シンセサイザー

【DTM】u-he社のシンセ「ACE」の使い方 コンプリートガイド #5 VCA、Signal Sources、MIXセクション

ACE Tutorial #00 - Basic Module Anatomy

今回は「ACEの使い方コンプリードガイド」のうちVCA、Signal Sources、MIXセクションに関する部分をまとめました。

ACEにおけるVCAとは?

VCA(Volume Control Amplifier)は、シンセサイザーの一番最後に置かれることの多いユニットで、最終的な音量を調整する場所です。

ACEにおいては画面右上に音量(Volume)とエンベロープ(ADSR)をコントロールできるようになっています。

ACEにおけるSignal Sourcesとは?(画面一番下)

ACEにおけるSignal Sourcesでは、さまざまな信号ソースをあらゆる場所につなげることができます。

例えばホワイトノイズのアウトプットである「white」をVCAにつなげると、VCAセクションのvolumeを調整するだけでホワイトノイズを足すことができます。

同様に「random」をVCAのpanに対してつなげると、MIDIノートごとにpanがランダムで変わります。

「velocity」をVFC(フィルター)につなげると、ベロシティーによってフィルターのかかり具合が変わります。

white:ホワイトノイズ
pink:ピンクノイズ
+5V:DCオフセットなどを生成できる一定の電圧
gate:音が鳴っていると+1になり、鳴っていないと0になります
velocity:MIDIノートのベロシティ
m-wheel:モジュレーションホイール
p-wheel:ピッチベンド
ctrl-a:ブレスコントロール(デフォルトではCC#02)
ctrl-b:エクスプレッションコントロール(デフォルトではCC#11)
pressure:アフタータッチ
keyf-1:ノート番号。フィルターについている「Keyfollow」とは違い、E3(MIDIノート64番)を中心とするため、これよりも低いMIDIノートはマイナスの値になる。
keyf-2:「keyf-1」と同じだが、グライドのオフセットがついている。
random:ランダムな値
alternate:音ごとに+1と-1を交互に行き来する
stack:スタックインデックス(Voiceごとにピッチなどのオフセットを生成する)
mapper:マッピングジェネレーター

MIXセクションのパラメーター

ACE画面中央部にある「MIX」セクションでは、メインのサウンドとエフェクト・モジュレーターによる加工したサウンドのバランスを調整します。

https://www.zikinf.com/manuels/u-he-ace-manuel-utilisateur-en-76999.pdf

vco mix:VCO1とVCO2の音量バランスを決めます。真ん中(12時の方向)にすると50:50の割合になります。
sub osc:VCO1のSub OSCの音量を調整します。
noise:ホワイトノイズの音量を調整します。
aux(文字表記のないツマミ):MIXセクション一番下にある「aux input」と接続しているソースの音量を調整します。



人気記事

1

作曲をしているけど、プロっぽいサウンドにならない…DTMでやってはいけないことってある?今回はこのような疑問にお答えする内容です!カナダの有名プロデューサーが教える「初心者がやりがちな間違ったリバーブの使い方」を3つご紹介!これを覚えておけば、「いいアレンジ」「プロっぽい曲」にグッと近づきます。

2

普段よく聞いているポップスの曲を、かっこよくリハーモナイズしてみたいけど、どうやったらできる? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 ベーシストであり、数々の音楽理論の解説動画をアップしているA ...

3

今回はAudio Universityが解説する「Universal Audio社 Apollo Twinのレビュー」をまとめました。他社では2万円程度の製品がある中で、Apollo Twinは約10万~20万円です。この記事では、Apollo Twinは値段相応の価値があるのかについて解説します。

4

プロ仕様のオーディオインターフェースと、安いオーディオインターフェースってどう違うの?共通点はある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://www.youtube.com/wat ...

5

この記事では、世界中の作曲家・音楽プロデューサーが使っているおすすめのブラス(金管楽器)音源をご紹介します。同じ楽器でも音源によって音色が少し異なりますので、複数持っていると使い分けることができるほか、レイヤーしたときもリアルさと壮大さを増すことができます。

6

DTMをしていると「ビット深度」「サンプルレート」って言葉を聞くけど、これって何?という方のための記事です。これらの意味を知ると、自分にベストな機材を選べるようになったり、正しいフォーマットで作曲できるようになります!

7

今回は、初心者からプロまで使えるおすすめのDTMイヤホン・ヘッドホン14選をまとめました。値段順にご紹介しますので、ぜひ予算に合わせてご自身に合う製品を見つけてください。

8

プロの視点で「歌ってみた」やバンドのボーカルレコーディング用のおすすめマイクを10個ご紹介!5000円〜6万円代まで幅広くご紹介していますので、ご予算やシチュエーションに合ったマイクに出会えます。「なぜおすすめなのか?」「どんなところがいいのか?」も解説しています!

9

海外プロが教える「コード進行をプロっぽくするコツ」をご紹介!LEVEL1の「アマチュアのコード進行」から、LEVEL3の「プロのコード進行」にレベルアップするためのテクニックを解説しています。味気ない・つまらないコード進行から卒業したい方向けの内容です。

10

今回はAdam Audio社とIn The Mixが解説する「スピーカーは縦置き or 横置きのどちらがいいのか?」をまとめました。 多くのスピーカーは正方形ではなく長方形であることが多いですが、縦置 ...

-シンセサイザー