【DTM】LA-2Aコンプレッサーはなぜおすすめ?魅力と使い方
- 2024.08.04
- 2024.11.26
- ソフト・プラグイン・機材
今回はChris Selimが解説する「LA-2Aコンプレッサーの使い方」をまとめました。
「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられるのが、Teletronix社の「LA-2A」です。
なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。
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LA-2Aコンプレッサーの魅力3つ
LA-2Aコンプレッサーの魅力は、大きく分けて3つあります。
2.パラメーターが少ないので簡単に使える
3.自然にコンプレッションをかけることができる
以上の理由から、「音のキャラクターをあまり変えず、かつアタックが重要になる楽器」におすすめのコンプレッサーです。
それでは、ここからはLA-2Aの具体的な使い方についてご紹介していきます。
LA-2Aコンプレッサーの使い方
まずは、LA-2Aコンプレッサーにある各パラメーターをご紹介します。
PEAK REDUCTION:コンプレッサーをかける音量の基準を決める(スレッショルド)
LIMIT:リミッターのように動作させる(Ratioなし)
COMPRESS:コンプレッサーのように動作させる(Ratioは3:1)
Attack Timeはどれぐらい?
Attack Timeを決めるパラメーターはありませんが、基本的に10ms程度に設定されています。
そのため、トランジェント(アタック感)を残したい楽器に対して使うとちょうどいいでしょう。
Release Timeはどれぐらい?
Release Timeを決めるパラメーターはなく、自動的に調整されます。
Release Timeの残りの50%:0.5~15ms程度
このバランスは自動的に調整されるため、音に違和感なく使用することができます。
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LA-2Aコンプレッサーはボーカルにおすすめ
LA-2Aはアタックもしっかり残してコンプレッションをするため、ボーカルのように子音を際立たせたい・残したい場合におすすめです。
PEAK REDUCTIONを少し多めにしてコンプレッションを強くかけても、元の音を壊さず、自然な形で音がしっかり前に出てくるようになります。
それでは、実際にLA-2Aコンプレッサーをボーカルに使用する例を聞いてみましょう↓
4:35~5:52
LA-2Aコンプレッサーはアコースティックギターにおすすめ
ボーカルと同様におすすめなのが、アコースティックギターに使う方法です。
特に弦の音が目立つアコースティックギターには、アタック感をしっかり残せるLA-2Aがぴったりです。
6:30~7:02
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LA-2Aコンプレッサーはベースにおすすめ
LA-2Aコンプレッサーは、アコースティックギターだけでなくベースギターにもおすすめです。
特にピックを使っている場合は弦を弾く音が目立つので、LA-2Aを使うことでピック弾きを目立たせることができます。
7:21~7:57
「1176」とは何が違う?
「有名なコンプレッサー」としてLA-2Aと一緒によく名前が挙げられるのが「1176」です。
1176は非常に動作が速いので、ピーク(出過ぎた音)を抑えるのに有効です。
逆に言えば、ボーカルやドラムのように子音やアタック感を残したいときには、LA-2Aの方がよいでしょう。
1176の魅力についてはこちらで解説しています↓
以上で解説は終了です。
今回ご紹介したLA-2Aはさまざまなメーカーでプラグイン版が開発されていますので、ぜひご予算やお好みに応じてチェックしてみてください↓
Waves社「CLA-2A Compressor / Limiter」(CLA Classic Compressorsバンドルに同梱されています)
当サイトでは他にもコンプレッサーを使いこなすための知識をまとめています↓
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