世界的にヒットしている曲の構成ってどうなってるの?
「ヒット曲の公式」みたいなのがあるといいんだけど…
今回はこのような疑問にお答えします。
作曲家・コーチのFriedemann Findeisen氏が解説する「ヒット曲の楽曲構成の特徴」をまとめました。
動画タイトルが「曲を作るときはこれを使え!」となっているほど、多くの世界的ヒット曲に使われている楽曲構成です。
主に洋楽に使われている構成ですので、特に「世界中で自分の曲を聞いてもらいたい」という方はぜひ実践してみてください。
ポップスの楽曲構成の典型例

これが、ポップスにおける典型的な構成です。
(Bメロ・Preがないものもあるので、Bメロはカッコでくくっています)
難しく考えず、この通りに曲を作ればOKです。
各セクション何小節にするべき?
各セクションは、このような構成であることがほとんどです。
よくある構成
イントロ:4小節
Aメロ1:16小節
Bメロ1:4小節
サビ1:8小節
Aメロ2:8小節
Bメロ2:4小節
サビ2:8小節
Cメロ:8小節
サビ3:8小節
もしDAWで曲を作っているなら、この通りにマーカーやリージョンを作ったテンプレートを用意しておくと便利です。
各セクションの「テンション」をあやつる

もう一つの公式として「サビは大きく、Aメロは小さくする」があります。
このように聞かせるためには、「サビをより大きく聞かせる」のではなく、「サビ前までをより小さく聞かせる」のが重要です。
ここからは、より具体的なテクニックをご紹介します。
ダイナミクスとアレンジ
Aメロに使う楽器数を減らし、楽曲をソフトに聞かせるようにすれば、サビは自然と大きく聞こえるようになります。
ピッチ
たとえばボーカルの場合、Aメロは低い音程で歌い、サビでハイトーンを出すなどします。
歌詞
Aメロは言葉が多くても良いですが、サビではワード数を限定します。
楽曲をまとめた・楽曲を象徴する5~6語以内におさめるようトライしてみてください。
作曲初心者はバンドスタイルからはじめよう

作曲初心者の人は、ロックバンドの構成で曲作りしてみることをおすすめします。
使う楽器はボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムです。
ロックバンドは使う楽器の数が限られているので、いい練習になります。
プロは50以上ものトラック(楽器)を扱うことがありますが、圧倒的な数であるほど、1つ1つの音が隠れやすいです。
そのため、初心者の方はバンド編成のように数個のパートだけを使って曲作りをする方がいいでしょう。
このとき、バンドの曲を作るからと言って1から生演奏をレコーディングする必要はありませんし、楽器を演奏するスキルが必要というわけでもありません。
音源やサンプル、シンセサイザーを使ってもOKです。
おすすめのDTM音源・プラグインはこちらでまとめていますので、ぜひ参考にしてください↓
新しい要素(パート)はいつ登場させればいい?

あの世界的に有名な音楽プロデューサーMax Martinは、インタビューで「新しい要素は1度に1つしか出さない」と答えています。
↓Max Martinに学ぶヒットソングの作り方はコチラでまとめています。
たとえばドラムの場合、Aメロはキックのみ、Bメロはキック+スネア/シンバルなど、徐々に要素を足していくのがよいでしょう。
ヒット曲の作り方「楽曲構成の公式」まとめ
今回の内容をまとめると、このようになります。
世界的ヒット曲の楽曲構成
イントローAメロー(Bメロ)ーサビーAメロー(Bメロ)ーサビーCメローサビ
小さく聞かせる→大きく聞かせて楽曲展開
ダイナミクス・アレンジ・ピッチ・歌詞の工夫で実現
ちょっとずつ要素を加える
新しい要素は一度に1個
すぐ使えるテクニックばかりですので、ぜひ今日から実践してみてください。
なお、イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・ポストコーラス・Cメロ・アウトロの作り方は当サイトのnoteアカウントで詳しく解説しています。
各セクションの作り方がわからない方、アイデアの幅を増やしたい方はぜひこちらもご覧ください↓
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