【ヒット曲の法則】世界的音楽プロデューサーの「クレバーな作曲法」4つ

【ヒット曲の法則】世界的音楽プロデューサーの「クレバーな作曲法」4つ
プロデューサー「Max Martin」って世界的ヒット曲を連発しているけど、彼の作曲法ってどうなってるの?
ヒット曲の作り方が知りたい!

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

Music Nerd Revolutionが解説する「隠された秘密:Max Martinの”数学的なメロディー”」をまとめました。

元動画「The Hidden Secrets to Max Martin and Melodic Math」と「HIDDEN SECRETS – Max Martin Melodic Math | Music Nerd Revolution」は現在削除されています

Max Martinはビルボードの世界チャートで20曲以上もNo.1を獲得している超売れっ子プロデューサーで、彼が現れる前にこの偉業を成し遂げたのは、2020年時点ではジョン・レノンとポールマッカートニーの2人だけです。

そんな彼は一体どんな作曲法を使っているのでしょうか?

今日からみなさんも使える方法を4つご紹介していきます!

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はじめに:マックス・マーティンが手がけた世界的ヒット曲の数々

マックス・マーティンは、以下のような世界的ヒット曲を数々制作しています。

Shake It Off / Taylor Swift

Taylor Swift – Shake It Off

We Are Never Ever Getting Back Together / Taylor Swift

Taylor Swift – We Are Never Ever Getting Back Together (Taylor's Version) (Lyric Video)

Blinding Lights / The Weeknd

The Weeknd – Blinding Lights (Official Audio)

Can’t Feel My Face / The Weeknd

The Weeknd – Can’t Feel My Face (Official Audio)

Dark Horse / Katy Perry

Katy Perry – Dark Horse ft. Juicy J

Bang Bang / Jessie J, Ariana Grande, Nicki Minaj

Jessie J – Bang Bang ft. Ariana Grande, Nicki Minaj

Thank U, Next / Ariana Grande

Ariana Grande – thank u, next (Official Video)

これでもまだ「たったの一部」なのですが、これだけでも彼のすごさがお分かりいただけると思います。

それではここからは、このような数々のヒット曲を生み出してきた彼の作曲方法を4つご紹介します。

マックス・マーティンの作曲法1:「子供向け」の曲

「子供向けの曲」と聞いて、「えっ?」と思う方が多いでしょう。

しかし、これはとてもキーポイントとなるのです。

童謡なら誰でも歌える

私たちが見ている子ども向け番組では、とても良いメロディーにあふれた楽曲や、同じフレーズが繰り返されている楽曲がよく流れています。

そして大人になって今でも、それらの楽曲を覚えており、口ずさむことができます。

このような子ども向けの番組で使われている楽曲や童謡は、覚えやすいメロディーを作るヒントになるのです。

マックス・マーティンの出身地であるスウェーデンには素晴らしい童謡がたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。

Alla vi barn i Bullerbyn

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マックス・マーティンの作曲法2:メロディーの「再利用」

彼の楽曲を聞くと、Aメロ(Verse)の最初で使った要素を、サビ(Chorus)の最初でも使うという手法がよく使われていることがわかります。

これは「プリンス・セオリー(Prince Theory)」と呼ばれ、言い換えると「メロディーを別のセクションで”再利用”している」ということになります。

なぜ再利用が効果的なのか?

それでは、前述の「Aメロで使ったメロディーをサビでも使うこと」は、いいメロディーを作るためになぜ効果的なのでしょうか?

この理由はとてもシンプルで、サビを最初に聞く前に(つまりAメロを聞いている間に)、すでにサビを聞くことができるからです。

Aメロで一度聞いたフレーズが繰り返されることにより、そのフレーズが頭に残りやすくなります。

サウンドも「再利用」する

再利用するのはメロディーだけでなく、サウンドに関しても同様です。

ある特定の音を使い続けることによって、その音を聞いただけで「この曲はこのアーティストの楽曲だ」ということを認識させることができます。

メロディーの再利用のしかた

再利用する場合は、あるフレーズを、曲を通してずっと鳴らし続けるという方法が効果的です。

例えば全て16分音符で「ドシラソラ~」と階段状に音を下るフレーズを「キーフレーズ」とし、これを曲のいたるところに散りばめます。

この場合は1拍程度の尺しかありませんが、その分使い勝手が良く、繰り返し・再利用しやすくなります。

実際の例(5:12~)↓

The Hidden Secrets to Max Martin and Melodic Math

メロディーを発展させる

ただし、同じサウンドで同じフレーズを何回も鳴らしてしまうと、リスナーが飽きてしまいます。

そのため、メロディーを「発展させる」「サビ以外の場面では、さりげなく聞かせる」という工夫が必要になります。

実際に彼の曲をよく聞いてみると、サビで印象的なフレーズがAメロ・Bメロ・ブリッジ部分でさりげなく使われていることがあります。

マックス・マーティンの作曲法3:サビをAメロとして使う

これはサビのメロディーをAメロ部分に使い、Bメロ後の「本当のサビ」では、Aメロ部分よりももっとサビっぽくするというテクニックです。

Aメロは基本的に「Bメロ・サビよりも落ち着いた雰囲気」にする必要がありますのでこのルールに沿い、Bメロ後のサビでは、サビらしく盛り上げます。

マックス・マーティンの楽曲で実際に使われた例↓

Show Me Love – Robin S 1993

サビが2倍になる!?

このテクニックを使うと、Aメロのメロディー=サビのメロディーになるので、単純にサビを演奏する回数が2倍になります。

通常の楽曲構成

Aメロ1→Bメロ1→サビ1→Aメロ2→Bメロ2→サビ2

このテクニックを使った楽曲構成

サビ1→Bメロ1→サビ2→サビ3→Bメロ2→サビ4

ただし、本来Aメロであるはずの部分はちゃんとAメロらしい控え目なサウンドにすることで、「サビが多すぎる」「盛り上がる部分が多すぎる」という印象は抑えることができます。

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マックス・マーティンの作曲法4:コラボする

彼はとあるインタビューで「コライター(一緒に作品を作る人)の存在がいなければ、いい曲は作れなかった」と言及しています。

実際に彼だけで作曲した作品は非常に少なく、ほとんどが誰かと共作しています。

また、ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーは両方とも数々のヒット作を書いていますが、彼らも一緒に作品を作っています。

AppleやGoogleなどの企業においても、やはり「一緒に何かをする人」の存在はとても大きく、誰かと一緒に作りあげることで、大きな成果を得ている例は多くあります。

そのため、信頼できるアーティスト(2~3人)とコラボすることもまた、ヒット作につながります。

他にもマックス・マーティンの作曲術、あります!

実は他にも、彼の作曲方法があります!

下記の3つの記事にまとめていますので、ぜひチェックして、「世界レベルの作曲法」をマスターしてください!

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参考動画1:https://www.youtube.com/watch?v=7Lk0piXGnOA
参考動画2:https://www.youtube.com/watch?v=9-6enT-xAJU