【音楽史】ファンク(Funk)って、どんな音楽?【James Brown編】

【音楽史】ファンク(Funk)って、どんな音楽?【James Brown編】

ファンクって名前は聞いたことあるけど、「どんな音楽か」と聞かれると、ちゃんと答えられないな…

ファンクにはどんな歴史があるの?

 
このような疑問にお答えする内容です。
 

今回は英語版wikipediaの「ファンクミュージック」について、まとめてみました。

 
今回はPart8として、ファンクにおける重要人物「James Brown」の活躍について解説していきます。
 
 
Part1: 概要編(ファンクのざっくりした説明、言葉の定義と語源、このジャンルで有名なアーティスト、ざっくりした音楽的な特徴)

Part2: よく使われるリズム、テンポ、コード、スケール

Part3: ファンクにおけるベースの特徴

Part4: ファンクにおけるドラムの特徴

Part5: ファンクにおけるギターと鍵盤楽器の特徴

Part6: ファンクにおけるボーカル・歌詞・ホーンセクションの特徴

Part7: ファンクの歴史(初期、ニューオリンズ)

Part8: ファンクの歴史(1960年代、James Brownの活躍)

Part9: ファンクの歴史(1960年代後半〜1970年代前半)

Part10: ファンクの歴史(1970年代、ジャズファンク)

Part11: ファンクの歴史(1980年代、シンセファンク、Prince、YMO)

Part12: ファンクの歴史(1980年代後半〜2000年代)

 

ファンクは音楽的にも歴史的にもとてもおもしろいため、このシリーズは長編になっていますが、読み進めれば必ずどこかで面白さがわかってきます!
 
ぜひ最後までご覧ください。
 

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「初めてファンクのリズムを取り入れたロックバンド」

 
James Brownは、ニューオリンズ発祥のLittle Richardの1950年代のR&B路線のバンドに対し、「初めてファンクのリズムを取り入れたロックバンド」という評価をしています。
 

 

しかし彼はのちに1957年にエヴァンジェリスト(巡回説教者、福音を説く人)になるために一般音楽から撤退し、Little Richardのバンドメンバーの中にはBrownとthe Famosu Flamesに加わる人もおり、1958年にはヒット曲をリリースします。
 

 

James Brownならではのグルーヴ

 
1960年代中盤までには、James Brownはダウンビートを強調したグルーヴを開発します。
 
これは、アフリカ系アメリカ音楽のようにバックビートを強調するのではなく、各小節の最初のビートを強調するもので、彼のサウンドを特徴付けるものでした。
 
 
Brownはよく「On the one!」の号令でバンドに合図を送り、パーカッションの強調する箇所を変えていました。
 
これは、ソウルの伝統的なバックビートの乗せ方である「2拍目・4拍目のバックビート」から、1拍目だけのバックビートに変える手法です。
 
しかしこれには、積極的・反復的なスイングの雰囲気を出している、イーブンノートシンコペーションを使ったギターのリズムが使われています。
 
イーブンノートシンコペーション:4/4拍子の楽曲なら、偶数拍の2・4拍目にアクセントを入れたシンコペーション
 
この1-3ビートはBrownの楽曲の大きな特徴で、1964年のヒット曲「Out of Sight」や、1965年のヒット曲「Papa’s Got a Brand New Bag」や「I Got You (I Feel Good)」のころから使われ始めました。
 

 

 

 

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James Brownの音楽スタイルの特徴

 
Brownのファンクスタイルは、内部で絡み合う、対位法的な要素が特徴的です。
 
たとえばシンコペーションをしているベースラインやギターリフ、16ビートのドラムなどです。
 
「Ain’t it Funky」で見られるメインギターのオスティナートは、ニューオリンズファンクを改良し洗練した良い例でしょう。
 
ダンサブルなリフ、リズムの本質だけを扱っていることがわかります。
 
オスティナート:同じフレーズを繰り返す手法
 

 

このような彼のイノベーションは、やがて彼と彼自身のバンドを、ファンクにおいて将来性の高いものへと導いていきます。
 
彼らは「Cold Sweat」「Mother Popcorn」「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine)」などの楽曲で、ファンクの音楽スタイルをさらに前面へと押し出していきます。
 

 

 

 

ちなみにこの頃は、すでに彼の初期の音楽で使っていた「12小節ブルース」の構成は使っていませんでした。
 
代わりに、Brownの音楽では多様な伴奏をベースに「キャッチーで、アンセム(聖歌)を思わせるようなボーカル」を使っていきます。
 
このボーカルは「西アフリカ音楽のポリリズムと同じような、リズムセクションのパターンを用いた、頻繁に使われるぶつぶつ言うようなパーカッシブな楽器」として使われています。
 
この「西アフリカ音楽のポリリズム」というのは、アフリカ系アメリカ人のワークソング(Work Song)やチャント(Chants)などを指しています。
 


 
 
以上で今回の解説は終わりです!
 

ちなみに、今回の内容を踏まえてファンクの打ち込みを練習したい方はこちらがおすすめ!
 
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↓つづき「ファンクの歴史(1960年代後半〜1970年代前半)」
 
https://www.mizonote-m.com/what-is-funk-9/