メガヒット曲「Rockabye」の作曲方法【Clean Bandit】

メガヒット曲「Rockabye」の作曲方法【Clean Bandit】

 

Clean Banditのメガヒット曲「Rockabye」

YouTubeの再生回数は21億回以上(2019年7月時点)という、驚異的な人気を誇っています。

 

 

今回は、Clean BanditのメンバーJack Pattersonが語る「Rockabye」制作のインタビュー動画をかんたんにまとめました。

 

楽曲制作の流れはもちろん、音作りのウラ話も満載。
今日から使えるテクニックもありますので、読んだ後はぜひ実践してみましょう!

 

↓インタビュー動画はコチラ

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制作の流れ・制作秘話

 

1. ベースパターン作り

・Jackがベースとなるパターンを作る。
・基本的にビートと簡単なコードパターンのみのInstrumental版を作った。

 

2. ベースパターンをアレンジ

 

・Steve MacとAmar Malikと共に、そのパターンをアレンジ。
・Steve MacはEd Sheeranと大ヒット曲”Shape of You”をコライトしている人物。
・SteveはJackが1で作ったパターンに装飾を加えていった。

 

・この過程で、mellotronでピチカートのようなサウンドに仕上げた。
・この時、高揚感のあるビートと共に、少しメランコリックなメロディーと軽やかなテーマのあるバージョンを作っていた。

 

3.Ina Wroldsenの作詞

 

・このバージョンをIna Wroldsenに聞かせた。
・彼女が歌詞を書いていた時、「母親」の感情的な気持ちに入り込んだという。

Ina Wroldsenは、Steve Macと共にヒット曲「Alarm」を制作したアーティスト

 

4. Sean Paulが参加

 

・Sean Paulが制作に加わり、よりダイレクトな感じにしてくれた。

 

5. ストリングスのカルテットを追加

 

・このストリングスは、Paul Epwordのスタジオで行われた。
(このスタジオは、Adeleの多くの楽曲がレコーディングされた場所でもある)

・しかし、まだSeanに対する旋律として良いものではなかった。

・そこで、Jackお気に入りのValhalla Reverbを使い、より壮大なサウンドに。
・このReverbをかけると、70’s、80’s、今っぽいサウンドにできる。今回は70’sっぽくした。

・これらの処理のおかげで、「Seanがすべてのシングルマザーに向かって叫んでいるボーカル」に適したストリングスに仕上がった。

 

6. Pushを使った制作

 

・ライブで使っているPushを、制作にも利用した。
・1パッドに1音追加できるので便利。

・コードプラグインを使い、それぞれの音にマイナーサードの音を追加するようセッティング。
・スケールプラグインを使って、MIDIが強制的にAマイナーキーになるようにした。

 

7. Polysixのようなシンセサウンド

 

・コードを鳴らしているパートは、AbletonのFMシンセのようなサウンドを使用。
・この曲では、Polysixのようにレイヤーしている。
Polysix: 1981年発売のKORGのアナログシンセ

 

・開くとデフォルトのサウンドのように聞こえるが、カットオフのフィルターを使うといい感じのサウンドになる。
・このとき、やわらかいサウンドにするため、ポリフォニックにした。

 

8. サビに出てくるカウンターメロディーのようなフレーズ

 

・高音のマリンバのようなフレーズ。
・少しだけ終わりにピッチのモジュレーションをかけるLFOをかけている。少しワブルサウンドのようになる。

・Sound Toysのクリスタライザーも使い、リバースディレイのようなサウンドも作った。

 

9. ポストコーラス(サビの次に出てくる、もう一つのサビのような部分)

 

・Ace of Baseのようなサウンドにした。

Ace of Base: 90年代のスウェーデン出身のポップグループ。ダンスとレゲエを混ぜ合わせたようなサウンドが特徴。

・このサウンドを採用するかどうかについては、ものすごく話し合った。彼らが少し神経質に思っていたCod Raggaeを押し下げてしまうのではないかという懸念があったからである。

・しかし実際聞いてみて、やっぱりこれでいいと思った。
・そして、オフビートにコードのサウンドを入れてCod Raggaeのようにした。

 

10. Anne Marrieのボーカル

 

・クラブ「Ralph」でAnne Marrieを見つけ、優秀なプロューサー・ミキシングエンジニアのMark Ralphのメインスタジオでレコーディング。

・neveのプリアンプを使用。
・レベルをキープするためにTeletronicsのLA2(コンプレッサー)を使用

 

・MarkはSmack!を使うのを好む。これでVocalを破壊したようなサウンドにすることができる。
・Smack!を薄くかければ、よりよいサウンドに仕上がる。
・Smack!はGraceのチェロにも使用している

 

11. Tom

 

・はじめにPhil Collinsが作ったGateTomのサウンドが頭から離れなかった。
・これがのちに、Rockabyeにおける「最高のフィルイン」となる。

・LiveにサンプリングしたTomを使い、オートメーションでピッチを下げて使用。
・リバーブ→ゲート→コンプレッサーの順にエフェクトをかけた。

 

12. カモメの鳴き声

 

・Verse1(1番Aメロ)に、カモメの鳴き声が入っている
・このカモメの声をちらつかせることで、港の海の雰囲気を出している

 

13. Grace(Clean Banditのメンバー)のチェロ

 

・H-Delayはアナログモードをオフにして使用し、少しヴィンテージ感を加えた。

 

使用DAW・機材

 

・Ableton Live


・Pro Tools

・Push(ライブでも使っている)

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