【音楽史】アパラチアンミュージックとは?【概要編】
- 2019.12.11
- 2020.03.17
- 用語解説・音楽史

今回はこのような疑問にお答えする内容です。
「アパラチアンミュージック」の英語版wikipediaの内容をかんたんにまとめてみました。
この概要編では、実際の音声を聞きながら、アパラチアンミュージックがどんなものかをざっくり解説していきます。
よりコアな内容は、次の「歴史編」で解説しています。
「音楽史なんて別に知らなくてもいいじゃん,..」という方も、現代のポップスにもつながるこのジャンルがどのようにしてできあがったのかを見ると、非常におもしろい発見があります。
音楽史・音楽ジャンルを知ることで作曲の引き出しも増えますので、ぜひ最後までご覧ください。
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「アパラチアンミュージック」をざっくりまとめると…
・カントリーやブルーグラスの元になった
・ヨーロッパやアフリカなど、さまざまな影響を受けた音楽
・主な使用楽器は「バンジョー」「アメリカンフィドル」「フレットダルシマー」「ギター」
「アパラチアン」って、何?
「アパラチアン」とは、東アメリカにある「アパラチア」に住む人々のことを指します。
「アメリカ」に住む人を「アメリカン」というように、そう呼ぶんですね。
アパラチアンミュージックは、このアパラチアが発祥なのでこの名前になっています。
地図でいうと、ここらへんです。
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どんなサウンド?
カントリーの起源になったこともあり、非常にカントリーに似ています。
影響を受けた音楽は?
アイルランド・スコットランドの伝統音楽(特にフィドル音楽)
賛美歌
アフリカ系アメリカンブルース
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よく使う楽器は?
アメリカンフィドル
フレットダルシマー
ギター
「ダルシマー」は聞いたことのない人が多いと思いますが、こんな楽器です。
音はアコギにかなり近いですね。
「カントリー」「ブルーグラス」って?
カントリーはこんな感じの音楽。
ブルーグラスはこんな感じの音楽です。
みなさんのなじみにあるアーティストだと、Taylor Swiftが少し前までカントリー路線でした。
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アパラチアンミュージックの代表的なミュージシャン
初期(1920~1930)のアパラチアンミュージシャンは、こちらの6組。
G. B. Grayson& Henry Whitter
Bascom Lamar Lunsford
the Carter Family
Clarence Ashley
Dock Boggs
中には以下6組のように、1950年代・1969年代にフォークが復活した際に名声を得たミュージシャンもいます。
Roscoe Holcomb
Ola Belle Reed
Lily May Ledford
Hedy West
Doc Watson
アパラチアンミュージックに影響を受けたミュージシャン
以下6組のようなカントリーとブルーグラスアーティストは、伝統的なアパラチアンミュージックから非常に強く影響を受けています。
Roy Acuff
Dolly Parton
Earl Scruggs
Chet Atkins
The Stanley Brothers
Don Reno
概要編はここまで!
なんとなくアパラチアンミュージックについてご理解いただけたかと思います。
アパラチアンミュージックの具体的な歴史や解説は、こちらの詳細編で解説しています。
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