音楽ジャンル解説

【音楽ジャンル】ブルースとは?【始まりから1930年頃編】

今回は英語版wikipediaが解説する「ブルース」をまとめました。

この記事ではPart3として、ブルースの歴史(はじまりから1930年ごろまで)について解説します。

ブルースのはじまり

最初にブルースの楽譜が出版されたのは、ニューオリンズのミュージシャンAntonio Maggioが1908年に出版した「I Got the Blues」です。

これは「ブルース」という名前を広めるのに貢献し、正式なブルースの形で作曲された、最も古いブルースの楽曲」とされています。

I got the blues by A. Maggio - Marco Fumo Piano

レコードとしては、アフリカ毛アメリカ人シンガーのMamie Smithが1920年に演奏した、Perry Bradford作曲の「Crazy Blues」です。

Mamie Smith - Crazy Blues (1920)

しかし、ブルース自体は1880年ごろからあったと言われています。

この頃はまだアメリカ内で黒人に対する人種差別があったため、ブルースに関しては文献があまりなく、起源は定かではありません。

学問においても差別があり、読み書きできる=ブルースに関して書き残せる黒人が少なかったのも理由の一つです。

南テキサスとディープサウス(南アメリカ)のブルースに関しては、20世紀はじめに書かれた文献があります。

商業目的でない楽曲に関していうと、Paul Oliverによる楽曲が20世紀初めにレコーディングされていますが、残念ながらこちらの音源は残っていません。

さまざまなスタイルの誕生

他のレコードにおいては、1924年のLaerence Gelertによる音源が残っており、その後のRobert W. Gordonによる音源も残っています。

Gordonはアメリカ議会図書館の「アメリカのフォークソング・アーカイブ」部門の主任で、Gordonの後継者は、音楽学のパイオニアと呼ばれているJohn Lomaxでした。

1930年、Lomaxは彼の息子のAlanとともに、非常に多くのプロト・ブルース(初期のブルース)スタイルのレコードを、非商用目的で作っていました。

このころの音源を聞くと、9小節構成、12小節構成、8小節構成、16小節構成など、すでに多くの構成でブルースが作られていたことがわかります。

Unknown Singer/Guitarist - Mr. Tyree (1930s)

ディッドレイ・ボウとバンジョー

ディッドレイ・ボウとバンジョーは、アフリカから伝わった楽器で、初期のブルースの音楽に、新たなボキャブラリーを加える役割を果たしました。

しかしブルースのレコードが発売されるようになった1920年代になると、バンジョーはごく限られたアーティストしか使われなくなります。

Papa Charlie Jackson - Shake That Thing (1925)
Gus Cannon Walk Right In

白人音楽と黒人音楽

19世紀には、同じアメリカ南部でカントリーミュージックが誕生します。

1920年は音楽業界が「レースミュージック(race music)」「ヒルビリーミュージック」などのカテゴリを使い始めており、「白人には白人音楽・黒人には黒人音楽を売る」というスタイルで売られていました。

基本的には、「ブルース」という言葉=黒人のために売られている音楽という意味合いで使われていました。

しかし当時は「ブルース」「カントリー」といった明確な区別はついていなかったため、レコード会社が誤って記録したこともありました。


次回Part4はこちら↓


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