プロが実際にやっている作曲の仕方とは?【コツは3つ】
- 2019.12.03
- 2019.12.01
- 作曲・編曲

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
Clean BanditのメンバーJack Pattersonと、彼と共に音楽プロデュース・ミキシングをしているMark Ralphが語る「Clean Banditでの音楽制作」のインタビューをかんたんにまとめました。
そのうち、今回は「Clean Banditの3つの作曲術」についての部分をまとめています。
Clean Banditは、「Rather Be」「Rockabye」「Symphony」など、非常に多くのヒット曲を出しているアーティストです。
この3曲だけでも、YouTube再生回数は70億回を超えます。
3曲で70億というとんでもない数字ですが、この記事を読めば、メガヒット曲を出し続ける彼らの作曲術が学べます!
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作曲方法1:クオンタイズしない
“Rather Be”はタイトでリジミカルなエフェクトが特徴的にもかかわらず、ストリングスパートではクオンタイズを使用していません。
クオンタイズをしっかりすることで音がバシっと決まる…そしてリズムがしっかりし、結果的にリズミカルに聞こえると思う人もいるでしょう。
しかし「Rather Be」では、クオンタイズを一切使用していないといいます。
もちろんこれは奏者の技術がないとできないことですが、これが「ライブ感」を生み出し、いきいきとしたリズミカルな音楽に聞こえさせているのです。
作曲方法2:多重録音(レイヤー)でビッグなサウンドに
“全て生演奏ですね。僕らのストリングスは”ニセのビッグサウンド”みたいなもので、ニール(元メンバー、バイオリニスト)のバイオリンを複数重ねています。
つまり、Clean Banditは数人のメンバーしかいませんが、多重録音することによってまるで大きなオーケストラが奏でているように聞かせているわけですね。
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作曲方法3:シンプルな編成→ビッグな編成に
まずはじめにカルテットで成り立たせ、カルテットサウンドを作ってから、それをダブリングするんです。
以前は、いいサウンドになるまでレイヤーしていくのが好きでした。今では、4つの独立したレーン(4人)のために、よりスペースを作ること、それぞれがそれぞれの役割を果たさせるのが中心ですね。
はじめにカルテット(奏者が4人)の編成で成り立つ曲にすることで、しっかりとした「曲の基盤」ができるわけですね。
映画音楽やゲーム音楽では壮大なオーケストラを作ることがあると思いますが、はじめは室内楽など、小さな編成でラフを書いてみるといいかもしれませんね。
まとめ
今回ご紹介したコツはこちらの3つ。
作曲方法2:多重録音(レイヤー)でビッグなサウンドに
作曲方法3:シンプルな編成→ビッグな編成に
彼らのようにストリングス系を使わない曲の場合でも使える作曲術ですので、ぜひおためしください。
なお、このインタビューで語られた作曲術やDAWに関する内容は、別記事でまとめています。
Clean BanditのJack&Ralphのインタビューシリーズ
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