【音楽史】ファンク(Funk)って、どんな音楽?【1980年代・シンセファンク・電子楽器編】

【音楽史】ファンク(Funk)って、どんな音楽?【1980年代・シンセファンク・電子楽器編】

ファンクって名前は聞いたことあるけど、「どんな音楽か」と聞かれると、ちゃんと答えられないな…

ファンクにはどんな歴史があるの?

 
このような疑問にお答えする内容です。
 

今回は英語版wikipediaの「ファンクミュージック」について、まとめてみました。

 
今回はPart11として、1980年代のファンクとシンセファンク、この頃使われていた電子楽器について解説していきます。
 
Part1: 概要編(ファンクのざっくりした説明、言葉の定義と語源、このジャンルで有名なアーティスト、ざっくりした音楽的な特徴)

Part2: よく使われるリズム、テンポ、コード、スケール

Part3: ファンクにおけるベースの特徴

Part4: ファンクにおけるドラムの特徴

Part5: ファンクにおけるギターと鍵盤楽器の特徴

Part6: ファンクにおけるボーカル・歌詞・ホーンセクションの特徴

Part7: ファンクの歴史(初期、ニューオリンズ)

Part8: ファンクの歴史(1960年代、James Brownの活躍)

Part9: ファンクの歴史(1960年代後半〜1970年代前半)

Part10: ファンクの歴史(1970年代、ジャズファンク)

Part11: ファンクの歴史(1980年代、シンセファンク、Prince、YMO)

Part12: ファンクの歴史(1980年代後半〜2000年代)

 

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電子楽器に置き換えられ…

 
1980年代になると、前回のPart11でご紹介した「P-Funk」の基礎を築いてきた構成・要素が、だんだんと電子楽器やドラムマシン、シンセサイザーなどに置き換えられていきます。
 
サックスやトランペットなどのホーンセクションはシンセキーボードに置き換わりはじめ、フレーズはシンプルなラインのまま、ソリストにソロが少し与えられるぐらいになってしまいました。
 

デジタルシンセ

 
初期のファンクで使われていた電子キーボード(Hammond B3やHohner Clavinet、Fender Rhodesなど)は、以下のような新しいデシタルシンセサイザーに置き換わっていきます。

 

Prophet-5

 

 

Oberheim OB-X

 

 

Yamaha DX7

 

 

ファンクで使われている鍵盤楽器については、Part5で詳しく解説しています↓
 
Part5: ファンクにおけるギターと鍵盤楽器の特徴
 

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ドラムマシンとベース

 
Roland TR-808やLinn LM-1、Oberheim DMXなどの電子ドラムマシンは、過去の「ファンキードラマーたち」に取って代わります。
 

TR-808

 

 

Linn LM-1

 

 

Oberheim DMX

 

 

また、スラップベースやポップスタイルのベースもシンセキーボード・シンセベースに置き換えられていきます。
 

歌詞の変化

 
Part6でも解説した歌詞も、この時代にはダブル・エンテンダーから、よりはっきりと性的表現をするような内容に変わっていきました。
 
ダブル・エンテンダー(ダブル・ミーニング):一般的な言葉の意味と、やや下品・性的な意味の両方を持つ言葉を使う手法
 

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伝説の日本のバンド「YMO(イエローマジックオーケストラ)」

 
「ライディーン」で有名な日本のエレクトロニックミュージックバンド「イエローマジックオーケストラ(YMO)」は、世界でも注目を集めます。
 

 

あの有名なEric ClaptonとMichael Jacksonは、のYMOの「Behind the Mask」をカバーしています。
 

 

 

 

1980年になると、YMOはプログラム可能なドラムマシン「TR-808」を最初に使ったバンドとして有名になり、同じく人気のKraftwerkとYMOのサウンドは、Afrika Bambaataaや Mantronixなど、のちのエレクトロファンクアーティストに大きく影響を与えていきます。
 

 

 

 

Rick James

 
Rick Jamesは、1980年代のファンクミュージシャンとして初めて、1970年代に大流行したP-Funk(Part9で解説しています)を受け継いだヒットメーカーです。
 
1981年のアルバム「Street Songs」とシングル「Give It to Me Baby」「Super Freak」は、Jamesが大スターとなるきっかけの作品となります。
 
(Super Freakは、日本でも非常に認知度が高い楽曲ですね)
 

 

 

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Prince

 
1970年代後半になるとPrinceが現れ、James Brownのようなダイナミックな楽器編成が話題を呼びます。
 
PrinceはBrownの時代に活躍したアーティストと同じぐらい、ファンクのサウンドに大きな影響を与えていきます。
 
 
彼は、エロティシズム・テクノロジー・より複雑な音楽性・風変わりなイメージとステージパフォーマンスを持ち合わせたアーティスト。
 
P-Funkと同じような、野心的で創造性豊かな音楽を繰り広げました。
 

 

 

また、Princeは音楽グループ「the Time」を結成します。
 
元々はオープニングアクトのために結成したバンドで、彼の「ミネアポリスサウンド(ミネアポリスは彼の出身地)」をベースとした、ファンク・R&B・ロック・ポップ・ニューウェーブ(New Wave)をミックスしたサウンドが特徴的です。
 
のちに、このバンドはタイトなミュージシャンシップと性的なテーマをベースとした独自のスタイルに発展していきます。
 

 

 

この時代に活躍したアーティストたち

 
Princeの他にも、このP-Funkの時代に注目を集め、セクシュアリティを大胆に表現したり、ダンス系のテーマ、シンセや他の電子テクノロジーを使ってヒットを出していたアーティストはたくさんいます。
 
彼らはいずれも、1980年代はじめに非常に大きなヒット作を生み出しました。
 

 

 

 

 

 

1980年代後半からはピュアファンク(Pure Funk)も商業的な成功を収めていましたが、Michael JacksonやDuran Duranなどのポップアーティストも、ファンクのビートを用いるようになりました。

 

エレクトロファンク

 
YMOとKraftwerkに影響され、アメリカのミュージシャンAfrika Bambaataaは「エレクトロファンク」を発展させていきます。
 
これはマシーンを主導としたミニマルなスタイルで、1982年に彼のシングル「Planet Rock」や、1983年の「Renegades of Funk」で見ることができます。
 
エレクトロファンクは、シンセサイザーやTR-808などのドラムマシンによってどんどん勢いを増していきました。
 

 

 


 
 
以上で今回の解説は終わりです!
 

ちなみに、今回の内容を踏まえてファンクの打ち込みを練習したい方はこちらがおすすめ!
 
楽譜を見ながら打ち込めば、ファンクの打ち込みテクニックを身につけられます。
 
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↓ファンク解説最終回「ファンクの歴史(1980年代後半〜2000年代)」
 

【音楽史】ファンク(Funk)って、どんな音楽?【1980年代後半〜2000年代編】