【バンド】デスメタル系ドラムのミックステクニック【タム編】

【バンド】デスメタル系ドラムのミックステクニック【タム編】

今回は、Kohlekeller Studioのが解説する「メタルドラムのミキシングテクニック」をまとめてみました。

こちらでは「タム編」として、タムに関するミキシングテクニックを解説しています。

シンバル編はこちら
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ドラムバス編はこちらスポンサードサーチ

ドラムサウンドをチェック

動画内では、オーストラリア系フランス人によるデスメタルバンド「Monument Of Misanthrophy」の楽曲「Exeptionally Sandistic」で実際に使われたミキシングテクニックを、ミックスを担当した本人が惜しみなく公開しています。

楽曲はこちら↓

MONUMENT OF MISANTHROPY – Exceptionally Sadistic OFFICIAL VIDEO (Brutal Death Metal)

この楽曲のドラムをソロで聞くと、このようになります↓

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

それでは、タムのミックスについて詳しく解説していきます。

ドラムトラックの分け方

今回は、タムを1つずつ別のトラックに分割しています。

この楽曲では3つのタムを使っているため、3トラックに分かれています。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

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タムのミックス1つ目

1つ目のタムには、Wilkinson Audio社「DE-BLEEDER」Sound Radix社「DRUM LEVELER」Fabfilter社「Pro-Q3」をかけています。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

この後にDRUM LEVELERをかけ、すべてのヒットの音量をそろえています。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

最後はEQで、ローカット+ハイカットでシンバルの場所を空けています。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

タムのミックス2つ目

2つ目のタムには、DE-BLEEDERとEQ(ハイカット+ローカット)をかけています。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

DE-BLEEDERの設定は1つ目のタムと同じです。

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タムのミックス3つ目(フロアタム)

3つ目のタムはフロアタムで、DE-BLEEDERとEQをかけています。

EQの設定は、前者2つのタムに比べて極端なシェイプに設定しています。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

470hz付近を削り、ローエンドをかなりブースト、そしてハイエンドをカットしています。

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

タムのバストラックのミックス

タム全体には、リバーブ編で解説した「drumverb」のリバーブをかけ、TC Electronic社の「Master X」を使って仕上げています。

TC ELECTRONIC / MASTER X

Master Xのいいところは、EQとコンプレッションを同時に行うことができる点です。

例えば、タムの音が前に来るようにコンプレッションをした後、コンプレッションによって出過ぎた中音域をEQで削ることができます。

ON/OFFの状態を聞き比べてみると、Master Xを使った時の方がより音が大きく前に出ていてパンチがあり、中音域がポコポコしておらず、すっきりしていることがわかります。

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

Master Xの後は、EQをかけています。

「ローカット+400~500hz付近を削る+高音域を少しブーストしてアタック感を出す」という、これまでと同じような設定の繰り返しになります。

https://www.youtube.com/watch?v=xfF9pFFQYW8

さて、今回のタム編はここで終わりです。

次回は「ルームマイク編」として、ルームマイクの音に関するミックステクニックを解説していきます↓

【バンド】デスメタル系ドラムのミックステクニック【ルームマイク編】