マスタリングのコツ

【DTM】マスタリングのやり方 Part1【マスタリングとは?】

マスタリングって何?
マスタリングってどうやるの?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

DTMerにおなじみ、サンプルやプラグインを販売するSpliceが解説する「マスタリング101」をまとめました。

この記事ではPart1として「マスタリングとは何か?」をざっくり説明していきます。

「マスタリング」という名前は聞いたことがあるけど、実際に何をするかはちょっとわからない…という方は、ぜひ最後までご覧ください!

なぜマスタリングを理解する必要があるのか?

マスタリングとは?

マスタリングは、曲がリリースされる前の最後のステップです。

しかし、この重要性があまり理解されていないのが現状です…

プロとして曲をリリースときは、プロのマスタリングエンジニアに曲のデータを送ることになるでしょう。
(リモートでマスタリングエンジニアにマスタリングしてもらうことが多いです)

つまり、マスタリングを自身で行うか、クライアントとしてマスタリングエンジニアとよりよいコミュニケーションを取る方法を理解するか、どちらかが必要になります。

このシリーズでは、どのようにしてよいマスタートラックを手に入れるか(マスタリングしてもらうか)を解説していきます。

マスタリングとは?

マスタリングとは?

マスタリングとは、市場に曲を出す時に他の曲に対して太刀打ちできるようにするために必要なテクニックで、マスタリングを行うことで曲が「完成」になります。

マスタリングエンジニアは、レーベルやさまざまなプラットフォーム(YouTubeやCDなど)にデータを送るための準備をする役割も担っています。

マスタリングの「ゴール」とは?

マスタリングとは?

マスター音源を作るときは、以下の項目を注意しておく必要があります。

・どんな音楽環境でもよく聞こえるようにすること
(PCスピーカーでも、イヤホン・ヘッドホンでも、プロ仕様の音楽環境でも)
・「完成した」と思わせるようなサウンドであること
・レーベルやアーティストに求められた仕様・レベルに達していること
・市場において、他の曲に太刀打ちできるレベルであること
・ミキシング段階よりも悪く聞こえていないこと

マスター音源は、ミキシング段階よりもよりよい品質であることが求められます。

マスタリングにおけるアドバイス

マスタリングとは?

マスタリングをするにあたって覚えておくとよいコツとしては、こちらの6つがあります。

・自分が慣れ親しんだ場所・環境でマスタリングする
・真剣にやりたいのであれば、DAC(Digital-To-Analog Converter)を使ってみる
・A/B比較を使い、適したレベルになるようマスタリングする
・素早く作業すること(1曲につき30分以上かけないこと)
・疲れたりアイデアがなくなったら、少し休憩して別の日にもう一度作業に取りかかる
・"やりすぎない"こと。マスタリングは、長い道のりを歩くような「ちょっとした工程」です。

これらを踏まえて、ここからは具体的なマスタリングのやり方を解説していきます。


次回Part2「処理の手順とメーターの見方」では、実際にマスタリングではどのようなことを行うのかについて解説します↓


人気記事

1

今回は、DTMプラグインの中で最も有名な製品の1つであるSpectrasonics社「Omnisphere 3」の新機能と使い方をまとめました。2025年10月に発表された今作ですが、前作の「Omnisphere 2」と何が変わったのか、新機能とその使い方を解説していきます。

2

この記事では、世界中の作曲家・音楽プロデューサーが使っているおすすめのブラス(金管楽器)音源をご紹介します。同じ楽器でも音源によって音色が少し異なりますので、複数持っていると使い分けることができるほか、レイヤーしたときもリアルさと壮大さを増すことができます。

3

今回は「DTMer&ボカロPには外付けHDDよりNASをおすすめする3つの理由」をまとめました。NASはDTMerや動画編集者など「大容量のデータを管理する人」「外付けHDDをどんどん買い足さなければならない人」にはとてもおすすめですが、なぜ外付けHDDよりNASをおすすめするのか、その理由を3つご紹介します。

4

今回は、音楽プロデューサーのNathan James Larsenが教える「プロのようにポップ・ファンクのブラスを作る方法」をまとめました。プロがどのようにしてブラスを打ち込んでいるのか、コツを8つご紹介します。

5

今回はボーカル定番マイク「SM7B vs SM58」をまとめました。ボーカルやギターのレコーディングによく使われるのが、SHURE社のSM7BとSM58です。どちらも超定番のマイクですが、一体何が違うのでしょうか?この記事ではそれぞれの特徴をじっくりご紹介しながら、どちらのマイクを選ぶべきか、その基準を解説します。

6

今回は、初心者からプロまで使えるおすすめのDTMスピーカー21選をまとめました。 この記事では、以下2つの条件を満たしているスピーカーだけをご紹介します。 ・2025年1月現在、日本の通販で誰でも新品 ...

7

今回は、音楽プロデューサーのIZZYが解説する「プロのようなボーカルミックスをする秘密の公式」をまとめました。作曲においてプロとアマチュアを分けるポイントの1つが、ボーカルミックスのクオリティです。この記事では、どのようにすればプロのようなボーカルMIXができるのかを解説していきます。

8

今回は、音楽好きの方や音楽家・DTMerにおすすめのふるさと納税返礼品をまとめてご紹介します。楽器本体、楽器関連機器、パソコン関連機器、音楽関係のチケット、音楽関係の雑貨など、音楽に関係する返礼品は非常にたくさんあります。気になる返礼品があれば、ぜひチェックしてみてください!

9

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

-マスタリングのコツ