ヒット曲の作り方 スパイス編【In The Name Of Love】
- 2020.01.01
- 2020.11.17
- 作曲・編曲

世界的ヒット曲で実際に使われている作曲法って、どんなものがある?
このような疑問にお答えする内容です。
Martin Garrix & Bebe Rexha – In The Name Of Love | Theory & Arrangement Breakdown
「Martin Garrix & Bebe Rexha “In The Name Of Love”で使われているアレンジ術・音楽理論」をかんたんにまとめてみました。
今回はそのうち、「曲のスパイスとなる音」についてを解説していきます。
ヒット曲 “In The Name Of Love”徹底解剖シリーズ
※この記事の「僕」は、解説者のMatt Donner本人を指します
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原曲はコチラ
まずは、原曲をチェックしてみましょう。
かっこいいフューチャーベースサウンドが特徴です。
Martin Garrix & Bebe Rexha – In The Name Of Love (Official Video)
「D」の使い方
まずは、この曲における「D(レ)」の使い方について解説します。
Dという音自体には何の特別感もないのですが、0:54からはじまるChorus(ボーカルなし)部分に、おもしろいテクニックが使われているのです。
Martin Garrix & Bebe Rexha – In The Name Of Love (Official Video)
この部分の最初のコードはCメジャーです。
それなのに、メロディーはDから始まっています。
ここで、Cメジャーの構成音とDを合わせてみると、どのような音の並びになるのかを見てみましょう。
C D E G
番号にすると、このようになります。
1th 2th 3th 5th
ここでD(2th)を使うと、どうおもしろいのでしょうか?
9thを入れて美しい響きに聞かせる
Dは、Cメジャーコードでいうと9thの音にあたります。
9thの音が入ることで、おもしろい・美しいサウンドになるわけですね。
また、Cメジャー9thの音に聞かせることもできるし、CメジャーSus2に聞かせることも可能です。
まさに曲の「スパイス」と言えるでしょう。
7thコードにもできる
2小節目のコードはEマイナーです。
ここでもメロディーにはDがありますね。
こうすると、Eマイナーコード+D = Eマイナーb7thにすることができます。
このように、ある音がどこに使ってもイイはたらきをすることがあります。
ただし何に対しても同じやり方使うのはNG。
それぞれの楽器・パートにある「ベストなやり方」を見つけましょう。
ヒット曲 “In The Name Of Love”徹底解剖シリーズ
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