Taylor Swiftの作曲方法を分析してみた【○○を230回以上使用】

今回は、こういった方におすすめの内容です。
作曲家でソングライティングコーチであるFriedemann Findeisenが、「Taylor Swiftが使っているメロディー制作テクニックとは?」について解説してくれました。
今回はこちらの内容をかんたんにまとめています。
Taylor Swiftのアルバム「1989」の分析結果をもとに、Findeisen氏が彼女の作曲テクニックを解説。
とあるテクニックは230回以上も使われているとか…
今日から誰でも使えるテクニックばかりですので、ぜひ最後までご覧ください!
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Taylor Swiftの曲の3つの特徴とは?
彼女の曲には、これら3つの特徴があります。
・ルート音の多用
・ほんの少しのアレンジ
それでは1つずつ解説していきます。
ワンノートメロディー
「1989」では、ワンノートメロディーが非常に多く使われています。
ワンノートメロディーとは、その名の通り1つの音程を連続で使う手法です。
音程は同じなので、違うのはリズムと歌詞だけ、ということになります。
ここで、具体的な例を見てみましょう。
「Blank Space」Aメロ
1つ目の例は、「Blank Space」Aメロの最初。
ここではF(ファ)の音が連続で使われています。
歌詞でいうと、たとえば以下の部分です。
「Magic, madness, heaven sin」
「Welcome To New York」Aメロ・サビ
2つ目の例は、「Welcome to New York」のAメロ部分とサビの部分。
歌詞でいうと、
Aメロはこの部分↓
Kaleidoscope of loud heartbeats under coats
サビは、印象的な「Welcome To New York~」の部分になります。
「One Of The Woods」のサビ
3つ目の例は、「One of The Woods」のサビ部分。
かなりわかりやすい例ですね。
「1989」でワンノートメロディは何回使われている?
分析の結果、「1989」では230回以上も使われていることがわかりました。
また、少なくとも1曲につき1回は使われていることも判明。
このワンノートメロディーは、曲作りで大きな要素と言えます。
「ワンノートメロディーは退屈」はウソ
作曲をしている方なら、教則本などに「ピアノで弾いてよく聞こえない曲は、バンドでやってもよく聞こえない」と書かれているのを目にしたことがあると思います。
しかし、このアルバムはその理論がはたらかないことを証明しています。
ワンノートメロディーは、ピアノで弾くとつまらないメロディーに聞こえますよね。
しかし、Taylor Swiftの曲ではアレンジによっておもしろいメロディーへ変身しています。
「ワンノートメロディーはピアノで弾くと退屈だから避けるべき」というのはウソになります。
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ルート音を使う
ワンノートメロディーは同じ音を連続で使うことを指すと先ほどご説明しました。
実は、ここで2つ目の重要なポイントが利用されています。「ルート音を使う」です。
感情的な側面でいうと、ルート音は中立的です。
3rdのように感情的な響きでもなければ、5thのように冷たさを感じる響きでもありません。
非常にあいまいな響きなのです。
「ファインディング・ニモ」「トイストーリー」などでおなじみの映像作家Andrew Stantonは、これを「2+2理論」と呼んでいます。
つまり、「4を与えるのではなく、2+2を与えろ」ということです。
ほんの少しのアレンジ
アルバム「1989」を聞くと、アレンジがほんの少ししか行われていないことがわかります。
どの楽器も、絶対に楽曲から外してはならないものばかり。
もしそのパートをなくしてしまったら、曲が崩壊してしまうでしょう。
すべての楽曲には場所(スペース)があり、また沈黙の部分もあります。
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まとめ
Taylor Swiftの楽曲の特徴は「ワンノートメロディー」「ルート音を多用」「わずかなアレンジ」の3つでした。
これらを3つ使えば、彼女のように耳に残りやすい、素晴らしい楽曲やメロディーを作ることができるでしょう。
今回ご紹介した「1989」はもちろん、他のアルバムも自分なりに分析してみることをおすすめします。
また新たな特徴を見つけることができ、ヒット曲を作るテクニックが身につきます。
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