ベース音を変えるだけでかんたんにできる?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
このテクニックを使えば、ギターやピアノのリハモにも匹敵するサウンドを得られます。
動画ではエレクトリックベースを用いていますが、もちろんシンセベースなど、DTMでやるときにも使えます!
※ここからは、リハーモナイズを「リハモ」と略します
ベース音を変えるとコードが違うように聞こえる!?
まずは、ピアノで弾いたときのかんたんな例を見てみましょう。
C+Cコード
Cコードに対してベース音をCにすると、
これは完全に、Cコードのサウンドになります。
A+Cコード
一方で、Cコードに対してベース音をAにすると、
ACEG、つまりAm7(エーマイナーセブンス)の響きができあがります。
実際にサウンドの変化を聞いてみましょう。
動画:0:41~0:54
ベース音を変えると響きが変わる
このように「ベース音を変えるとハーモニー(コード)が違って聞こえる」というのは、非常に使えるテクニックです。
ルート音(ベース音)を変えるだけでこれができちゃうので、とてもかんたんですよね。
コード進行全体も変えてみよう
次は、あるコード進行のベース音を変えて、どのように響き方が変わるか見てみましょう。
まずは普通のコード進行。
(「:」の左がルート音、右がコード音)
C:CEG - F:CFA - C:CEG - G:BDG
これを、ベース音を変えてみると…
A:CEG - F:CFA - G:CEG - E:BDG
つまり...
別のアレンジを加えてみると…
F:CEG - G:CFA - G:CEG - E:BDG
= C/F(Fmaj9) - F/G(G9sus4) - C/G - G
A:CEG - F:CFA - G:CEG - G:BDG
= Am7 - F - C/G - G
実際に弾くと、このようになります。
動画1:07~1:40
いろいろな音・場所でためしてみよう
いろいろな音・場所でためしてみることで、どこにどんな音を置くとどんなサウンドがするのか、だんだんわかるようになってきます。
新しいサウンドを見つけたいときにとてもおすすめです。
3回目のサビにリハモを使うのがおすすめ
「Aメロ・サビ・Aメロ・サビ・Cメロ・サビ(JーPOPならAメロの後にBメロ)」など、典型的なポップやロックの楽曲構成であれば、3回目のサビにこのテクニックを使うのがおすすめです。
すでに1番・2番でサビが2回出ていますから、3回目となると、リスナーがコード進行をある程度予測できてしまいます。
そこで3回目のサビでリハモを行うことで、新しいおもしろさをリスナーに与えることができるのです。
リハモの例
ここでは実際の楽曲を例に、オリジナル版とリハモ版を聞いてみましょう。
2:12~3:27
よく聞いて判断しよう
リハモのやり方はいろいろありますが、最終的には自分の耳でいいと思ったものを使ってみるのが一番です。
コードの構成音を転回させたり、楽曲のキーで使われる音をベース音として使ったりすれば、基本的にはうまくいきます。
場合によっては、楽曲のキーで使われない音(クロマティックノート)を使ってうまくいくこともあります。
ただし、やはり基本的には「トライ&エラー」の精神でやってみるのがよいでしょう。
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