今回は、8-bit Music Theoryが解説する「セカンダリードミナントの使い方」をまとめました。
この記事では「iiiコード編」として、セカンダリードミナントをiiiコードに対して使う時のポイントと例をまとめています。
ゲーム音楽のセカンダリードミナント解説シリーズ
iiiコードに対して使うセカンダリードミナントはあまりない?

他のコードに比べて、iiiコードに対して使うセカンダリードミナントを見つけるのは少し大変です。
そもそも、iiiコード自体が暗い印象のコードであまり使われていないからです。
この暗い印象のiiiコードに対してセカンダリードミナントを使うとさらに暗い雰囲気になるため、かなりレアなケースだと言えます。
iiiコードのセカンダリードミナントの例:FINAL FANTASY VI「Aria di Mezzo Carattere」
数少ないゲーム音楽での使用例として、FINAL FANTASY VI「Aria di Mezzo Carattere」が挙げられます。

この曲は、Iコードとiiiコードを行き来する形でコード進行が進みます。
まずはDメジャーコードから始まり、メロディーもこのコードの構成音が使われます。
次はiiiコード(F# m)で、メロディーもこのコードに沿ってF# ・A・C# が使われます。
極め付けはメロディーで使われているG# の音で、一瞬だけ使われますが、これだけで雰囲気が変わる隠し味になっています。
穏やかな Dの空気感と、強烈なF# mの響きのコントラストが特徴的です。

また、この後はI-V/iii-iiiのコード進行が使われています。
F# mのセカンダリードミナントであるC# をsus4にすることで、さらにスムーズな解決感を生み出しています。
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