ヒット曲の作り方 メロディー・コード編【In The Name Of Love】

ヒット曲の作り方 メロディー・コード編【In The Name Of Love】
世界的ヒット曲で実際に使われている作曲法って、どんなものがある?

 

このような疑問にお答えする内容です。

 

 

 

「Martin Garrix & Bebe Rexha “In The Name Of Love”で使われているアレンジ術・音楽理論」をかんたんにまとめてみました。

 

今回はそのうち、メロディーとコードに関するテクニックをご紹介します。

 

 

ヒット曲 “In The Name Of Love”徹底解剖シリーズ

メロディー・コード編
アレンジ編
スパイス編

 

※この記事の「僕」は、解説者のMatt Donner本人を指します

 

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原曲はコチラ

 

まずは、原曲をチェックしてみましょう。

かっこいいフューチャーベースサウンドが特徴です。

 

 

この曲から学べるものは「パターン」

 

この曲のボーカルは特殊なエフェクトなどを使っているわけではないので、ほぼ完全にボーカリスト(Bebe Rexha)の実力で出来上がっています。

そのため、ボーカルの処理に関してはテクニックを盗むことが難しいです。

 

しかし、この曲では非常にシンプルですぐ使える「パターン」が存在します。

今回はこの「パターン」に注目しながら、今すぐ使える作曲テクニックを紹介していきます。

 

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はじめに

 

まずは、曲の基本的なところから解説します。

今回とりあげるのは「メロディーとコード」についてです。

 

ちなみにこの曲はEmキー(Eエオリアンキー)ですので、これを頭に入れて読み進めてください。

 

コードの使い方の特徴

 

この曲のコードの使い方でおもしろいのは、第2転回形を使っているというところです。

転回形を使うことで、同じ音を使っているのに全く違った響きに聞こえます。

 

転回形って、何?

 

 

画像引用: https://marisa.fun/piano-tenkai/

 

たとえばCメジャーコードの場合。

通常は低い順から「C・E・G」という音の並びですよね。

 

しかしここで、音を「展開」をしてみると…

 

第1転回形:一番下のCを1オクターブ上げる
→「E・G・C」
第2転回形:第1転回形において一番下のEを1オクターブ上げる
→「G・C・E」

 

この曲では、最後の「第2転回形」を多用しているわけですね。

 

この曲で使われている転回形の例

 

この曲で使われているコード進行はコチラ。

 

bVI(Cメジャー)
i(Eマイナー)
bVII(Dメジャー)

 

そしてこれを転回形で利用しています。

 

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メロディーの「パターン」

 

それではいよいよ、メロディーの「パターン」分析に入っていきましょう。

 

この曲では、「メロディーの上がり下がり」が頻繁に行われています。

たとえばAメロの最初は「E F# G F#」と、E→Gに上がり、GからF#に下がっているのを繰り返しています。

 

1th~3thの音だけ使う

 

1th~3thだけの音を活用したメロディーは、非常にシンプルですが、常にキレイに聞こえます。

今回の曲はEマイナーキーですから、E・F#・Gですね。

まさに、Aメロで使われている音の構成です。

 

E→F#→G→F#という上がり下がりを繰り返したメロディーは、非常に強力だと言えます。

まるで蛇のように細かくうねうねしたメロディーですね。

 

繰り返しはほどほどに

 

1th~3thの音を使ったメロディーは、繰り返しすぎは禁物です。

何回も繰り返すと「次もまたこのパターンが来るだろう」と予測できてしまいます。

 

そのため、全く同じ繰り返しは1~2回程度にとどめておき、3回目からはちょっと違うパターンに変えるなどの工夫をするとよいでしょう。

 

つまり、いい意味で期待を裏切るような変化が必要です。

 

この曲の「期待を裏切る」パターン

 

Aメロでは、このようにメロディーが変化しています。

 

1~2小節目
E→F#→G→F#:E→F#→G→F#→E→D→B
3~4小節目
E→F#→G→F#:E→F#→G→F#→E→D→B
5~6小節目
E→F#→G→A:G→A→B→A→G→F#→E

 

1~4小節目までは全く同じですね。

しかし、5~6小節目は「また同じパターンが来るだろう」と思わせておきながら、微妙に音を変えています。

 

今までは上がって下がるメロディーだったのに、Aへ上がるメロディーになっているのです。

 

音程・リズム・音形を変える

 

この「期待を裏切るパターン作り」には、音程を変える方法とリズムを変える方法があります。

 

この曲のAメロでは、「音程は変える+リズムは変えない・音形は変えない」というやり方を使っています。

偶数小節では、リズムと音の上がり方・下がり方(音形)は全く一緒ですが、音程だけ変えていますね。

 

歌詞とメロディーの関係性

 

メロディーの上がり下がりと歌詞は、強い結びつきがあると言えます。

メロディーが上がるときは強さ・激しさのある歌詞が歌われ、逆にメロディーが下がるときは、よりやわらかく、優しい歌詞が歌われています。

 

歌詞とメロディーがリンクしていると、さらに音楽が豊かになるでしょう。

 

 


 

メロディー・コード編はここで終わりです。

次は「アレンジ編」に続きます!

 

ヒット曲の作り方 アレンジ編【In The Name Of Love】