃は、ディスコがファンクに支えられている部分がありました。

多くの初期のディスコの楽曲やパフォーマーたちは、ファンクのバックグラウンドを持っていたのです。

実際にディスコのヒット曲を聞いてみると、ファンクから来ているリフやリズムが見られます。

Carl Douglas Kung Fu Fighting (Original Music Video)
Donna Summer – Love To Love You Baby
Diana Ross – Love Hangover
I'm Your Boogie Man-KC And The Sunshine Band (With lyrics)
Chaka Khan – I'm Every Woman (Official Music Video) [HD Remaster]
CHIC – Le Freak (Official Music Video)

1976年には、Rose Royceがダンスファンクの楽曲「Car Wash」でNo.1ヒットを獲得します。

このようにディスコも人気を得ていきますが、それでもなお、1980年初期までファンクの人気は上がり続けていきます。

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アフリカでもファンクが人気に

この頃、ファンクはアフリカにも進出。

アフリカの歌とリズムを融合させ、「アフロビート」ができました。

ナイジェリアのミュージシャンFela KutiはJames Brownの影響を大きく受けている人物で、「アフロビート」のスタイルで非常に評価を受けています。

Fela Kuti – Water no get enemy

ジャズファンクとは?

「ジャズファンク」は、ジャズのサブジャンルの一つです。

強いバックビートと電子系のサウンドが特徴で、初期のアナログシンセサイザーの普及に貢献したジャンルでもあります。

「バックビートって何?」という方はこちらをご覧ください↓

【音楽】アップビート・ダウンビート・オンビート・オフビート・バックビートの違い

ファンク・ソウル・R&Bがジャズに統合したことで、ジャズの非常に広い即興性の幅を、ジャズのアレンジ・リフ・ソロ、そして時々ソウルのボーカルとともに、ファンク・ソウル・ディスコに取り入れていきます。

ジャズファンクはアメリカの音楽ジャンルとして捉えられており、1970年から1980年代初期に人気になりました。

しかし1970年代中盤には、クラブ周りをしているイングランドの人々からも人気を集めます。

ジャズファンクとソウルジャズ、ジャズフュージョンの違いは?

ジャズファンクと似ているジャンルとして、ソウルジャズ、ジャズフュージョンがありますが、これらはジャズファンクと全く同じというわけではありません。

特に、ジャズファンクはボーカルが少なく、ソウルジャズに比べて即興やアレンジを多く取り入れており、強いグルーヴ感があります。

ジャズファンク

Jazz Funk – Wayne Carter – Wahoo

ソウルジャズ

Grant Green – Time to Remember

ジャズフュージョン

Ralf Nowy ‎– Escalation (1974)

関連記事:ポップスをジャズフュージョンスタイルにアレンジする方法

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「Headhunters」

1970年代になると、ジャズミュージシャンたちはジャズとロックを組み合わせて「ジャズフュージョン」を作ったり、メジャーなジャズパフォーマーたちはより様々なファンクのスタイルを見つけようとし始めます。

ジャズでダブルベースやアコースティックピアノを使っていたところを、ジャズハンクではリズムセクションとしてエレキベースやエレクトリックピアノを使っています。

ピアニスト・バンドリーダーのHebie Hancockは、10年に渡りファンクを取り入れ続けた最初のジャズアーティストです。

彼のバンド「The Headhunters」では、実際にジャズファンクスタイルの楽曲をリリースしています。

Head Hunters | Herbie Hancock | 1973 | Full Album

Headhuntersの楽曲・楽器編成では管楽器奏者はBennie Maupin一人しかおらず、彼の新しい音楽の方向性が現れています。

また、彼は打楽器奏者・ドラマーとしてBill Summersを採用。

Summersはアフリカ音楽・アフロキューバン・アフロブラジリアンの楽器やリズムを、 Hankcockのジャズファンクのサウンドに取り入れています。

BILL SUMMERS & SUMMERS HEAT "Magic"

「On the Corner」

Miles Davis – On The Corner (1972) – full album

Miles Davisが1972年にリリースした楽曲「On the Corner」は、彼をジャズファンクの世界に大きく進出させる楽曲となりました。

彼のそれまでの経験のように、On the Cornerはとても実験的な音楽でした。

Davisは、ロックやファンクに夢中になりジャズを見捨てていた若い黒人のオーディエンスと繋がろうと試みたのです。

使う楽器の中にはファンクの影響を受けたものも見受けられますが、インドのタンボラ(Tambora)やタブラス(Tablas)、キューバのコンガ(Conga)やボンゴ(Bongo)など、様々な音程楽器・リズム楽器を組み合わせて使っていました。


以上で今回の解説は終了です。

↓つづき「ファンクの歴史(1980年代、シンセファンク、Prince、YMO)」

【音楽ジャンル】ファンク(Funk)とは?どんな音楽?【ベース編】