作曲全般

家にある身近なものをサンプリングして作曲する方法【スマホで作曲】

家具や食器の音を録音して、それを自分の曲に使いたい!でもどうすればいいの?
どういうエフェクトをかけると、プロっぽいサウンドになる?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

数々のプラグイン・サンプルを販売しているSpliceが解説する「家にあるものを使ってサンプルを作る方法」をまとめました。

ちゃんとしたレコーディングスタジオに行ってレコーディングしなくても、スマホ1つあれば、一番身近な「自分の家」で、自分オリジナルのサンプルを作ることができます。

この記事では、料理をしている時のサウンドをサンプリングし、曲で使えるような状態まで処理していく方法をご紹介します。

ぜひチャレンジしてみてください!

ちなみに元記事では、記事中で紹介されている音が無料ダウンロードできますので、ぜひ元記事もご覧ください。

自宅&スマホ作曲方法1.動画を撮る

まずは、サンプリングするために動画を撮ります。

今回は料理をしている時の様子をスマホで撮ってみます。

もちろんいいマイクがあればそれに越したことはありませんが、スマホのカメラでビデオを録るだけでOKです。

今回は、ボウルを動かしたり、バターの包みを剥がしたり、バターをナイフで切ったり、パン生地をこねたりしています。

参考:記事中の1つ目・2つ目の動画

自宅&スマホ作曲方法2.撮った動画をDAWにインポートする

撮った動画を、DAWにインポートしましょう。

今回はAbleton Liveを使いますが、もちろんCubaseやLogic Proなど、他のDAWでもOKです。

もちろん、GarageBandのアプリ版「GarageBand for iOS」やCubaseのアプリ版「Cubasis」などを使ってもOK!

自宅&スマホ作曲方法3.オーディオファイルだけ残す

DAWに動画を取り込むと、処理がやや重くなります。

今回は作曲のためのオーディオファイルだけ使いますので、動画は削除しましょう。

DAWによって操作は異なりますが、「ビデオトラック」があればそれをフリーズ・削除したり、動画とオーディオを分けたり(スプリットしたり)しましょう。

自宅&スマホ作曲方法4.ノイズを削除する

次は、不要なノイズを除去します。

ノイズ除去には、iZotope社の「RX」の「Spectral De-Noise」機能がおすすめです。

オーディオ全体を聞き、おもしろいサウンドがないかどうかをチェックし、もしあればメモしておきましょう。

自宅&スマホ作曲方法5.エフェクトで微調整

使えそうなサウンドを見つけたら、EQ、コンプレッサー、ディストーションなどで調整していきましょう。

今回は、この3つのエフェクトを使った例をご紹介していきます。

ガラスの音をカウベルに変身させる

最初は、ガラスの音をカウベルやシンバル、スネアなどに使えるように処理していきます。

参考:記事中のオーディオファイル1つ目

何もしなくても十分使えそうなサウンドですが、もう少しきらびやかにさせたいところです。

今回は、いらない低域をカット(ハイパスフィルター)し、高域を少しだけブーストします。

画像:記事より

こうすると、先ほどよりもカウベル感が出る音になりました!

参考:記事中のオーディオファイル2つ目

軽いパーカッションサウンドを作ってみよう

次は、軽めのパーカッションサウンドを作ります。

参考:記事中のオーディオファイル3つ目

オーディーオファイルを40セミトーン下げ、AbletonのBeat Warp Modeを使用し、トランジェントは維持させておきます。

そして、先ほどのカウベルに使った時と同じエフェクト類を追加して、このような音にしました。

参考:記事中のオーディオファイル4つ目

808サウンドを作ってみよう

次は、808のベースサウンドをオーガニックなサウンドにするため、こちらの「カチ」っとした音を足したいと思います。

参考:記事中のオーディオファイル5つ目

高音域にパンチを加えるため、ピッチを少し下げ、シンセベースと合わせて鳴らすと、このようになります。

参考:記事中のオーディオファイル6つ目

無料ダウンロードできます

こちらのリンクより、今回ご紹介したサンプルが無料でダウンロードできます。

ロイヤリティーフリーですので、ぜひお試しください!

ダウンロードはコチラ

家にある身近なものをサンプリングして作曲する方法まとめ

以上が「家にある身近なものをサンプリングして作曲する方法」でした。

1.スマホで動画を撮る
料理をしているところ、掃除をしているところ、部屋にあるものをひたすら触っていく動画など...

2.DAWに動画をインポートする
オーディオファイルだけ必要になるので、音声と映像をスプリット(分割)して音声だけ残す

3.ノイズを除去する
iZotope社「RX」がおすすめ

4.音量やエフェクトを調整してサンプルにする
バスドラムやカウベルなど、実際の楽器に近い音にエディットしてみよう

当サイトでは他にもコンパクトな環境で作曲する方法についてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓


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