音楽理論

【KSHMR解説】DTMerのための音楽理論基礎講座 Part7 - アラビックスケール-

Lessons of KSHMR: Music Theory To Get Started Part 2

今回は、数々のプラグイン・サンプルを販売する「Splice」が監修「Lesson of KSHMR」をまとめました。

この記事ではそのうち、音楽理論基礎①で解説されている「アラビックスケール」の部分をご紹介します。

KSHMRは世界的に有名なDJ・音楽プロデューサーなので、このシリーズでお伝えするテクニックはまさに「プロ直伝」。

音楽制作で必ず使える情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください!

アラビックスケールの作り方

まずは、使うだけで「アラブな感じ」が出せる「アラビックスケール」を作る方法からご紹介します(実際のサウンドは後述)。

実は、これは以前のPart5ご紹介した「ハーモニックマイナースケール」をそのまま使ってできるスケールです。

例えば、Aハーモニックマイナースケールの場合、音の並びは「A,B,C,D,E,F,G#」です。

画像:動画より

このうち、最初の4音を消します。

画像:動画より

そして、残りの3音をそのままスケールの最初に持ってきます。

画像:動画より

そして、最初に消した4音をこの3音の後ろに持ってきます。

画像:動画より

最終的な並びは「E,F,G#,A,B,C,D」となります。

1:55~2:00

Lessons of KSHMR: Music Theory To Get Started Part 2

元のスケールはAハーモニックマイナースケールですが、こうすると「Eアラビックスケール」になります。

もし「Aアラビックスケール」を作りたいのであれば、このEアラビックスケールの最初の音がAになるように、そのまま音程を動かせばOKです。

画像:動画より

アラビックスケールを使ったメロディーの例

では実際に、このアラビックスケールを使うとどんなサウンドになるのか、かんたんなメロディーの例で見てみましょう。

2:13~2:16

Lessons of KSHMR: Music Theory To Get Started Part 2

Aアラビックスケールにした場合は、このようなサウンドになります。

2:21~2:25

Lessons of KSHMR: Music Theory To Get Started Part 2

おまけ:インド音楽の作り方

ちなみに今回ご紹介した「アラビックスケール」のように、インド音楽っぽい曲を作る方法はこちらのシリーズでまとめています。

「インド系の音楽」「エスニック感」などを出したい時にはとても役に立ち、インド音楽の面白さ・奥深さも学べますので、ぜひこちらもご覧ください↓


今回でKSHMRによるDTM講座シリーズの「音楽理論基礎編」は終了です!

次はいよいよ音づくり・アレンジに関わる部分に入っていきます↓


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