このシリーズでは、Vengeance Sound社「VPS AVENGER 2」の使い方をまとめています。
このページでは、画面中央下側にあるモジュレーションエンベロープ(MOD ENVタブ)の使い方をご紹介します。
AVENGER 2の使い方シリーズ
AVENGER 2のモジュレーションエンベロープの使い方
AVENGER 2のモジュレーションエンベロープは、エンベロープを使ってモジュレーションを使うことができる機能です。
画面中央下にある「MOD ENV」のタブをクリックすると、編集画面が表示されます。

モジュレーションエンベロープを特定のパラメーターに適用させるには、「MOD ENV 1」などの名前をドラッグし、適用させたいパラメーターにドロップします。
モジュレーションエンベロープを描くには、ダブルクリックでポイントを作り、ポイントを動かします。

Depth(適用する度合い)は、画面右下のMOD MATRIXで調整できます。
AVENGER 2:モジュレーションエンベロープのパラメーターの見方

ENABLE:モジュレーションエンベロープのON/OFFの切り替えを行う。
MODE:モジュレーションエンベロープのループ設定のモードを切り替える(後述)。
SPEED:モジュレーションエンベロープの再生速度を調整する。
SYNC:BPMに同期するか、長さ(ミリ秒)で同期するかを設定する。
TRIGGER:モジュレーションエンベロープの開始・ループを設定する(後述)。
OFFSET:デフォルトはユニポーラーで(100%)、数値を下げるとバイポーラーの割合を増やす。
AVENGER 2:モジュレーションエンベロープのMODEの設定一覧

Oneshot:弾いたMIDIノートごとにピッチエンベロープが最初から最後まで一度だけ再生される。ループはしない。
Sustain:各MIDIノートに対してエンベロープが開始される。ただし、鍵盤が押されている間は「リリース・フラグ(リリース開始点)」の位置で停止し、鍵盤が離されるまでその状態を維持する。鍵盤を離すと、エンベロープは最後まで進行する。アタック・ステージの途中で指を離した場合は、即座にリリースポイントへジャンプする。
Sustain release jump:基本的にはSustainモードと同様に動作するが、アタック・ステージの途中で鍵盤を離したとき、リリース・ステージ内の対応するポイント(現在の値と一致する場所)を探してそこへジャンプする。これにより、MIDIノートを離した瞬間の音の急激な変化(クリックノイズなど)を防ぐことができる。
Loop:移動可能な2つのフラグが表示される。エンベロープはこの2つのマーカー間を継続的にループ再生する。
Loop + release:通常のLoopモードと同じだが、鍵盤を離した後、再生位置がリリース・フラグへジャンプし、そこからエンベロープの最後まで進行する。
Loop pingpong:通常のLoopモードと同じだが、再生方向が異なる。開始点と終了点の間で、順方向と逆方向(往復)に再生を繰り返す。
Loop pingpong + release:通常のLoop・Pingpongモードと同じだが、鍵盤を離した後、再生位置がリリース・フラグへジャンプし、そこから最後まで進行する。
AVENGER 2:モジュレーションエンベロープのTRIGGERの設定一覧

First MIDI note:最初に届いたMIDIノートがモジュレーションエンベロープを開始させる。それ以降に追加で弾かれたノートはすべて、エンベロープの現在の進行位置に合流する。常にひとつのエンベロープのみがアクティブになるため、このモードはモノフォニック(グローバル)。
Last MIDI note:新しいMIDIノートが弾かれるたびに、モジュレーションエンベロープが最初から開始される。例えば特定の鍵盤を押し続けている状態で別の鍵盤を弾くと、エンベロープがリトリガー(再始動)する。常にひとつのエンベロープのみがアクティブで、新しいMIDIノートによって単にリトリガーされるだけなので、このモードもモノフォニック(グローバル)。
Arpeggiators:演奏された、あるいは送信されたMIDIノートはこのモードでは関与しない。内部で生成されたノート(アルペジエーター)のみがエンベロープをトリガーする。これも常にひとつのエンベロープのみがアクティブで、新しいノートでリトリガーされるため、モノフォニック(グローバル)な動作となる。
Drum sq(ドラムシーケンサー): 「Arpeggiators」モードと同様に動作するが、AVENGER 2内部のドラムシーケンサーがトリガーとなる点が異なる。
Osc \ all oscs(全オシレーター):モジュレーションエンベロープはポリフォニック(ボイスごと)に動作する。つまり、入力されるノートごとに専用のエンベロープが割り当てられ、それぞれが完全に独立して進行する。例えばエンベロープでオシレーターのピッチを変化させる場合、どのキーを弾いても同じピッチ変化をたどるが、後から弾いたMIDIノートが前のMIDIノートに干渉することはない。最初に弾いたMIDIノートがリトリガーされることはなく、後続のMIDIノートとは無関係に独立して動作する。
Osc \ osc1-8(個別オシレーター):特定のオシレーターがモジュレーション・エンベロープを再始動させる。ただし、このモジュールはモノフォニック(グローバル)。例えばOSC2が鳴るたびにエンベロープがトリガーされ、それをMOD MATRIX経由でOSC11に適用するという使い方ができる。
Drums:サブメニューから12個のドラムスロットのいずれかをトリガーとして選択できる。例えばバスドラムを選択した場合、バスドラムが鳴るたびにモジュレーションエンベロープが開始される。OSC1をフェードインさせる、いわゆる「サイドチェイン効果」や、フィルター、ピッチ、リバーブのセンド量などへの適用ができる。
AVENGER 2:モジュレーションエンベロープのプリセットを活用する

編集画面の右上にはプリセットウィンドウがあり、ここからプリセットを選択することができます。
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