作曲全般

坂本龍一の作曲方法 Part2「ボイシングのコツ」

Make Chords Like - Alfa Mist - Knxwledge - Ryuichi Sakamoto - Robert Glasper

今回は、Jaron Lopezが解説する「Alfa Mist、Knxwledge、坂本龍一氏、Robert Glasperのようなコードを作る方法」をまとめました。

この記事ではPart2として「コードのボイシングのコツ」を解説します。

この4組のアーティストはとてもエモーショナルなコード・ハーモニーが特徴的ですが、いったいどのようにすれば彼らのようなコードを作ることができるでしょうか?

ポイントをしっかり押さえれば今日から誰でも実践できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!

コードのおさらい ~iとiv~

まずは、前回のPart1で解説したiとivコードのおさらいです。

今回はFナチュラルマイナースケールを使うため、iはFマイナーコード、ivはBbマイナーコードになります。

そしてここではどちらも11thコードにして使うため、使うコードは「Fm11」と「Bbm11」になります。

https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

ボイシングを変えてみよう

それではいよいよ、この2つのコードのボイシングを変えてみます。

Bbm11のボイシングを変えてみよう

まずはBbm11からです。

https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

下から「Bb,Db,F,Ab,C,Eb」となっていますが、ここで11thの音(Eb)を1オクターブ下げてみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

実際のサウンドはこのようになります。

4:43~4:45

Make Chords Like - Alfa Mist - Knxwledge - Ryuichi Sakamoto - Robert Glasper

次に、9thの音(C)も1オクターブ下げてみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

サウンドはこのようになります。

4:50~4:55

Make Chords Like - Alfa Mist - Knxwledge - Ryuichi Sakamoto - Robert Glasper

さらに、ルート音(Bb)も1オクターブ下げてみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

サウンドはこのようになります。

5:01~5:04

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それでは最後に、ボイシングを変える前と後で比較してみましょう。

5:06~5:26

Make Chords Like - Alfa Mist - Knxwledge - Ryuichi Sakamoto - Robert Glasper

通常通りのBbm11は、鍵盤の中央部分に密集し、コンパクトにまとまっています。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

通常通りのFm11は、鍵盤の中央部分に密集し、コンパクトにまとまっています。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

Fm11のボイシングを変えてみよう

同様に、Fm11のボイシングも変えてみましょう。

ここでは、一番上の11thの音(Bb)とルート音(F)をそれぞれ1オクターブ下げます。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

サウンドはこのようになります。

5:29~5:33

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ボイシングを変えた2つのコードを弾いてみよう

それでは、ボイシングを変えた2つのコードを交互に弾いてみましょう。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

5:37~5:43

Make Chords Like - Alfa Mist - Knxwledge - Ryuichi Sakamoto - Robert Glasper

MIDIで見るとわかりやすいのですが、音同士が離れすぎず、コンパクトにまとまっているので、2つのコードの行き来がしやすくなっています。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

さらにボイシングを変えてみよう

ここで、さらにボイシングを変えてみたいと思います。

現状のBbm11は9thの音(C)が一番下に来ていますが、今度は1オクターブ上に上げて元の位置に戻します。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ
坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

転回形でコードにバリエーションをつける

それでは、この9thの音を1オクターブ上げたり下げたりしてみると、どうなるでしょうか?

6:33~6:38

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9thの音を1オクターブ移動しただけなのに、新しいコードのように聞こえます。

リスナーにとっては「新しいサウンド」に聞こえますが、我々プロデューサーにとっては「音を1オクターブ移動しただけ=転回形にしただけ」です。

たったこれだけでも、コードにバリエーションがつけられるのです。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

同様に、Fm11でも転回形を作ってみましょう。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ
坂本龍一の作曲方法
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現状で一番上にある9thの音(G)を、1オクターブ上げたり下げたりしてみます。

6:56~7:03

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ボイシングを変えてメロディーを作ってみよう

このようにボイシングを変えると、コードの中にメロディーのようなフレーズが生まれます。

坂本龍一の作曲方法
https://www.youtube.com/watch?v=HNiz7QQdMbQ

例えば、今回ご紹介した2つのコードの転回形を続けて弾くだけでも、このようなフレーズが生まれます。

7:17~7:21

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このコードにリズムをつけ、ドラムを足してみると、このようになります。

7:23~7:37

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Part2の解説はこちらで終了です。

次回はいよいよメロディー作りのコツをご紹介します↓


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