ヒット曲の作り方 アレンジ編【In The Name Of Love】
- 2019.12.31
- 2021.10.05
- 作曲・編曲

このような疑問にお答えする内容です。
今回はそのうち、アレンジ・構成に関するテクニックをご紹介します。
ヒット曲 “In The Name Of Love”徹底解剖シリーズ
※この記事の「僕」は、解説者のMatt Donner本人を指します
スポンサードサーチ
原曲はコチラ
まずは、原曲をチェックしてみましょう。
かっこいいフューチャーベースサウンドが特徴です。
楽曲の構成
この曲は、典型的な洋楽ポップスの構成が使われています。
構成はこちら。
日本語だと、
このような感じですね。
この曲の「Chorus(サビ)」って、どこ?
ここで、疑問に思った方もいるでしょう…
キモとなるのが、0:43~の部分です。
0:53~の部分は、一番盛り上がりますよね。
ですが、0:43~の部分もなんだかサビっぽいですし、0:53~はボーカルがなく、「間奏」っぽく聞こえます。
僕は、この0:43~の部分を「Chorus(サビ)」として考えます。
大きな理由は、ここで曲名の「In The Name Of Love」が歌詞で歌われているからです。
そのため、この部分は「Chorus」としてみなして解説していきます。
Bridge(Cメロ)で使われているテクニック
さて、次はBridge(Cメロ)部分を見てみましょう。
Bridgeというのは、これまでのVerseやChorusとは違った雰囲気にしたいところです。
ここでBebe RexhaとMartin Garrixが使っているのは、「平行調を使う」というテクニック。
平行調を使って雰囲気を変える
平行調というのは、シャープやフラットの数が全く同じ2つの調を指します。
たとえばCメジャーキーなら、平行調はAマイナーキーです。
どちらもシャープ・フラットともに、1個もつかないスケールですね。
この曲はEマイナーキーですから、平行調はGメジャーキー(#1つ)になります。
ここでメロディーを見てみると、B・D・Gの3つが使われていることがわかります。
これは平行調であるGメジャーキーの1thのコードの構成音ですね。
メロディーにも変化を加える
ここでも、最初に解説した「期待の裏切り」があります。
「B→B→D→D→G→G」というメロディーの後は、「B→B→D→D→B (高)→B(高)」というメロディーになっています。
最初の「B→B→D→D」まではどちらも一緒ですが、最後の2音は、2回目の方がより高くなっています。
また「B→B→D→D→G→G」になると思いきや、もっと高いところまで行っちゃいます。
そしてさらに高い音域まで階段状に上がった後は、徐々に下に降りていくようなメロディーになっています。
アレンジ編はここで終わりです。
次は「スパイス編」に続きます!
-
前の記事
ヒット曲の作り方 メロディー・コード編【In The Name Of Love】 2019.12.30
-
次の記事
ヒット曲の作り方 スパイス編【In The Name Of Love】 2020.01.01