【音楽史】エレキギターの歴史【ヤマハが教える】

【音楽史】エレキギターの歴史【ヤマハが教える】
エレキギターっていつごろできたの?
今までどんな風に使われてきたの?

 

このような疑問にお答えする内容です。

 

YAMAHAによる「エレキギターの誕生」をかんたんにまとめてみました。

 

ちなみにアコギの歴史についてはこちらでまとめていますので、こちらから見るとより理解を深められます。

 

【音楽史】アコースティックギターの歴史を見てみよう【弦・構造の進化】

 

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エレキギターのはじまり

 

最初にエレキギターが使われたのは、およそ1936年ごろ。

ジャズギタリストのCharlie Christianが、ボディにピックアップを付けたアコギを使い始めたのがはじまりとされています。

自身のバンドでソロギターの弾くために使おうという意図があったようです。

 

ちなみに、エレキが使われ出して最初に広まったジャンルは「ウェスタンスイング」。

Wills BobのバンドのギタリストLeon McAuliffeが、エレキギターを広めました。

それを参考にして、ジャズのビッグバンドでエレキギターを使い始めたのがCharlie Christianです。

 

画像:ピックアップ(https://en.wikipedia.org/wiki/Pickup_(music_technology))

 

ちなみにアコギは通販によってアメリカで普及し、こちらの記事で解説しているアパラチアンミュージックに取り入られていきました。

【音楽史】アパラチアンミュージックとは?【概要編】

 

ソリッドボディーの誕生

 

ボディーにピックアップを付けたアコギにおいてよくあった問題が、「フィードバック」とよばれる現象です。

これは、アンプで増幅された音が楽器本体と共鳴し、不協和音を起こしてしまうという問題です。

 

これを解決するには、アコギ本体から空洞(穴)部分をなくし、共鳴を起こしにくくするという方法があります。

これがのちに、木一枚を削って作られる「ソリッドボディー」の誕生につながっていきます。

 

画像:1949年に作られた、Fender Esquireの最初のプロトタイプ(https://en.wikipedia.org/wiki/Solid_body)

 

1940年はじめには、すでにソリッドボディーは考えられており、実際に作られていました。

 

しかしはじめに市場に出回らせたのは、Leo Fender(あの有名な会社Fenderの創始者)によってデザインされたものです。

1949年にリリースされ、今はFender Esquireが最初のソリッドボディーギターだとみなされています。

 

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過去、現在そして未来のギター

 

1950年代になると新しく革新的なギターが続々と登場し、1960年には、私たちが考える「モダンなエレキギター」が完成するのです。

 

もちろんその後も多くの実験的な製品は作られていますが、これらの開発がその後のギターをけん引することはあまりありませんでした。

(たとえば、ボディーに対して木の代わりにプラスチックやグラスファイバーを使ったり、ヘッドのないギターが作られたりしました)

 

そうはいっても、今の楽器はノイズを軽減したり、弦のチューニングスピードを早めたり、コーティングを長持ちさせるなど、多くの改良の恩恵を受けてきました。

しかし、トーンコントロールに使うタッチセンサーなどをはじめ、21世紀のテクノロジーがギターをより演奏しやすくするかもしれません。

 

もちろん、それはどの”革新”がギタリストに受け入れられるかによって変わります。

やはり、エレキギターの未来は「その楽器のプレイヤーが何を求めているか」に非常に密接に関わっていますね。