メロディー・構成

The Weekndのようなキャッチーなメロディーの作り方【コツは3つ】

いまや全世界を揺るがしているトップアーティスト「The Weeknd」

ヒット曲「Blinding Lights」の再生回数は10億回近くまで到達しています。

The Weeknd - Blinding Lights (Official Video)

今回は、そんな彼のメロディーを徹底的に分析したHolistic Songwritingの動画をまとめました。

How The Weeknd Writes A Melody | The Artists Series S1E2

「The Weekndみたいな曲を作りたい!」「クールなメロディーラインを作りたいけど、難しい…」「新しいメロディースタイルに挑戦したい」方にぴったりの内容となっています。

記事の最後には、よりメロディー作りが上達するおすすめアイテムをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

The Weekndのキャッチーなメロディーの特徴3つ

The Weekndっぽいメロディーラインを作るコツは、こちらの3つです。

・マイナーキー
・マイナーペンタトニック(1-b3-4-5-b7)
・4th&5th

「何を言っているか全くわからない…」という方、ご安心ください!

これから1つずつ順に解説していきます。

The Weekndのメロディーの特徴1.マイナーキー

The Weekndの多くの楽曲は、マイナーキーで書かれています。

マイナーキーとは、かんたんに言うと悲しい響きのするスケール・調<を表します。
対して「メジャーキー」は、明るい響きのするスケール・調です。

Cマイナーキーなら「ド・レ・ミb・ファ・ソ・ラb・シb」
数字で書くと「1・2・b3・4・5・b6・b7」

Cメジャーキーなら「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」
数字で書くと「1・2・3・4・5・6・7」

つまり、メジャーキーの3th・6th・7thにフラット(b)をつけたのがマイナーキー、ということになります。

The Weekndのメロディーの特徴2.マイナーペンタトニック

「マイナーペンタトニック」とは、1-b3-4-5-b7の5音で構成されたスケールのことです。

通常のマイナースケールは「1・2・b3・4・5・b6・b7」で構成されています。

このうち2番目と6番目の音を使わないのがマイナーペンタトニックです。

Cマイナーキーでマイナーペンタトニックを使うならば、「ド・bミ・ファ・ソ・bシ」を使うということです。

The Weekndのメロディーの特徴3.4th&5th

実は、The Weekndのメロディーラインでは4thと5thが多く使われています

たとえばCマイナーキーなら「ファとソの音をよく使う」ということになります。

3:42~4:13

How The Weeknd Writes A Melody | The Artists Series S1E2

テイラー・スウィフトとThe Weekndの曲を比較してみる

同じく世界的トップアーティストであるテイラー・スウィフトを比較してみると、おもしろい違いが見えてきます。

  テイラー・スウィフトThe Weeknd
楽曲のキー(調)メジャーキーマイナーキー
スケール上でよく使う音ルート音

(Cメジャーキーならド)

4th・5th

(Cマイナーキーならファとソ)

サウンドのイメージあたたかみのあるサウンド クールなサウンド

確かに、テイラー・スウィフトの曲は、明るくあたたかいイメージがあります。

逆にThe Weekndの曲は、ダークでクールなイメージがあります。

それぞれ3つの要素が、各アーティストらしさを出していると言えます。

言い換えれば、上記3つのコツを意識すれば、それぞれのアーティストっぽいサウンド・メロディーが作りやすくなります。

The Weekndのようなキャッチーなメロディーの作り方まとめ

少し音楽理論的なお話も含みましたが、これら3つの特徴はどれもすぐ曲作りに取り入れられます。

作曲初心者の方でもすぐ使えるテクニックですので、ぜひトライしてみてください。

他の有名アーティストの楽曲分析はこちら


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