ミキシングのコツ

ラップボーカルのMIXのコツ【EQ・コンプ編②】

ラップってどうやってミックスすればカッコよくなる?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

グラミー受賞を果たしている世界的なエンジニアLeslie Brathwaiteが教える「ラップボーカルのミックスの仕方」をまとめました。

この記事ではそのうち「EQ・コンプ編②」に関する部分をまとめています。

ビヨンセやCardi Bなども手がける超大物エンジニアが教えるテクニックですので、ぜひ今日から使ってみてください。

今回取り上げる楽曲は「Lil Uzi Vert - Neon Guts feat. Pharrell Williams」

Lil Uzi Vert - Neon Guts feat. Pharrell Williams [Official Visualizer]

はじめに:ボーカル処理の順番

今回の楽曲で使われているボーカルチェインは、このような順番になっています。

(使用しているプラグインはすべてWavesの製品です)

今回解説するのは、このうちの「5」「6」「8」の部分です。

上記の項目をクリックするとそれぞれを解説している記事に飛びますので、気になる項目があればぜひチェックしてみてください。

ラップボーカルMIXのコツ1:Waves社の「CLA Vocals」で統一感を出す

今回の楽曲には2人のボーカルがいますが、両方とも同じ「CLA Vocals」のプラグインを通しています。


画像:動画より

どちらも全く同じ設定にしてあるのですが、全く同じ設定にすることで、2人が同じスペースにいるように聞かせることができます。

ボーカルが2人以上いる曲で、ボーカルがそれぞれ全く違うタイプの聞こえ方をしたり、全く別の場所にいるような感じには聞かせたくないですよね。

全く同じ設定にしているのは、めんどくさがっているのではなく、そのような意図があるからです。

Waves社「CLAプラグイン」のよさとは?

このプラグインはChris Lord-Alge(世界的エンジニア)が監修したCLAシリーズですが、このCLAプラグインのいいところは、直感的に操作できるところです。

ボタンをクリックして、それぞれのパラメーターのタイプを決めるだけ。

「PUSH」「TIGHT」「LARGE」など、見ただけでどんな効果が出るのかわかるようになっています。

数字で判断するのではなく、「TIGHT」「LARGE」「CHAMBER」などの名前で操作できるのがいいところで、僕も愛用しています。

https://www.waves.com/plugins/cla-vocals

BASS

まず最初は、左のフェーダー「BASS」。

こちらは「LOWER」にします。

大きな差はありませんが、確かに違いは出てきます。

TREBLE

次は「TREBLE(高音)」。

BITE、TOP、ROOFから選べます。

COMPRESS

これも、3つそれぞれのタイプに特徴的なコンプレッションが見られます。

REVERB

今回はCHAMBERにしてあるので、フェーダーはかなり低い値にしてありますが、広さを足すことができます。

DELAY

今回はQuarter(1/4)にしています。

各パラメーターの実際の音(12:05~)

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

ラップボーカルMIXのコツ2:Waves社「CLA-76」で音を前に出す

次は、Waves社「CLA-76」を使います。

このようなクラシックなコンプレッサーは、ボーカルがちょっと心配なときなどに使えて、しっかりとコンプレッションの形を作ったり、感じたりすることができます。

13:41~13:51

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

コンプレッサーに慣れてない人などは、ただ単に音量が上がっただけに聞こえるかもしれません。

しかし、ボーカルがしっかりコンプレッションされ、より前に出てきていることがお分かりいただけると思います。

ラップボーカルMIXのコツ3:仕上げのコンプレッションをかける

ボーカル処理の一番最後は、ちょっとだけコンプレッション(Wavesw社「R Compressor」)をかけることが多いです。

明らかにコンプをかけたなと思われない程度に、ちょっと飛び出ている部分をちょうどよく抑える目的で使います。

16:17~16:23

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

16:38~16:51

How to Mix Rap Vocals | Leslie Brathwaite (Pharrell Williams)

今回使ったボーカルミックスプラグインまとめ

最後に、この記事の解説で登場したボーカルミックスプラグインをご紹介します。

気になる製品があればぜひチェックしてみてください!


以上で「EQ・コンプ編②」は終了です。

次回はPart4「ボーカル補正編」です↓


人気記事

1

今回は、DTMプラグインの中でも非常に人気のあるXfer Records社「OTT」の効果的な使い方を7つご紹介します。

2

今回は、Fabfilter社「Pro-L2」をクリッパーとして使う方法をまとめました。Pro-L2はリミッターとして非常に有名ですが、設定を工夫することでクリッパーに近いサウンドを作ることもできます。本記事では、リミッターとクリッパーの違いと、Pro-L2をクリッパーのように使う設定をご紹介します。

3

今回は、世界中の作曲プロの声を参考に「DAWの選び方完全ガイド」をまとめました。これからDTMをはじめようと思っている方、DAWの種類が多すぎて迷っている方、これから複数のDAWを使い分けて効率よく作曲をしていきたい方のための内容です。

4

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

5

今回は、Cableguys社が解説する「ドラムにパンチを加えるプロのテクニック」をまとめました。ほんの少しの工夫でドラムがかっこよくなるテクニックですので、ぜひお試しください。

6

今回は、Chris Selimが解説する「マスタリング前に行うミックスの準備方法」をまとめました。マスタリングは楽曲を配信・リリースするための最終段階で、ミックスの後に行われる作業です。 ご自身でミックスとマスタリングを両方行う方も、マスタリングだけ他の人に頼む方も、ミックスの段階でやっておくべきことがわかりますのでぜひ参考にしてください。

7

今回は、世界中のプロに愛用されているoeksound社「soothe3」の使い方をまとめました。とても使いやすく、初心者でもプロ並みのミックスができるようになるこのプラグインについて、その魅力や使い方を解説していきます。

レコーディング時のレイテンシーを減らす方法 8

今回は「レコーディング時のレイテンシーを減らす方法」を8つまとめました。そもそもレイテンシーとは何か、自宅やスタジオでレコーディングするときはどのようなことに気をつければ良いのかをじっくり解説していきます。これでレコーディング時のイライラとはサヨナラしましょう!

9

今回は「DTMer&ボカロPには外付けHDDよりNASをおすすめする3つの理由」をまとめました。NASはDTMerや動画編集者など「大容量のデータを管理する人」「外付けHDDをどんどん買い足さなければならない人」にはとてもおすすめですが、なぜ外付けHDDよりNASをおすすめするのか、その理由を3つご紹介します。

10

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

-ミキシングのコツ
-