【DTM初心者OK】プロもやってる5つの作曲テクニック&コツ【簡単】

音楽理論がよくわからなくても、かんたん且つめっちゃ使える作曲のテクニックってある?
今回はこのようなご要望・疑問にお応えする内容です。
ここでご紹介するのは、ご自身の作曲レベル関係なく、どなたでも使えるテクニックです。
音楽理論に関する知識もゼロでOK!
ぜひお試しください!
スポンサードサーチ
1.コード進行を変えてみよう
曲の構成に着目してみると、みなさんが普段聞いている楽曲には、サビが何回か出てくることが多いですよね。
特に盛り上がるのは、3回目(最後)のサビ部分ではないでしょうか?
ここで、この最後のサビでコードを一部変えてみましょう!
1・2回目と同じサビのメロディーでも、ハーモニーが違うだけで全く違うサウンドになります。
実際に、Andrewの楽曲でもこのテクニックが使われています↓
0:53~
1・2回目のサビは
最後のサビは
このようになっています。
最後のAbがFmに変わっているだけなのですが、全く違う響きになっているのがわかります。
曲のクライマックスとして、ぴったりですね。
借用コードを使ってみよう
理論を少しご存知の方は、借用コードにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
ちなみにこの場合のFmコードは、平行調Abから借りてきた(借用してきた)コードです。
五度圏の画像を見るとわかりますが、FmはAbのレラティブ、つまり非常に関係性が高いコード・キーになるので、借用しても違和感なく使えるのです。
画像:https://dn-voice.info/music-theory/godoken/より
平行調からコードを借りる「借用コード」は流れを一味変えたい時に使えますので、ぜひお試しください!
2.「待たせる」
この「待たせる」がどんな意味なのかをご理解いただくために、まずはこちらをお聞きください↓
2:18~2:38
まずはボーカルが入り、次にボーカルなしでビルドアップ(だんだん盛り上がるパート)がほんの数小節入り、そこから一気にサビに入っているのがお分かり頂けるでしょうか?
つまり、サビに入るまでにみなさんを「待たせて」います。
おそらく、多くの人がよくやっているのはこんな感じでしょう↓
3:05~3:24
ボーカルが終わってサビに入るまでの間にスキマが少なく、とてもスムーズにサビに入っています。
もちろんこれでもよいのですが、「ドラマティックかどうか?」と言われると、やはり先ほどのように「リスナーを待たせる」構成の方がいいですよね。
こっちの方が、ドラマティックですね↓
3:33~3:43
ビルドアップの間を作りリスナーを待たせることで、サビに入った時に「待った甲斐があった!!」と思うことができるのも、このテクニックのいいところですね。
間を空ける間隔も変えてみよう
この「間を空ける」というテクニックですが、この「間」は、必ずしも1小節、2小節など、キリのいい数字でなくてもOKです。
たとえばAndrewの楽曲では、Bメロとサビの間に2小節だけ間を入れています。
男性ボーカルだけになる部分ですね↓
4:07~4:17
この楽曲は4/4拍子ですが、この部分だけ2/4拍子になっています。
間を空ける別のメリット
ちなみにAndrewによると、Bメロとサビのメロディーはどうしてもこのようなメロディーにしたかったそうですが、間を空けずにそのまま繋げると、2つのメロディーが被ってしまったそうです↓
4:34~4:43
このような場合の解決策としても、この「間を空ける」というテクニックが使えます。
実際にサビ前に2拍だけ間を空けたことで、両方のメロディーは被らずに済み、男性ボーカルだけになる部分でちょっと新鮮な雰囲気も演出でき、サビでドカンと盛り上げられるようになっています。
どれぐらい「待たせる」のがその楽曲にとってベストなのか、いろいろ試してみることが大切です。
今回は2/4拍子になる例でしたが、もちろん、3/4拍子などにしてもOKです。
スポンサードサーチ
3.インパクト(Impact)の直前の音を減らしてみる
サビに入った瞬間など、新しいセクションに移った時は、1拍目にインパクト系の音を入れることが多いですよね。
インパクト系は「ドカーン」「ジャーン」という音なので、よりワイドな、ビッグなサウンドにすることができるので、多用している方も多いでしょう。
ここでぜひ試していただきたいのが、「インパクトが入る前に他の音を減らす」ということです。
画像:動画より
実際の例がこちら↓
6:04~6:12
洋楽でいうとコーラス(サビ)からドロップ(さらに盛り上がるところ)など、盛り上がる部分からさらに盛り上がる部分などでは、このテクニックが使えます。
ずっと盛り上がったままインパクト系サウンドを使っても、イマイチ盛り上がらないことがあるのです。
こうすると、インパクト系サウンドが持つ盛り上げ要素が、さらに引き立つのです。
4.2番Aメロ(Verse2)の始めのエネルギーを減らす
こちらは、2番Aメロ(Verse2)の始まりの部分を静かにする、というテクニックです。
実はこれは多くのプロが使っているテクニックで、みなさんもどこかで耳にしたことがあるはずです。
まずは、Andrewの楽曲の1番Aメロを聞いてみましょう↓
7:00~
そしてこちらが、2番Aメロ↓
7:09~
1番Aメロの始まりはドラムなどが入っていてエネルギーがありましたが、2番Aメロの前半は比較的静かであることがわかります。
2番Aメロの構成は、前半は静かに、4小節目に入る前にドラムフィルが入り、5小節目以降は1番Aメロと同じようなスタイルに戻っています。
サビとの落差を大きくする
なぜこれが効果的かというと、「2番Aメロの前に出てきたサビと、エネルギーの落差をつけられるから」です。
サビで盛り上がった後、2番Aメロのエネルギーをかなり落とすことで、非常に大きな落差・コントラストが生まれるのです。
しかし、曲は次に向けてまだまだ進みたい・盛り上がりたいので、5小節目からはまたすぐ元のペースに戻します。
曲によっては、静かになるのは最初の1小節だけだったり、2小節だけだったりします。
しかしいずれにせよ、楽曲を面白くする工夫になることは間違いありません。
スポンサードサーチ
5.2番Aメロ(Verse2)を短くする
最後のご紹介するテクニックもまた、2番Aメロに関するテクニックです。
その楽曲全体の構成をどうしたいか・どうなっているかにもよるのですが、多くの楽曲では、2番Aメロは2番Aメロよりも短くなっています。
この目的に沿うことを考えると、2番Aメロは短くしてしまった方が効果的であることが多いでしょう。
Andrewによる作曲テクニック講座↓
【DTM】ボーカルトラックをたくさん使うときに使える12のテクニック【前編】
【DTMのコツ】海外プロが実際に使う「ユニークなコードサウンドの作り方」
【DTM】海外プロが実際に使う「ちょっと変わった作曲テクニック10選」【前編】
-
前の記事
【音楽理論】モードとは?しくみを理解しよう 2020.07.17
-
次の記事
【DTM・歌ってみた】オーディオインターフェースって何?なぜ必要? 2020.07.19