プロになる方法・音大進学

音楽の夢を諦めたくない人、音楽大学や専門学校を考えている人へ

You Got a Music Degree? Went to music college? "What're you gonna do with that?"

今回は、Paul Gavinが解説する「音楽の学位を取った?音大に行った?それで、あなたは何がしたいの?」をまとめました。

Paulは南フロリダ大学の音楽パフォーマンス学部ジャズ専攻出身で、現在はフリーランスのプロドラマーとして活動しており、作曲や講師業も行なっています。

そんな彼が「音大に行ってどうするの?」「音楽家になるなんてやめた方がいいよ」と言われて悩んでいる人に向けて、熱いメッセージを送ります。

よくある質問「音大に行ってどうするの?卒業後は何するの?」

音楽大学・専門学校に行った人や進学を考えている人は、次のようなことを聞かれることが多いでしょう。

「音大に行ってどうするの?」
「卒業後は何するの?」

世の中の大半の人は、9時〜17時の仕事や毎月決まった給料をもらえる仕事に就いたり、そのような仕事の仕方に慣れています。

そのため、プロのミュージシャンになることや、フリーランスなどの起業に近いことに関しては知見がありません。

純粋に疑問に思って聞いているだけの人もいるので、そのような質問をする人がいてもあまり怒らないでほしいです。

一方で、何か言いたいことがあるからそのような質問をする人もいます。

「音大に行ってどうすんの?w」のような、少し小馬鹿にするニュアンスで聞いてくる人です。

そのような人を相手にしていてもしょうがないですが、僕ならこのように答えます。

僕は学校を卒業して3年の間、ずっとフリーランスのミュージシャンで食っていけてる。音楽を作ったり、教えたり、演奏したりもする。こういうことを生業にできているのは、僕にとっては本当に幸せなことだと思ってる。例えばフロリダにいるリスナーを全員喜ばせることもできるし、それ以外の地域の人たちに楽しんでもらうこともできる。僕が学んできたことをレッスンに通ってくれている生徒にもシェアできる。僕が内に秘めている気持ちを作曲によって表現することもできるし、それをバンドで演奏することもできる。本当に幸せな瞬間だよ。

僕はこれを、自信を持って言えます。

自信を持って言えるほど努力をしてきたし、目的を持って音楽系の学校にも行ったからです。

「音楽の夢を追いかける勇気」は誰かにとって不快になる

さて、このように「音大に行ってどうすんの?w」と僕らを馬鹿にしてくるような人たちは、いったいなぜこんなことを言ってくるのでしょうか?

それは、おそらく僕らが持っているような「勇気」は現代社会ではとても珍しく、そのような勇気はその人たちにとって不快なものになっているからでしょう。

現代では、多くの人が「給料が安定して社会的に評価されるような仕事に就いた方がいい」と思っています。

医者や弁護士などがその典型例です。

「あの人よりももっと高い年収がほしい」「あの人よりもっと偉くなりたい」などの競争社会が広がっています。

しかし、僕らはそのような社会や生き方を拒否して、音楽への情熱を追いかけているのです。

そんな僕らが持っている情熱や勇気を、その人たちは不快に思っているのです。

音楽の夢を諦めた人に待っている人生

僕がライブで演奏し終わった後に、このような言葉をかけてくる人がいます。

「すごくいい演奏だったよ!僕も昔はドラムをやっていたんだけど、諦めちゃったんだよね。プロになりたかったんだけど、できない気がしてさ…」

そのような人はだいたい50~60代なのですが、その歳から音楽のキャリアを始めるのはもう遅すぎると思っているのでしょう。

僕は「遅すぎる」なんてことはないと思いますが、彼らがそう思っているのなら、彼らにとってはそうなのかもしれません。

昔は音楽に対して情熱を持っていたけれど、夢を諦めてしまい、諦めたことをその先の人生でずっと苦しく思っているのです。

ちなみに「音楽の道を選ぶリスク」と「音楽の道を選ばないリスク」については、こちらの記事でも触れられています↓

音楽の道を批判する人のこともファンにしてしまおう

でも、僕もあなたもそのような人たちとは違います。

僕らはこの情熱を持ち続け、夢を追いかけ、さまざまな壁に立ち向かっていくのです。

夢を追いかけることを諦めたような人たち、勇気を持てないような人たちが発する心無い言葉にも、僕らは負けないのです。

むしろ、そのような人たちのこともファンにできるようなミュージシャンになりましょう。

「僕は今こんなことをしてるんだよ」と自分の活動を積極的にシェアすることで、否定的な意見を持っていた人たちも考えを変えるでしょう。

音楽の夢を諦めたくない人、音楽大学や専門学校を考えている人へ

音楽を仕事にすることに対して、ネガティブなことを言ってくる人もいるでしょう。

でも、僕らは同じ情熱を持った仲間です。

みんなでしっかり肩を組んで、一緒に高め合っていきましょう!


以上が「音楽の夢を諦めたくない人、音楽大学や専門学校を考えている人へ」でした。

当サイトでは他にもバークリー音大やジュリアード音楽院の現役生・卒業生による体験談をまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。
(音大進学に関しては肯定的な意見から否定的な意見までさまざまありますので、ぜひいろいろな意見を見てみてください)


人気記事

1

今回は、BeatsbyVinityTVが解説する「Skrillexのようにリミッターとクリッパーを使って音圧を上げる方法」をまとめました。Skrillexと言えば、激しい音楽と爆発的な音圧が特徴的です。今回は、彼のように音圧を爆上げするにはどうしたらいいのか、その方法を解説していきます。

2

今回は「SM7B vs SM58」をまとめました。ボーカルやギターのレコーディングによく使われるのが、SHURE社のSM7BとSM58です。どちらも超定番のマイクですが、一体何が違うのでしょうか?この記事ではそれぞれの特徴をじっくりご紹介しながら、どちらのマイクを選ぶべきか、その基準を解説します。

スプリングリバーブとは 3

今回は、Sweetwaterが解説するよく使われる5種類のリバーブ(Hall・Chamber・Room・Plate・Spring)の違いについてまとめました。これら5種類のリバーブの特徴や違いをそれぞれ解説しますので、読み終わる頃には、自分が今欲しいリバーブをすぐに判断できるようになります!

4

この記事では、ヒット曲を作曲するための方法を解説した記事をまとめています。作曲・編曲・ミキシング・マスタリングなど、音楽制作の工程ごとに分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

5

今回は、Cableguysが解説する「ShaperBox 3の紹介」をまとめました。Cableguys社のプラグイン「ShaperBox」は、作曲からミックスまで幅広く使える超万能プラグインです。この記事では、ShaperBoxの主な機能5つと、特に魅力的な機能の使い方をご紹介します。

6

今回は、数々のモニタースピーカーを販売しているAdam Audio社が解説する「自宅スタジオ~3レベル~」をまとめました。自宅の小さな寝室でDTMをしている方からプロを目指している方まで、レベル別におすすめのDTMセットをご紹介します。

Oeksound 「Soothe2」の驚くべき使い方【DTM MIX】 7

今回は、Riffs,Beards&Gearが解説する「Oeksound Soothe2の秘密」をまとめました。発売以降、「このプラグインのおかげでミックスの効率がものすごく上がった」「もうこのプラグインなしではミックスできない」というプロが世界中で続出したこのプラグインを驚くべき方法で使いこなす方法をご紹介します!

8

今回は「CPUパフォーマンスとリアルタイムパフォーマンスの違い」をまとめました。DTMをしていてよくあるのが「DAWの動作が遅くなる」というトラブルです。ここで重要なのが、この2つのパフォーマンスの違いを理解しておくことです。そこでこの記事ではこれら2つを解説し、サクサクとDAWを動かすためのコツをご紹介します。

iLokが故障・盗難・紛失したときにやるべきことと、事前にやっておくべきことまとめ 9

今回は、DTMerにはおなじみの「iLok」が故障・盗難・紛失したときにやるべきことと、故障・盗難・紛失前にやっておくと安心する5つの項目をまとめました。万が一のときにどうするべきかを知っておくだけでも安心材料になりますので、ぜひご覧ください。

ドリアンモードを使ったゲーム音楽 10

今回は、8-bit Music Theoryが解説する「ドリアンモードの使い方」をまとめました。この記事では前編として「ドリアンモードの基礎」と「ドリアンモードを使ったシリアス&ダークなゲーム音楽の例」をご紹介します。

-プロになる方法・音大進学