ミキシングのコツ

ラップボーカルのMIXのコツ【ディエッサー編】

ラップってどうやってミックスすればカッコよくなる?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

グラミー受賞を果たしている世界的なエンジニアLeslie Brathwaiteが教える「ラップボーカルのミックスの仕方」をまとめました。

この記事ではそのうち「ディエッサーの使い方」に関する部分をまとめています。

ビヨンセやCardi Bなども手がける超大物エンジニアが教えるテクニックですので、ぜひ今日から使ってみてください。

今回取り上げる楽曲は「Lil Uzi Vert - Neon Guts feat. Pharrell Williams」

Lil Uzi Vert - Neon Guts feat. Pharrell Williams [Official Visualizer]

はじめに:ボーカル処理の順番

今回の楽曲で使われているボーカルチェインは、このような順番になっています。

(使用しているプラグインはすべてWavesの製品です)

今回解説するのは、このうちの「1.」と「7.」のディエッサーの部分です。

上記の項目をクリックするとそれぞれを解説している記事に飛びますので、気になる項目があればぜひチェックしてみてください。

ディエッサーPart1:コンディションを整えるディエッサーをかける

ボーカルミックスをするときは、強すぎるサ行(S)の部分を取り除く作業をします。

今回の楽曲では、Wavesの「DeEsser」を使ってこちらを行っています。

Before/After(4:41~)

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

最初はちょっと濁っている感じがしますが、しっかりSの音が抑えられています。

ディエッサーはボーカル処理で2回使うのですが、最初の段階であるこの段階では、使いすぎないようにします。

アスリートが試合前にしっかりコンディションを整えるのと同じで、この段階では、まず聞き心地の良い状態にしているのです。

Waves社「DeEsser」は、お得なバンドルのうち「Gold」「Platinum」「Diamond」に同梱されています。

ディエッサーPart2:最後に再びディエッサー

次にディエッサーをかけるのは、EQやコンプレッサーなど、一通りボーカルの処理が終わった後です。

DAWの画面で言うと、インサートエフェクトの最後の方にディエッサーをかけることになります。

一通り作業を終えるとまたキツい高音が出てくることがあるので、こちらを整えていきます。

Part1でかけたディエッサーと同じフリークエンシーレンジで、ディエッサーをかけます(Waves DeEsser)。

14:31~14:39

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

今回の曲の場合は、特にPharrellのボーカルをすごく薄い・キラキラしすぎている感じにしたくないので、ここでしっかり抑えます。

もちろん、そのようなサウンドが合う時もあるのですが、今回は合わないので抑えるようにしています。

ラップボーカルのミックスでは「キレイすぎない音」にすることがポイント

ポップスやヒップホップの世界だと、高音がしっかり出てキラキラするサウンドは「ちょっとキレイすぎるんじゃない?」と言われることもあるでしょう。

しかし、ディエッサーは高音域を抑えるはたらきをしますから、ちょっと"ダーティー"にすることができるので、効果的です。

高音域がしっかり聞こえると、人によっては悪い意味で「はっきりしている」「キレイすぎる」と聞こえてしまうためです。

また、ヒップホップ系のプロデューサーやラッパー自身も、ちょっと濁った感じやダーティーな感じが好きな人が多いですから、そのようなサウンドを求められた時にもぴったりです。

15:44~15:56

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

以上で「ディエッサー」は終了です。

次回はPart2「EQ・コンプ編①」です↓


人気記事

1

今回は、キラキラ系エフェクトプラグイン「Bismuth」の魅力と使い方について解説します。Bismuth(蒼鉛)という名前の通り、金属や宝石を思い起こさせるようなサウンドを作ることができるプラグインです。特にダンスミュージックで使えるサウンドが手軽に使えます!

2

世界的にヒットしている曲の構成はどうなってる?ヒット曲の公式はある?今回はこのような疑問にお答えします。「曲を作るときはこれを使え!」と言うほど、多くの世界的ヒット曲に使われている楽曲構成をご紹介します。主に洋楽に使われている構成ですので、特に「世界中で自分の曲を聞いてもらいたい」という方はぜひ実践してみてください。

3

今回は、ヒップホップ・トラップを作る人におすすめのスピーカーを5つご紹介します。世界で活躍する超人気音楽プロデューサー&ラッパーが実際に使用している機材のみをご紹介していますので、どれを買っても間違いではありません。スピーカー購入を検討している方は、ぜひご予算や設置スペースに合わせてチェックしてみてください。

4

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

5

今回は、コード進行を学びたいときやバリエーションを増やしたいときに使えるおすすめのコード作成プラグインを3つご紹介します。「いつも同じコード進行ばかり使ってしまい、新しいコードのアイデアが思い浮かばない」という方、必見です!

6

今回は、世界中のプロに愛用されているoeksound社「soothe3」の使い方をまとめました。とても使いやすく、初心者でもプロ並みのミックスができるようになるこのプラグインについて、その魅力や使い方を解説していきます。

7

今回は、音響関連の商品を開発しているGIK Acousticsが解説する「ステレオスピーカーの置き方」をまとめました。特にDTMなどの音楽制作では、正しく音を聞くためにスピーカーの置く位置が非常に重要になります。この記事では、ステレオモニタースピーカーとサブウーファーの正しい置き方を図を用いて解説します。

8

ミキシングをするときは、スピーカーorヘッドホン(イヤホン)、どっちでやればいいの?今回はこの疑問にお答えします!海外プロが教える「DTMでMIXするときはスピーカーとヘッドホン(イヤホン)のどちらを使った方がいいのか?を解説!今回はスピーカーを使うことによるメリットをじっくりご説明します。

9

今回は、IK Multimedia社「ReSing Japanese Pack」の使い方と実際のサウンドをご紹介します。ReSingはAIによって音をさまざまな声や楽器に変換できるツールですが、ついに日本語対応ボイスモデルを収録した「ReSing Japanese Pack」がリリースされました。今回はこちらをレビューしていきます。

10

今回は、Chambersが解説する「音楽プロデューサーは音楽大学に行くべきか?」をまとめました。ChambersはビルボードチャートでNo.1も獲得したプロの音楽プロデューサーですが、音楽大学や専門学校には行っていません。現在はプロとして活躍している彼が作曲家(ボカロP)になるなら音楽学校に行くべきかどうかを解説します。

-ミキシングのコツ
-