【KSHMR解説】DTMerのためのリバーブ講座 Part2

【KSHMR解説】DTMerのためのリバーブ講座 Part2
リバーブ(Reverb)をもっと上手に使えるようになりたい!

世界的に有名なプロからテクニックを学びたい!

 
今回はこのようなご要望にお答えする内容です。
 

 

数々のプラグイン・サンプルを販売する「Splice」が監修「Lesson of KSHMR」をまとめてみました。

 
今回はそのうち「リバーブに関するテクニック」の後半部分をまとめています。
 

KSHMRは世界的に有名なDJ・音楽プロデューサーなので、このシリーズでお伝えするテクニックはまさに「プロ直伝」。
 
音楽制作で必ず使える情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください!
 

リバーブ講座Part1:
「リバーブにサイドチェーンをかける」「リバーブのテール(後ろの方の音)を整えよう」

リバーブ講座Part2:
「リバース・リバーブでまとまりを作る」「低音楽器に高音+リバーブ成分を加える」

 

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テクニック3:リバース・リバーブでまとまりを作る

 
3つ目のリバーブテクニックは、「リバーブをリバース(逆再生)させて、音にまとまりを出す」です。
 
やり方はかんたんで、まずはまとまりを出したい音をオーディオ化(バウンス)します。
 

 
画像:動画より
 

次は音ごとにリージョンを切り刻み、リバース(Reverse)させたい部分だけ残します。
 


 
画像:動画より
 
あとは、これらをリバースさせましょう。
 
そのままだと音の始まりにノイズが入ってしまったり、リバースの加減が合わなかったりするので、フェードインで調整するのがおすすめです。
 

 
画像:動画より
 

それでは、実際の音のBefore/Afterを聞いてみましょう。
 
リバースが入った方が、音がほどよくつながっている感じや、盛り上がっている感じがします。
 
4:12~4:25
 

 

新しいサウンドを取り入れる時に使えるリバースの活用方法

 
他にも、リバースを使ったテクニックがあります。
 
こちらは、新しく入ってくるサウンドを自然に取り入れることができるテクニックです。
 
特に、ボーカルに使えます。
 

KSHMR「Wild Card」の例

 
それでは、実際に僕(KSHMR)の曲「Wild Card」での使用例を見ていきましょう。

 
4:37~4:41
 

 

まずは、ボーカルの始まり部分をコピーし、新しいトラックを作ります。
 

 
画像;動画より
 

そして、このリージョンをそのままリバースさせます。
 
リバーブを追加し、Wetな設定にします。
 
ハイエンドを削るような設定やエフェクトはOFFにしましょう。
 
そして、一旦フリーズして(リバーブありの状態でバウンス)して、もう一度リバースさせます。
 
つまり、リバースありの状態で最初と同じように再生(逆再生ではない)されるようになります。
 

5:04~5:07
 

 

さらにまとまりを出すために…

 
これでも十分いいのですが、さらによくするためにディレイを足していきます。
 
ディレイはPing Pongディレイで、ちょうどいい具合にフェードアウトするように設定します。
 

 
画像:動画より
 

5:16~5:23
 

 

テクニック4:低音楽器に、高音のリバーブ成分を足す

 
最後のテクニックは、低音楽器に対して、高音成分を足すためにリバーブを使うというテクニックです。
 

チェロの例を見てみましょう。
 
5:41~5:52
 

 

このチェロのトラックをそのまま複製して、ピッチを1オクターブ上げます。
 
5:54~5:59
 

 
次に、この1オクターブ上のトラックに対してハース効果を出すプラグインを入れます(ディレイなど)。
 
これにより「右の成分」「左の成分」に分けることができ、左右の音を数ミリ秒ズラすことで、よりワイドに聞かせることができます。
 
そして、EQでローエンドをカットします。
 
それでは、この2つを同時に聞いてみましょう。
 
6:12~6:18
 

 

2オクターブ上を重ねてもOK

 
もちろん、2オクターブ上の音を重ねてもOKです。
 
リバーブのおかげで、強制的に2オクターブピッチを上げても、そこまで音の劣化が目立ちません。
 
6:27~6:38
 

 

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テクニック4:KSHMR「Strange Lands」で使われている例

 
次は、僕の楽曲「Strange Lands」で使われている例を見てみましょう。
 
どんな順番で、どのプラグインがどんな用途で使われているのかを解説していきます。
 
6:43~6:53
 

 

EQ

 
ここで使われているリバーブには、まずEQが使われており、ローカットしています。
 

 
画像:動画より
 
使っているリバーブプラグインは、VALHALLA ROOMです。
 
Decayは短め、少しだけハイカットしています。
 

 
画像:動画より
 

また、先ほどの「リバーブスイッチ」とゲインもオートメーションで書いています。
 

 
画像:動画より
 
また、リバーブのあとにはもう一度EQを使っています。
 


 
画像:動画より

こちらはローカットだけでなく、高音をならすために少しHighを削っています。
 
リバーブを使っている対象がSuper Saw系のサウンドなので、リバーブによって高音がうるさくなりすぎないようにしています。
 

空白を埋めるためのリバーブ

 
また、空白を埋めるために、あえてリバーブ音をクレッシェンドさせている部分も作っています。
 


 
画像:動画より
 

7:43~7:47
 

 

音を左右に広げる

 
次に使っているのは、iZotope社の「Ozone Imager」です。
 

 
画像:動画より

 
Ozoneのバンドルの中で最も安い「Elements」にも、多くのプロが使っている「Standard」「Adavnced」にも入っています。
 

Ozone Elements
Ozone Standard
Ozone Advanced
 
こちらは、中音域〜高音域を広げるために使います。
 

コンプでダッキング

 
次はコンプレッサーです。
 
前回の「テクニック1」でご紹介した通り、このコンプレッサーは「メロディーが鳴ったらリバーブの音量を減らす」=ダッキングのために使います。
 
単純に、リバーブ音にサイドチェーンをかければOKです。
 

それでは、完成形を見てみましょう。
 
8:03~8:16
 

 
 


 

以上でDTMerのためのリバーブ講座は終了です!
 
このシリーズでは他にも打ち込みや音楽理論についてたくさん解説されていますので、ぜひ合わせてマスターしてみてください!
 

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