今回は、Pyramindのインストラクター・Ryan Reyが解説する「五度圏(サークルオブフィフス)を活用する5つの方法」をまとめました。
この記事では、その活用法の4つ目「同主調を確認する」をご紹介します。
「五度圏を活用する5つの方法」シリーズ
同主調とは?
今回のテーマである同主調とは、主音(トニックまたは1度)が同じスケールを指します。
たとえばCメジャーキーとCマイナーキーは、スケールの主音(1番目の音)が両方ともCなので「同主調」です。


同主調って何に使うの?
同主調は似ているキーなので、曲中で一時的に同主要のキーを借りても違和感がありません。
そのため、「曲のキーにはないコードをちょっと使いたいとき」に使います。
これを、音楽用語で「借用和音」と言います。
たとえばCメジャーキーの曲の場合、Cメジャーキーには♭も#もついていませんが、曲の途中で一時的に同主調=Cマイナーキーで使われるコードを借りることができます。

そのため、CマイナーコードやE♭メジャーコードなどが使えます。
Cメジャーキーのダイアトニックコードにはないコードですが、同主調なので一時的に使っても問題ありません。
逆に、Cマイナーキーの曲で一時的にCメジャーキーのコードを使ってもOKです。
五度圏で同主調をチェックする
前回までのスケール編と近親調編をご覧になった方はもうお気づきかと思いますが、五度圏表があれば同主調で使われる♭・#の数、ダイアトニックコードがわかります。
同主調で使われる♭・#の数がわかれば、借用和音もおのずとわかります。
確認方法は同じですので、こちらの記事をご覧ください。
五度圏で同主調を確認する方法まとめ
今回の内容をまとめると、このようになります。
同主調とは
主音(トニックまたは1度)が同じスケール
(CメジャーキーとCマイナーキー、GメジャーキーとGマイナーキー等)
同主調の使い道
曲中で一時的に同主調で使われる和音を借りてくる(借用和音)
五度圏で同主調を確認する方法
同じ音名のスケールを見つける
(メジャーキーは外側の円、マイナーキーは内側の円)
次回「トニック・ドミナント編」はこちら🔻
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