【KSHMR解説】DTMerのためのボーカルMIX講座

【KSHMR解説】DTMerのためのボーカルMIX講座
ボーカルミックス(MIX)の仕方が知りたい!

世界的に有名なプロからテクニックを学びたい!

 
今回はこのようなご要望にお答えする内容です。
 

 

数々のプラグイン・サンプルを販売する「Splice」が監修「Lesson of KSHMR」をまとめてみました。

 
今回はそのうち「ボーカルミックス」に関する部分をまとめています。
 

KSHMRは世界的に有名なDJ・音楽プロデューサーなので、このシリーズでお伝えするテクニックはまさに「プロ直伝」。
 
音楽制作で必ず使える情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください!
 

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KSHMRの楽曲「Extreme」の例

 
今回は、僕(KSHMR)の楽曲「Extreme」を例に解説してきます。
 
ボーカルとインスト、ボーカルエフェクトはこのようになっています。
 
0:14~0:33
 

 

これを、最終的にはこのような状態にしていきます。
 

6:17~6:34
 

 

ボリュームチェック

 
さて、ボーカルミックスでまず最初に行うのは、ボリュームの確認です。
 
セクション(Aメロ・Bメロなど)ごとに見てみて、他のところよりも音が小さくなっているところ/大きくなっているところがないか、確認します。
 
まずはボリュームオートメーションで調整して、その後にコンプレッサーを使って音をならしていくのがよいでしょう。
 
オートメーションで書くときは、音量を大きくしたセクションの前後が不自然に聞こえてしまうことがあるので、クロスフェードをかけるのがおすすめです。
 
0:51~1:12
 

 
 

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EQ

 
次はEQを使って、余分な周波数帯域をカットしていきます。
 
今回は女性ボーカルなので、「女性ボーカルにとって不要な低域」を削っていきます。
 
今回使うのはFabfilter社の「Pro Q」です。
 

 

 
画像:動画より
 

1:22~1:28
 

 

いろいろなQカーブを活用しよう

 
このPro-Qに限らず、多くのEQでは様々な「カーブ」の種類が選べたり、Q幅を選ぶことができます。
 
例えば、先ほどは「Cut」でガッツリ低域をカットしていましたが、中音域や高音域をカットする場合は、よりゆるやかな「Bell」などのカーブを利用したり、Q幅を少し狭くして使うとよいでしょう。
 
すべてを「Cut」のカーブでやってしまうと、とても不自然に聞こえてしまいます。
 

 
画像:動画より
 

1:42~1:48
 

 

コンプレッサー Part1

 
次はコンプレッサー(コンプ)をかけていきます。
 
今回は、Waves社の「CLA 2A」を使います。
 
CLA-2Aは、Wavesのバンドルだと「Horizon」などに入っています。
 

 

WAVES ( ウェーブス ) / Horizon ホライズン 簡易パッケージ納品

WAVES ( ウェーブス ) / Horizon ホライズン 簡易パッケージ納品
 

 
画像:動画より
 
このプラグインは実際にあるハードウェア・オプティカルコンプ(Optical Compressor)をモデリングしたものです。
 

 

画像:動画より
 
「ANALOG」欄にあるボタンをOFFにすると、ボーカルの信号(シグナル)をもとにコンプレッションがかかるようになっており、とてもスムーズにコンプがかかるという特徴があります。
 

関連記事:DTMで使うコンプレッサーの違いとは?Optical・FET・VCAの3つを解説!
 

2:11~2:17
 

 

だいたい-3~5dBぐらいのリダクションに抑えることができました。
 
これぐらいがちょうどいいでしょう。
 

コンプレッサー Part2

 
実は僕(KSHMR)は、コンプレッサーを段がけするのが好きなんです。
 
今回も、コンプレッサーを重ねてつかっていきます。
 
CLA 2Aの次は、Waves社の「Renaissance Vox」を使っていきます。
 
こちらはWavesの安めのバンドルだと「Platinum」「CLA Classic Compressors」に入っています。
 


 


 

 
画像:動画より
 

R Voxのいいところは、CLA 2Aと同じように、AttackやReleaseなどのパラメータがなく、すぐにコンプがかけられるところです。
 

2:27~3:32
 

 

リバーブ(Reverb)

 
次はリバーブです。
 
今回は、Ableton Live付属のリバーブを作っていきます。
 
「Send」にWet100%のリバーブを作り、あとはこのSendの量を調節してリバーブ量を決めていく「パラレルリバーブ」をやってみます。
 

 
画像:動画より
 

2:57~3:02
 

 

ディレイ

 
次はピンポンディレイを入れていきます。
 
先ほどのリバーブと同じように、Wet100%にしてSendで使えるようにしていきます。
 

 
画像:動画より
 
3:08~3:15
 

 

 

ディレイの後にフィルター

 
ピンポンディレイの後にキツめのフィルター(EQ)を入れると、メインボーカルとディレイの音をはっきり分けられるのでおすすめです。
 

 
画像:動画より
 

ディレイの後にコンプ

 
さらに、ディレイの後にコンプをかけてサイドチェーンをかけると、よりメインボーカルを邪魔しないディレイにすることができます。
 
3:31~3:38
 

 

リバーブの後にEQ

 
もちろん、先ほど使ったリバーブの後にフィルター(EQ)を入れてもOKです。
 
ディレイに使ったものをそのままコピーするだけでも大丈夫ですが、もう少し低域を削ってもよいでしょう。
 

さらにEQ

 
さて、ここまでのサウンドを一旦聞いてみましょう。
 
3:47~3:56
 

 
よりよくするために、ここでEQを入れて7~10khzあたりをブーストし、キラキラ感を足していきます。
 
今回は、高音域をキレイにブーストしてくれるUAD 「PULTEC PROGRAM EQUALIZER EQP-1A LEGACY」を使います。
 

HIGH FREQUENCY(高音域)をブーストします。
 
少しやりすぎなところに設定しておき、徐々に「自然に明るいボーカル」に聞こえるあたりまで調節していきます。
 
4:25~4:38
 

 

ダブリングパート

 
もし完璧にミックスしたいのであれば、リードボーカルにダブルを入れましょう。
 
「ダブル」とは、単純にリードボーカルを複数回レコーディングしたもののことで、通常は2~4個、左右に振り分けて重ねて使います。
 
通常はそのまま重ねるだけでも良いのですが、「パ」「バ」などの発音でタイミングがズレると、逆に汚く聞こえてしまいます。
 
そのため、こういった目立つ発音のときは、しっかり整えましょう。
 
Ableton Liveの場合は「ワープモード」を使って、タイミングを調整できます。
 
(CubaseならVariAudio、Logic ProならFlex Pitchなど、DAWやお手持ちのプラグインによって名前は異なります)
 

5:09~5:54
 

 

ハーモニーパート

 
ダブルの次は、ハーモニーパートも入れます。
 
ダブルと違う点は、メインボーカルと同じ歌詞は歌っていますが、歌っている音程が違うという点です。
 

6:09~6:14
 

 


 

以上でボーカルミックスの解説は終了です!
 
このシリーズでは他にも打ち込みや音楽理論についてたくさん解説されていますので、ぜひ合わせてマスターしてみてください!
 

 

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