LoFi HipHopを作るコツ【グラミー受賞アーティストが教える】
- 2019.12.05
- 2019.12.02
- 作曲・編曲

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
世界で大人気のシンガーFrank OceanやJohn Legend、Sam SmithのプロデューサーであるMalayが教える「LoFi HipHopを作るコツ」をまとめてみました。
YouTubeやSpotifyではLoFi HipHopのチャンネルが絶大な人気を誇る今、世界的プロデューサーがその作り方・コツを解説してくれています。
プロのテクニックを吸収して、よりプロっぽいサウンドを作れるようになりましょう!
ちなみにLoFi HipHopは、こういう感じの曲です。
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1.キーボード+リバーブ
動画では、はじめにArturia V Collectionを使って土台となるコード進行を打ち込んでいます。
MalayはここですでにLoFiっぽい雰囲気のプリセットを使っており、これでもLoFiっぽく聞こえています。
しかし本人は「このままだとちょっとプリセットっぽい音」。
そのリバーブは「AIR Spring Reverb」です。
Pro Tools付属のプラグインですが、別DAWユーザーの方でもオンラインで購入できます。
2.Tonal Loop+Waves J37
次に、Malayは自身が持っているサンプルパックから、Tonal Loopを選んでいます。
(Tonal Loopとは、ざっくりいうと音程のある音のループ音源のことです)
ただ再生すると普通のループ音なのですが、ここにWavesのJ37を使い、テープ効果を足しています。
こうすると一気にヴィンテージ感が出ます。
動画中では、このJ37で、まるで脈拍を打つような効果を出しています。
こうすることで、ちょっとサイドチェーンっぽい音にできるのです。
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3.Kick+Delay
次にMalayはKickとして、心臓の鼓動のような、LoFiっぽい音をサンプルパックから選んでいます。
そしてこのKickにDelayを使い、Kickの音が2回連続で鳴るようにしています。
まさに、心臓の鼓動のような音になります。
4.Kick Part2
今度は、別のKickを用意します。
ここでは、Malayは先ほどよりもはっきりしたKickを選んでいます。
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5.Snare
次に、Malayはこもった感じのSnareを選んでいます。
6.Renaissance BassでLoFi感のあるビートに
次に、Malayはドラム全体にWaves Renaissance Bassをかけています。
こうすると一気にグシャっとした音になり、かなりLoFi感が出ます。
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7.ベース
次はいよいよベースです。
MalayはV CollectionにあるMinimoogを使っています。
Malay自身、このプラグインはお気に入りだそうです。
このベースには、ディストーション「Thermionic Culture Vulture」を使っています。
これでLoFi感をさらに足すことができます。
また元々の音がMONOなので、soundtoys の「MicroShift」を使って、少し音を広げています。
8.刻みパート
次は動きを出すため、何かしら動きのあるパートを加えていきます。
通常ならHi Hatを使うのが王道ですが、王道すぎてもつまらないので、MalayはここでGuitarを使っています。
弦を優しく指で弾き、少しパーカッシブでありながら、アンビエントな雰囲気の音を作っていきます。
9.FInish!
ここまでで、非常にLoFiっぽいサウンドが出来上がりました。
一手間加えるだけで、かなりプロっぽいLoFiサウンドになったことがわかります。
ちなみにMalayが監修したサンプルパックは、Spliceでダウンロードできます。
Spliceはサンプルを手に入れるのにものすごく便利で、世界中の著名人が利用しています。
まだ使ったことのない方は、ぜひこの機会に利用してみてください。
また、今回Malayが使っていたArturia V Collectionはこちらで購入できます。
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