【5分で学ぶ】エレキギターの歴史 -1920~現代まで-

【5分で学ぶ】エレキギターの歴史 -1920~現代まで-
エレキギターってどんな歴史があるの?
どうやって作られたの?

 

このような疑問にお答えする内容です。

 

 

約100年間の歴史が、なんと5分でおさらいできます!

記事を読んだ後に動画を見てみるとより理解が深まりますので、ぜひおためしください。

 

動画はこちらから視聴できます

 

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1920年代:アコギ+ピックアップの開発

 

1920年ごろは、まだアコギが使われていました。

 

しかし1923年になると、あのギブソンのデザイナー兼エンジニアのLloyd Loarが「ピックアップ」を開発します。

 

画像:ピックアップ(https://makingmusicmag.com/guide-to-pickups/)

 

 

1924 Lloyd Loar-signed Gibson F-5 mandolin played by Sierra Hull

 

1920年代の代表曲・アーティスト

Eddie Lang – April Kisses

 

1930年代:リッケンバッカー・フライング・パン

 

画像:リッケンバッカー・フライング・パン(https://en.wikipedia.org/wiki/Frying_pan_(guitar))

 

1930年代になると、リッケンバッカー・フライング・パンが誕生します。

これは最初のエレクトリック・ラップスチール・ギターで、ハワイアンミュージック(ハワイ音楽)を流行らせたいという目的で作られました。

 

確かに、音を聞くとハワイが思い浮かびますね。

 

0:32~

1932 Rickenbacher A-22 Frying Pan demo by Larry Chung

 

ちなみに、丸いボディと長いネックが料理に使うフライパンに似ていることから「フライパン」と呼ばれていました。

また弦の上には、1組のアーチ状の馬てい形(U字状)のピックアップが組み込まれています。

 

1930年代の代表曲・アーティスト

Mood Indigo – Duke Ellington

Billie Holiday – If You Were Mine

Ruth Etting – Ten Cents a Dance

Ben Selvin – Happy Days Are Here Again 

Harry Richman – Puttin on the Ritz

 

1930年代の出来事

 

1933年:ニューディール政策
(世界恐慌から立ち直るための大きな経済政策)

 

1939年:オズの魔法使いがカラー映画で上映

 

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1940年代:Gibson ES-150

 

画像:Gibson ES-150(https://en.wikipedia.org/wiki/Gibson_ES-150)

 

1940年代になると、Gibson ES-150が誕生します。

ES-150は、世界で最初に商業的成功を成し遂げた、スペインスタイルのエレキギターとされています。

 

ちなみに「ES-150」という名前は、「Electric Spanish」と、値段が$150ドルだったことから来ています。

 

Gibson:ES 150

 

1940年代の代表曲・アーティスト

Glenn Miller – In The Mood

SWING TO BOP – Charlie Christian

Duke Ellington, “Take the A Train”

Andrews Sisters Boogie Woogie Bugle Boy

Artie Shaw – Frenesi

 

1940年代の出来事

 

1942年:T-Bone Walkerがブルーズにジャズを融合させる

 

T-Bone Walker – I Got A Break Baby

 

1943年:Muddy Watersがシカゴ・ブルースを広める

 

Muddy Waters – Baby Please Don’t Go

 

1945年:「マルチトラック(マルチトラッキング)」が発明される

 

昔のマルチトラッキングの様子

 

1947年:エレクトリック・ブルースから「R&B」が作られる

 

代表曲:Louis Jordan – Run Joe

 

1950年代:ロックンロールとFender テレキャスター

 

1950年になると、ロックンロールの時代が幕を開けます。

ギターでは、Fenderのテレキャスター、Gibsonのレスポールが誕生します。

 

Fenderのテレキャスター

 

画像:Fender テレキャスター(https://en.wikipedia.org/wiki/Fender_Telecaster)

 

1932~1949年の間にもソリッドボディーのエレキギターを作っている職人はいましたが、市場においてあまりインパクトは出せていませんでした。

しかしこの時代にFenderがボトルオンネックのギターをデザインしたことで、ソリッドボディーギターは市場のバイブルとなりました。

 

ボトルオンネック:ボディーとネックを、接着剤ではなくネジで固定する方法

詳しくはコチラで解説されています!
https://naru-gakki.com/neck-joint/

 

Gibsonのレスポール

 


画像:Gibson Les Paul(https://en.wikipedia.org/wiki/Gibson_Les_Paul)

 

1952年に、Gibsonは自社初めてのソリッドボディーエレキギターを発売します。

Fenderのテレキャスターやストラトキャスターと並び、ソリッドボディーのエレキギターとして広く販売された最初のギターの1つとなっています。

 

非常に万能であることから、レスポールはロックやカントリー、ポップ、ソウル、R&B、ブルース、ジャズ、レゲエ、パンク、ヘビーメタルなど、さまざまなジャンルで使われています。

 

1950年代の代表曲・アーティスト

Nat King Cole – Mona Lisa

The Third Man – Anton Karas

Santo & Johnny – Sleep Walk

 

1950年代の出来事

 

1951年:Ike Turnerが”Rocket 88”を発表。
(最初のロックギターのリフの一つと言われています)

 

Rocket 88 (Original Version) – Ike Turner/Jackie Brenston

 

1952年:Sam PhillipsがSun Recordsを創設

 

1955年:Chuck Berryが最初のロックンロールのレコードを販売

 

Chuck Berry – Maybellene

(使われているギター:ES-335)

 

1959年:Buddy Hollyが飛行機事故で死去

 

Buddy Holly – Everyday

 

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1960年代:Fender ストラトキャスターの低迷と復活

 

1954年に発売されたFenderのストラトキャスター。

 

1965年以降になると、CBS Instrumentsの傘下にあったFenderは、製品の品質低下で信頼を失いつつありました。

しかしJimmy Hendrixがストラトキャスターに愛着を持ち続けたことで、人気は低迷せず復活を遂げました。

 

1960年代の代表曲・アーティスト

Elvis Presley – Are You Lonesome Tonight

Rocco Granata – Marina

Elvis Presley – It’s Now Or Never

 

1960年代の出来事

 

1962年:Rolling Stonesが誕生

The Rolling Stones – Come On

 

1964年:The Beatlesがアメリカに進出

 

The Beatles at The Washington Coliseum in 1964

 

1967年:Jimi HendrixがMonterey Pop Festivalでパフォーマンス

 

 

1968年:Eric ClaptonとCream(Ericのいたバンド)が1億5000万枚を売り上げる

 

ERIC CLAPTON (Cream) – Sunshine Of Your Love

 

1968年:Led Zeppelinが誕生

 

Led Zeppelin – Dazed And Confused

 

1969年:アメリカの音楽フェスティバル「Woodstock」が50万人の集客を達成

 

Woodstock 1969 – Full Festival

 

1970年代以降のギターの歴史

 

1973年:Pink Floydがアルバム「Dark Side of the Moon」をリリース

 

Speak To Me

 

1975年:ベトナム戦争が終わる

 

1980年:John Lennonが殺害される

 

1992年:NirvanaとPearl Jamらが「グランジ・ロック」でヒットを収める

 

 

1995年:Rock And Roll Hall Of Fame(ロックンロールの博物館&殿堂)がClevelandにオープン

 

そしてこれからも、ギターの進化は続く…

 

 

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ギターの歴史を学ぶのにおすすめの本

 

もっと深くギターの歴史を知りたい方は、こちらの本がおすすめです!