音楽ジャンル解説

【音楽ジャンル】R&B(リズムアンドブルース)とは?【概要編】

今回は英語版wikipediaの「R&B」についてまとめました。

この記事ではPart1として、R&Bのざっくりした説明、R&Bという言葉の定義と語源、このジャンルで有名なアーティスト、音楽的な特徴について解説していきます。

R&B(リズムアンドブルース)って?

リズムアンドブルース(略してR&B)は、1940年代にアフリカ系アメリカ人のコミュニティーで生まれたポピュラー音楽です。

実はこの「R&B」という定義は、時代や人によってさまざまです。

R&Bの楽曲の例

60~80年代のR&B

The O'Jays - Cry Together (Official Audio)

The Rubberband Man
Love Don't Love Nobody
Twenty Five Miles
I Can't Get Next To You

90年代以降のR&B

Ariana Grande - thank u, next (Official Video)
Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic - Leave the Door Open [Official Video]
Alicia Keys - Fallin' (Official HD Video)
Kiss It Better
Beyoncé - Irreplaceable

リズムアンドブルースの定義と語源

「リズムアンドブルース」という言葉は、アメリカのビルボードマガジンで1943年にはじめて使われたとされています。

もともとは黒人のコミュニティから来たレースミュージック(race music)という言葉でしたが、戦後は「これは差別的な言葉だ」と考えられていました。

そのため、リズムアンドブルースという言葉が使われるようになる前は、様々なレコード会社が「レースミュージック」を「セピアシリーズ(sepia series)」という名前に置き換えて使うようになります。

そしてその後に、「リズムアンドブルース」と呼ばれるようになります。

人によってもとらえ方が変わる

ライター・プロデューサーのRobert Palmerは「リズムアンドブルースとは、黒人アメリカ人のために作られた音楽の総称」と定義しており、「R&B」という言葉をジャンプブルース(音楽ジャンル)の類義語として扱っていました。

しかし、オンラインデータベースAllMusicは、「R&Bはゴスペルからの影響を強く受けている」という理由で、ジャンプブルースとR&Bは別物として扱っています。

「Nothing but the Blues」の著者であるLawrence Cohnは、リズムアンドブルースという言葉は「業界の便宜のために作られた総称である」とし、クラシック音楽や宗教音楽を除いた黒人音楽すべてを「リズムアンドブルース」と定義しています。

21世紀における「R&B」の意味は?

21世紀においては、R&Bという言葉は黒人ミュージシャンによる音楽の1つのカテゴリとして使われており、他のミュージシャンの音楽と差別化して使われています。

R&Bの意味は時代によって違っていた?

1950年代前半では、この言葉はブルースの楽曲に頻繁に使われていました。

1950年代中盤になると、このスタイルの音楽がロックンロールの発展に貢献していきます。

そして「R&B」という言葉は、ゴスペルやソウルだけでなく、エレクトリックブルースなどから発展・合体した音楽を指すようになります。

1960年代になると、the Rolling Stonesやthe Who、the Animalsなどのイギリスのロックバンドが「R&Bバンド」として売り出されるようになります。

Time Is On My Side (Mono Version)
The Who 30 Years Of Maximum R&B Vol.1 Part 2
The Animals - House Of The Rising Sun 1964

実際に1964年のthe Marquee Clubには、the Whoは「Maximum R&B」というスローガンとともに紹介されています。

画像:https://i.pinimg.com/originals/d3/40/81/d34081dc5250beaad9e7cce71d91ed36.jpg

[Partial] The Who: Maximum R&B (1989) VHS

このようなロックンロールとR&Bをミックスさせた音楽は、今では「ブリティッシュ・リズムアンドブルース」として知られています。

1970年代になるまでには、R&Bは「ソウルとファンクを総称した言い方」になります。

1980年代になると、「コンテンポラリー R&B」という新しいスタイルのR&Bが発展します。

これにはポップ、ソウル、ファンク、ディスコ、ヒップホップ、エレクトロニックミュージックの要素が入っています。

R&Bの音楽的な特徴

ここからは、R&Bの楽曲の編成やフレーズなど、音楽的な特徴について解説します。

R&Bの編成の特徴

1950年代から1970年代にかけてのR&Bでは、基本的にピアノ、1~2本のギター、ベース、ドラム、1本以上のサックス、そして時おりバックボーカルが使われています。

また、アレンジは楽に演奏できるように作られていました。

R&Bのフレーズの特徴

シンプルな繰り返しのパーツが複雑に絡み合い、勢いとリズミカルが「メロウで、軽快で、催眠的な音楽」を作り出しています。

シンガーが感情的に歌詞を歌い上げている一方、クールでリラックスしたような音楽はそのままです。

また、ある程度予想できるコード進行や楽曲構成が使われていることが多いです。

この他、R&Bは「アフロキューバン」の影響も強く受けています。

こちらに関してはR&Bにとって重要項目になりますので、Part2で詳しく解説しています↓

歌詞の特徴

R&Bの歌詞のテーマとしては、「アフリカ系アメリカ人が経験した辛い経験」「自由・喜びの追求」「人間関係・経済的なこと・希望や抱負に関する勝利と失敗」などが使われることが多いです。

運命論的で、何かを決定づけるような歌詞が特徴的です。

R&Bで有名なアーティスト

ここからは、R&Bで有名なアーティストをご紹介します。

20世紀の有名なR&Bボーカリスト

20世紀において人気だったR&Bボーカリストとしては、Prince、R.Kelly、Stevie Wonder、Chaka Khan、Michael Jackson、Whitney Houston、Mariah Careyなどが挙げられます。

Prince - The Most Beautiful Girl In the World
The Storm Is Over Now
Chaka Khan - Through the Fire (Official Music Video) [HD Remaster]
Chaka Khan - Greatest Hits (Official Full Album) | Chaka Khan Best Songs
Michael Jackson - Heaven Can Wait (Official Audio)
Whitney Houston - It's Not Right But It's Okay (Official HD Video)
Mariah Carey - We Belong Together (Official Music Video)

21世紀の有名なR&Bボーカリスト

21世紀になってもR&Bはポピュラーな音楽ジャンルの一つとして生き残っており、ポップ寄りで様々な影響を受けた音楽になっています。

21世紀における有名なR&Bシンガーとしては、Rihanna、Chris Brown、Ne-Yo、Bruno Mars、SZA、Robin Thicke、The Weekndなどが挙げられます。

Rihanna - Take A Bow
Chris Brown - Residuals (Official Video)
Ne-Yo - Miss Independent
SZA - Snooze (Official Video)
Robin Thicke - Blurred Lines ft. T.I., Pharrell
The Weeknd - I Feel It Coming ft. Daft Punk (Official Video)

↓つづき「Part2」はこちら!


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