音楽ジャンル解説

【音楽ジャンル】ウェスタンスイングとは?【音楽的な特徴・楽器編】

今回は英語版wikipediaの「ウェスタンスイング」をまとめました。

この記事ではPart1として、ウェスタンスイングの定義や音楽的な特徴、使われている楽器について解説します。

Part2

ウェスタンスイング(Western Swing)とは?

ウェスタンスイングとは、1920年代後半に南西アメリカで生まれた、アメリカのカントリーミュージックのサブジャンルです。

ダンスミュージックの一種で、アップテンポなビートが特徴です。
(アップテンポではない楽曲もあります)

Ocie Stockard and the Wanderers - To My House (1937)
Bob Wills & Lester Junior Barnard - Barnard Blues
TEX WILLIAMS - I Lost My Gal From Memphis (1951)
Jukebox Drive off Route 66 ~ Vintage Western Swing

ウェスタンスイングどんな音楽に影響を受け、影響を与えた?

ウェスタンスイングは、以下のジャンルから影響を受けています。

・ウェスタンミュージック(詳細はコチラ
・フォーク(詳細はコチラ
・カントリーミュージック
・ブルース(詳細はコチラ
・スイング(詳細はコチラ
・ディキシーランド(詳細はコチラ
・ストリングスバンド

また、以下のジャンルに影響を与えています。

・ロカビリー(詳細はコチラ
・ロックンロール(詳細はコチラ

ウェスタンスイングでよく使われる楽器

ウェスタンスイングでよく使われる楽器はこちらです。

・ギター
・フィドル
・アコーディオン
・バンジョー
・マンドリン
・スティールギター
・ペダルスティールギター
・ハープ
・コントラバス(ウッドベース、ダブルベース)

バンジョー

Willow Osborne - Foggy Mountain Breakdown

マンドリン

Tarantella Napoletana - Mandolin

スティールギター

Cold Cold Heart - steel guitar

ペダルスティールギター

Ghost Riders in the Sky - pedal steel guitar

ウェスタンスイングの音楽的な特徴

ウェスタンスイングは、ルーラルやカウボーイ音楽、ポルカ、フォーク、ディキシーランド、ジャズ、ブルースなどの要素にスイングを融合させているのが特徴です。

ホットストリングバンドで演奏され、ドラム、サックス、ピアノ、スティールギターなどを加えることも多いです。

スティールギターなど、アンプに繋いで演奏する弦楽器も使用していたことから、他のジャンルとはまた違ったサウンドになりました。

Bob Wills & Lester Junior Barnard - Barnard Blues
PEE WEE KING & HIS BAND - SEVEN COME ELEVEN
Ocie Stockard And The Wanderers - Bass Man Jive
Cliff Bruner And His Texas Wanderers

ウェスタンスイングで有名なアーティスト

ここからはウェスタンスイングで有名なアーティストをご紹介します。

The Light Crust Doughboys

The LIGHT CRUST DOUGHBOYS - It's a Dirty Shame

Bob Wills and the Texas Playboys

Bob Wills and His Texas Playboys, 1951

Milton Brown and His Musical Brownies

Milton Brown & His Musical Brownies 'There'll Be Some Changes Made'

Spade Cooley and His Orchestra

Spade Cooley and his Orchestra - Oklahoma Stomp 1946

Hank Thompson And His Brazos Valley Boys

A Six Pack To Go

Asleep at the Wheel(現代のバンド)

Asleep At The Wheel - Greatest Hits [HQ Audio]

the Hot Club of Cowtown(現代のバンド)

Stay A Little Longer (Hot Club of Cowtown)

ウェスタンスイングの歴史:戦争とジャンルの衰退

1920年〜1930年代に盛り上がりを見せたウェスタンスイングですが、実は少し残念な過去があります。

1930~1940年にかけては、アメリカのテキサス・オクラホマ・カリフォルニアのダンスホールやクラブにたくさんの人が集まり、ウェスタンスイングを楽しんでいました。

しかし1944年の戦争時までナイトクラブ税が導入されたことにより、このジャンルの人気は衰退してしまいました。

より詳しい歴史に関しては、Part2でご紹介していていきます↓


人気記事

1

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

2

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

LA2Aコンプレッサー 3

今回は「LA-2Aコンプレッサーの使い方」をまとめました。「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられるのが、Teletronix社の「LA-2A」です。なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。

4

クリスマスソングをかんたんに作る方法はない? このような疑問にお答えする内容です。 数々のDTM動画を投稿している音楽プロデューサーEDWANの「クリスマスソングを5分で作る方法」で使われているテクニックをまとめました。 楽器編成、リズムの視点からクリスマスソングを作る方法を解説します。

5

今回は、DTMでおすすめの民族楽器系音源・プラグインをまとめました。通常のポップスやオーケストラではあまり使われない楽器や、非常にニッチな国・地域特有の楽器が使える製品もまとめています。インド・中国・北欧・ケルト系・アラブ・ガムラン系など幅広くご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

6

クリスマスソングの作り方を教えて欲しい!クリスマスっぽさって、どうやったら出せるの?このような疑問にお答えする内容です。MAGIX MAGAZINEのDaniel Wilsonが解説する「クリスマスソングの作り方」をまとめました。今回ご紹介する3ステップに沿えばかんたんにクリスマスソングを作れるようになります!

7

今回は、ジャンル・シチュエーション別に2025年のブラックフライデーで買っておきたいプラグインと機材をまとめました。多くのメーカーや通販サイトで大規模なセールが開催されていますので、お持ちでない製品があればぜひこの機会にGETしてください!

8

今回はDTMで人気の「Manley VOXBOX」の魅力と使い方をまとめました。1996年に開発されたこの製品は、数ある音楽制作関連機材の中でも「レジェンド」と呼ばれるほど有名な製品です。一体どんなところが魅力なのでしょうか?

9

今回は、DTMでも非常に人気のある「dbx160コンプレッサー・リミッター」についてまとめました。アタックやリリースのパラメーターの調整に苦戦している方や、手軽にプロのサウンドをGETしたい方にはおすすめの製品ですので、ぜひチェックしてみてください。

10

今回は、Alex Romeが解説する「10個のコードパターンで10種類の違う感情を表現!」をまとめました。 自分の表現したいものを、コード進行でうまく表現できない…そんな方に必見の内容です!

-音楽ジャンル解説
-