【音楽史】メキシコの音楽とは?【各メキシコ音楽ジャンルの特徴編】

【音楽史】メキシコの音楽とは?【各メキシコ音楽ジャンルの特徴編】
メキシコの音楽ってどういう音楽?

どういう特徴があるの?

 
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
 
英語版wikipediaの「メキシコの音楽」をかんたんにまとめてみました。
 

今回はPart2として、メキシコの各音楽の具体的な特徴をまとめてご紹介していきます!
 
1.概要編(メキシコの伝統音楽のタイプ分け、いろいろなメキシコの音楽の紹介、歴史、有名なクラシック音楽)
 
2.各メキシコ音楽の具体的な特徴(ソン、マリアッチ、バンダ、コリード、ドゥランゲンセ、グルペラ、クンビア)
 

こちらの記事を読むと作曲の引き出しが増えますので、ぜひ最後までご覧ください!
 

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ソン(Son)

 
ソンでは、主にストリングスで構成される大きなアンサンブルで演奏されます。 

しかし、地域によってはマリンバアンサンブルになったり、管楽器アンサンブルになったりします。
 

 

 

 

メキシコのソン・ミュージック

 
メキシコのソン・ミュージックは、スペイン音楽と異なる地域の先住民音楽がミックスされて発展した音楽です。
 
そのため、国内でもこの音楽は様々なバリエーションで演奏されており、それぞれリズム・メロディー・楽器編成などが異なります。

 

マリアッチ

 
マリアッチ(Mariachi)はメキシコのソン・ミュージックの一つとされています。
 
メキシカン・ソンは多種多様なスタイルがありますが、ギターはほぼ全てのメキシカン・ソンのサブジャンルにで使われています。
 
 
マリアッチではギタロン、ビウエラ、ギター、バイオリン、トランペットを使いますが、中にはフルートやフレンチホルン、アコーディオンやオルガンなどを使う場合もあります。
 
奏者は5人かそれ以上で構成され、チャーロ(charro)を身にまとっているのが特徴です。
 

 

 
1940年から1960年の間に、マリアッチとランチェーラ(メキシコの伝統音楽の一つ)はメキシコの西側の州で誕生しました。
 
フォークアンサンブルとしては、ランチェーラ、ソン・デ・マリアッチ、ウアパンゴ・デ・マリアッチ、ポルカ、コリード、その他様々なスタイルがあります。
 
これらは19世紀の間にメキシコのJalisco州の南部で誕生します。
 
Jaliscoのグアダラハラの街は「マリアッチの中心部」として知られています。
 
 
このスタイルは今ではメキシコやアメリカ南西部全体で人気となり、メキシコ音楽やメキシコ文化を象徴するものとして考えられています。
 

マリアッチの全盛期は1950年代で、この頃はランチェーラが映画でよく使われていた時期でした。
 

 
Mariachi Vargasはこれらのサウンドトラックを数多く演奏し、マリアッチとして最もよく知られるバンドとして、長きにわたりキャリアを築いてきました。
 
この時代の映画はラテンアメリカでは非常に人気で、マリアッチはコロンビアやペルーなどでも非常に人気がありました。
 
のちにメキシコ音楽は、1970年代後半からアメリカで人気を集め始め、マリアッチのリバイバル(再度人気を集め、復活すること)を起こします。
 

 

 

 

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コリード(Corrido)

 
コリードはポエトリー形式のポピュラーな楽曲・バラッドの一種です。
 
メキシカンコリードでは様々なテーマで歌われ、歌詞では昔の伝説や有名な犯罪、昔の農村のフロンティア地域のヒーローなどについて書かれることが多いです。
 
コリードの中には、男性だけでなく、ラブストーリーや女性、カップルについて歌われるものもあります。
 
また、作曲家によるフィクションや作り話の場合もあります。
 
ここ数十年の現代のコリードは、麻薬密売や移住など、現代的なテーマで作られています。
 

 

 

 

コリードとランチェーラの違い

 
たとえば有名なコリードの「la Cucaracha」は、リズムはヨーロッパのワルツと似ています。
 
また、コリードにはランチェーラ(メキシコの伝統音楽の一つ)のように、歌詞のスタンザ(節)を中断させる前置きの楽器パートや「アドルノ(Adorno、装飾音)」があります。
 

 
しかし様々なリズムを使うランチェーラとは違い、コリードのリズムはほぼ一定であるのが特徴です。
 
また、コリードはストーリーを伝えるのに対し、ランチェーラはダンスのための音楽であるというのも違いの一つです。

 

 

バンダ(Banda)

 
バンダは軍楽隊を真似て作られたもので、1864年から1867年までのメキシコ第二帝政の時代にメキシコ皇帝のマクシミリアン1世をによって輸入されました。
 
この頃はポーランドとドイツの移民たちがSinaloa州に移住し、自治体や州が町内の広場で演奏するために独自のバンドを結成していたメキシコ革命の間にさらに普及しました。
 
Pancho Villaのような革命的なリーダーたちは常に吹奏楽団を引き連れており、バンダは今でも中央・北部の州で人気を維持しています。
 
しかし、地域や楽器、近代化によって、バンダのスタイルは多様化しています。
 
 
バンダはメキシコの異なる地域にある多くのバンドで演奏されていますが、ルーツはSinaloa州で、人気になったのもSinaloa州出身のバンドのおかげです。
 
そして、バンダを演奏するSinaloa州の人々は1990年代に国際的にも活躍していいます。
 

 

 

 

 

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ドゥランゲンセ(Duranguense)

 
ドゥランゲンセは、アメリカのメキシコ系アメリカ人のコミュニティで人気となった音楽ジャンルです。
 
これはバンダやノルテニョ(norteño)などのメキシコの音楽と非常に近い関係にあります。
 
 
メインの楽器ばバンダから引き継がれており、サックス、トロンボーン、バスドラムを使います。
 
しかし、ドゥランゲンセのアンサンブルではこれらにシンセサイザーを加え、メロディーとチューバ的要素のあるベースラインの両方を担当します。
 
テンポはバンダやノルテニョよりも速いのが特徴的です。
 
また、バスドラムやバリエーション豊富なスネアドラムのロールなど、重めの打楽器ラインも特徴の一つです。
 

 

 

 

 

 

グルペラ(Grupera)

 
グルペラはメキシコのポピュラー音楽のジャンルの一つで、クンビア(cumbia)、ノルテニョ、ランチェーラなどから栄養を受けており、1980年代に特に農村部で全盛期を迎えました。
 
ルーツは1960年代のロックのグループですが、今では5人かそれ以下のミュージシャンで構成され、エレキギターやキーボード、ドラムなどを伴います。
 

 

 

 
メキシコのロックバンドの多くは、英語のロックバンドの楽曲をスペイン語でカバーするところから始まっています。
 
この段階を経ると、やがて伝統的なランチェーラのスタイルを取り入れるようになり、さらにクンビアやバラッドなどの要素も取り入れるようになります。
 
そのため、1970年代にはバラッドに特化しているグルペラのバンドや、マリアッチだけを歌うバンドなども増えていきます。
 

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クンビア(Cumbia)

 
メキシコにおけるクンビアの歴史は、コロンビアにおけるCumbiaの歴史と同じぐらい古いものです。
 
今日のクンビアは様々な方法で演奏されており、「Cumbia sonidera」「Cumbia andina mexicana」「Cumbia Norteña」「Tecno-cumbia」など、地域によっても微妙な違いがあります。
 

 
有名なメキシコのクンビア作曲家には、Rigo Tovar(後述)やCelso Piña、Ninel Conde、Los Caminantes,、Grupo Bronco、Selenaなどがいます。
 

 

 

 

 

 

Rafael de Paz

 
1940年代のコロンビアのシンガーたちはメキシコに移住し、メキシコのオーケストラディレクターであったRafael de Pazと共に活動するようになります。
 
1950年代になると、今では最初のコロンビア以外のクンビアの作品であるとされている「La Cumbia Cienaguera」をリリース。
 

 

彼はその他にも、Mi gallo tuertoやCaprichito、Nochebuenaなどのヒット作をリリースします。
 

 

 

 
これらはクンビアがメキシコで人気になり始めた時の作品です。
 
Mexico D.F.では、クンビアに合わせてダンスをする人たちは「Chilangos」と呼ばれており、これはメインの地域で生まれた人という意味があります。

 

Aniceto Molina

 
1970年代になるとAniceto Molinaがメキシコに移住し、Guerrero出身のグループ「La Luz Roja de San Marcos」に参加し、以下のような多く音トロピカルクンビアのヒット作を生み出します。
 

 

 

 

Rigo Tovar

 
1970年代には、Rigo Tovarがクンビア・バラッド・ロックを融合させたサウンドで非常に人気を集めます。
 

 

 

メキシコのポップス

 
1960年代から1970年代の間、メキシコで製作されたポップスは英語のロックンロールヒットをスペイン語版にしたものがほとんどでした。
 
Elvis PresleyやPaul Anka、Nancy Sinatraなどのアーティストの楽曲が、Angélica María,、Johnny Laboriel、Alberto Vázquez、Enrique Guzmánなどによってカバーされます。
 
そしてメキシコの音楽市場は、音楽市場を広げたい非メキシコ人アーティストたちにとって、スターの地位を獲得するための出発点となります。
 
 
この頃の30年は、メキシカンポップはティーンのポップバンドやそれらの元メンバーたちによって牽引されていきます。
 
他国とは異なり、メキシコ人のリスナーは、男性バンド・女性バンドよりも、男女混合のバンドを好む傾向にあります。
 

 

 

 

 

2000年になると、Paulina RubioやThalíaなど、英語の音楽市場にも参入するアーティストが出始め、バイリンガルアルバムやコンピレーションアルバムなど、英語とスペイン語の両方でリリースするようになります。
 
Paulina Rubioは2002年リリースの自身初英語のアルバム「Border Girl」が大ヒット。
 

 
Thalíaはアメリカのトラディショナルポップで有名なTony Bennettとデュエットを組んだ「The Way You Look Tonight」をリリースします。
 

 
「Viva Duets」はTony Bennettによるスタジオアルバムで、2012年にリリース。
 
このアルバムでは、Bennettと様々なジャンルから若いシンガーたちを集めて作ったエレクトロ要素のある楽曲もあります。
 

 

他にも、ポップスでは以下のアーティストが有名です。
 

 

 

 

 

 


 
 
以上でメキシコ音楽の解説は終わりです!
 
より深くメキシコ音楽を学びたい方、打ち込みの練習のために楽譜をしっかり見てみたいという方にはこちらがおすすめです↓