【DTM】マスタリングエンジニアでない人のためのマスタリング講座 Part3【メータープラグインの使い方】
- 2020.04.04
- 2020.04.15
- ミキシング・マスタリング

マスタリングしなきゃいけないけど、マスタリングエンジニアほど厳密にできる自信がないな…
こういったお悩みにお答えする内容です。
今回はコツ3として「メータープラグインの使い方」についての解説です。
マスタリング専門のエンジニアでないからといって、落ち込むことはありません!
全9つのコツで構成されるこの「ラフマスタリング」内容をしっかり覚えれば、これだけでも十分楽曲にいい効果を与えられるでしょう。
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コツ3:メーターを使おう
次はメーターの使用についてです。
マスタリングで活躍するメーターには、次のようなものがあります。
LUFSメーター
名前の通り、LUFSを計測するメーターです。
Short Term(短い間)、Momentary(ある瞬間)、Integrated(もしくはAverage、全体平均)など、さまざまな範囲のLUFSを計測できます。
テレビ関係などの「ブロードキャスト」においてはIntegratedが最もよく使われる値ですが、全体のレベルをチェックするときにも使います。
Short Termは、ダイナミクスレンジを確認するときに使えます。
つまり、楽曲の中で最も静かなときと音が大きいときの差分を確認できます。
スペクトラムアナライザー
スパクトラムアナライザーは、楽曲で鳴っている周波数帯域を視覚化したものです。
これを利用すれば、どこの周波数が足りていないか、うるさいのかを瞬時に確認できます。
フェーズコレレーター(Phase Correlators)
これは、曲がどれだけ広がりのあるものになっているか、逆に位相ズレが起きていないか(アンチフェーズ領域)を確認するのに使います。
位相ズレに関しては、曲を一旦モノで聞いてみるとよいでしょう。
モノにして聞いてみて、大事なパートが位相ズレによって消えていないかどうかチェックします。
もし何か音が消えていたら、位相ズレやステレオワイディングツール(Stereo Widening Tools)を使いすぎていないか確認しましょう。
ラウドネスヒストリーグラフ(Loudness History Graphs)
もし楽曲のラウドネスのグラフ推移を確認できるツールがあれば、ぜひ使ってみましょう。
ダイナミクスレンジを視覚的に確認することができます。
iZotope社のInsightや同社のTonal Balance Controlを使うとスムーズです。
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