楽器解説

【音楽史】ドラムの歴史 Part9【Gene Krupaと「Sing Sing Sing」】

History of the Drumset Part 9, 1935 Gene Krupa

今回は、ドラムスティック・マレットを開発している世界的なメーカーVic Firthが解説する「ドラムの歴史」をまとめました。

この記事ではPart9として、Gene Krupaと「Sing Sing Sing」の歴史を振り返ります。

1930年代とGene Krupaの活躍

1930年代「ビッグバンド時代」において欠かせないのが、ドラマーのGene Krupaの存在です。

Gene Krupa "Sing, Sing, Sing" on The Ed Sullivan Show

Gene Krupaという名前は聞いたことがある人もいるかもしれません。

彼はドラムの歴史において非常に重要であり、彼なしでドラムを語ることはできません。

特に、現代の「ドラムソロ」があるのは彼のおかげなのです。

Gene Krupaと”Sing Sing Sing”

Gene Krupaは、ドラムにおける「真のスター」といえるでしょう。

バンドの後ろで演奏しているリズムキーパー役だけでしかなかったドラムを、より前で目立たせ、ドラムを他の楽器と同じ立ち位置に立たせたのです。

彼がすごいのは、ただ名の知れたドラマーだけであっただけでなく、ドラムの役割の変化に貢献したことです。

これ以前の時代のタムは「ドラムに付属している中国の楽器」という立ち位置でしたが、タムは1つだけ使うのが一般的でした。

初期のドラムセット:https://morenomaugliani.com/wp-content/uploads/2022/11/DrumSet-.png

その中でKrupaが行ったのは、「違う音程にチューニングされたタムを使う」ということです。

現代では当たり前ですが、実はこれ以前はポピュラーなやり方ではなかったのです。

"SING, SING, SING" BY BENNY GOODMAN

1935年は、みなさんも一度は聞いたことのあるあの名曲「Sing Sing Sing」が誕生した年です。

この曲でKrupaが違うピッチ・大きさのタムを使ったことで、この手法が他のドラマーにも広がりました。

この時代には他にもたくさんの人気ドラマーが名を挙げた年ですが、どのドラマーも、Krupaのようにドラムセットで自分のパーソナリティを表現するようになりました。

こうして、ドラマーがドラムソロをする文化が生まれたのです。

Gene Krupaのドラミング

Gene Krupa- Sing, Sing, Sing

つづきのPart10はコチラ


人気記事

1

今回は、oeksound社の人気プラグイン「soothe3」の新機能と、前作「soothe2」との違いをまとめました。2026年5月に発表されたsoothe3には、いったいどんな魅力があるのでしょうか?

2

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

3

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

4

今回は、Better Mixesが解説する「ボーカルMIXで声が前に出る&音抜けを良くする方法」をご紹介します。高価な機材は必要なく、DAW付属のプラグインしか持っていない方でもお試しいただけます!

5

今回は、DTMでおすすめの民族楽器系音源・プラグインをまとめました。通常のポップスやオーケストラではあまり使われない楽器や、非常にニッチな国・地域特有の楽器が使える製品もまとめています。インド・中国・北欧・ケルト系・アラブ・ガムラン系など幅広くご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

6

今回は、イギリスの音楽プロデューサーOceanが解説する「プロになるためにやってはいけないこと」をまとめました。音楽プロデュース歴10年、ヒップホップを中心にこれまで数多くの楽曲提供を行なっているOceanが正直に解説します。

7

今回は、音楽プロデューサーのAlex Romeが解説する「どんな曲も劇的に改善するPanのやり方」をまとめました。Pan(パン)は、使い方によっては音がとても不自然に聞こえてしまうことがあります。そこでこの記事では、DTMで上手にMIXするためにはPanをどのように調整すればいいのか、そのコツを8つご紹介します。

8

今回は低音域の吸音が重要な理由をまとめました。200Hzの低音域は部屋でどのように鳴り、人間の耳にはどのように聞こえ、それが映画や音楽を楽しむときにどう影響するのか、どのような吸音材を選べばいいのか、おすすめの吸音材もまとめてご紹介します。

9

今回は、プロギタリストのRhett Shullが解説する「あなたに合うギタータイプはどれ?」をまとめました。アメリカ・ナッシュビルを拠点に活動するプロギタリストのRhettが、数あるエレキギターの中から自分に合うギター選ぶためのポイントを3つ解説します。記事の最後にはRhettがおすすめするギターも紹介します!

10

今回は「音楽制作用にパソコンのパフォーマンスを最適化する方法」をまとめました。映像音楽制作などで何百トラックも扱っていても、DAWの動作が遅くならない方法があります。しかもこの記事でご紹介する方法は「すべて無料で実践できる上に、最低20%はCPU負荷を削減できる方法」です。ぜひお試しください。

-楽器解説