マスタリングのコツ

【DTM】マスタリングエンジニアでない人のためのマスタリング講座 Part7 音の聞き方・適切な音量

How to Master if You Are Not a Mastering Engineer

今回は、DTMerおなじみ、数々のプラグインを販売しているiZotopeが教える「マスタリングエンジニアでない人のマスタリングの仕方」をまとめました。

この記事ではPart7として「音の聞き方・適切な音量」について解説します。

マスタリングのコツ7:「一貫して」モニタリングしよう

マスタリングするときは、「一貫して」モニタリングするようにしましょう。

たとえば音量であれば、適切な音量を決めて、そこから音量は動かさずにモニタリングしましょう。

安易にモニター音量を変えると判断ミスにつながり、一貫した判断ができなくなります。

どれぐらいの音量で聞きながらマスタリングすればいいの?

音量は耳が疲れない程度に、低域も高域も変化がわかるぐらいの音量で行うようにしましょう。

マスタリングエンジニアの中では80~83 dB SPLの音量で聞きながらマスタリングする人が多いです。

より噛み砕いて言うと、「その曲を再生していても隣にいる人と会話できるぐらいのレベル」がおすすめです。

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「Dim Position」でモニタリングするのもおすすめ

フェーダーで-12dB分下げた状態でモニタリングするのもいいでしょう。

俗に「Dim Position」と呼ばれますが、「より静かな状態で聞くとどう聞こえるか?」を確認するための基準です。

一部のハードウェアでは「Dim/Mute」というボタンが付いており、これを押すと切り替えられるようになっています。

この機能があるハードウェアがない場合は、通常のゲインプラグインでシンプルに音量を下げてもOKです。

時々この「Dim Position」で聞いてみて、静かな状態で聞いてもよく聞こえているかどうか確かめてみましょう。

もちろん、マスタリングが終わってバウンスするときはDim機能をOFFにするのを忘れないようにしましょう。


つづきPart8はコチラ↓


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