シンセサイザー

【DTM】Xfer Records社のシンセ「SERUM」の使い方 コンプリートガイド #10 MATRIX(マトリックス)

The Complete Guide To Master Serum| #8 Noise/MISC

今回は、Zen Worldが教える「Serumの使い方コンプリードガイド」のうち「Matrix(マトリックス)」に関する部分をまとめました。

Serumを持っているけどイマイチ使い方がわかっていない…という方も、このシリーズを見れば「これでどんな音も自分で作れるようになる!」というレベルまで到達できます。

このシリーズを見て、Serumマスターになりましょう!

最新版「Serum2」の新機能の解説はこちら↓

関連記事

はじめに:今回解説する機能とパラメータ一覧

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス)

今回は、以下の機能やパラメータについて解説します。

・MATRIX(マトリックス、Serumの画面上部にあるタブの一つ)
・SOURCE
・CURVE
・AMOUT
・DESTINATION
・TYPE
・MOD
・AUX SOURCE
・OUTPUT

SerumのMATRIX(マトリックス)とは?

SerumのMATRIXとは、Serum内で利用したモジュレーションをさらに細かくエディットすることができる機能です。

エンベロープやLFOなどを使うと、自動的にMATRIX画面に反映されます。

逆にMATRIX画面で変更した内容は、OSC画面にも自動的に反映されます。

OSC画面で設定したモジュレーション

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス)

MATRIX画面

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス)

MATRIXを確認するには、画面上部のMATRIXタブをクリックします。

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス)

MATRIX画面の操作例(11:06~11:36)

The Complete Guide To Master Serum| #8 Noise/MISC

MATRIXのパラメーター:SOURCE

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・SOURCE)

モジュレーションのソースを変更します。

例えば「LFO 1をOSC AのLEVELに適用している」という場合は、LFO 1が「SOURCE」になります。

MATRIXのパラメーター:CURVE(画面左側)

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・CURVE)

SOURCEの反応の仕方を調整できます。

グラフ上を上下にドラッグすることでカーブを変更でき、ダブルクリックするとデフォルトの状態(直線状でグレーアウト)に戻ります。

MATRIXのパラメーター:AMOUNT

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・AMOUNT)

モジュレーションを適用する深さ(強さ)を変更します。

MATRIXのパラメーター:DESTINATION

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・DESTINATION)

モジュレーションを適用するパラメーターを変更します。

MATRIXのパラメーター:TYPE

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・TYPE)

ユニポーラー(Unipolar)とバイポーラー(Bipolar)を変更します。

矢印部分をクリックして変更できます。

ユニポーラー(Unipolar)

スタート地点を中心に、両方向(+と-)にモジュレーションする(片方向の矢印)

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・ユニポーラー)

バイポーラーBipolar

スタート地点から、一方向(+か-)にモジュレーションする(両方向の矢印)

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・バイポーラー)

MATRIXのパラメーター:MOD

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・MOD)

モジュレーションの影響度合いを決めます。

*:2つのモジュレーションソースが掛け算方式で適用される(デフォルト)。
例えばSOURCEが「LFO 1」でAux Sourceが「ModWheel」である場合、ModWheelの値が0を超えないとLFO 1の効果は出ない。
(0に何をかけても0になるのと同じ)

*(inc):2つ目のSource(Aux Source)の値が逆になる点以外は、上記の「*」と同様。
例えばSOURCEが「LFO 1」でAux Sourceが「ModWheel」である場合、ModWheelの値がMAXのときはLFO 1の効果は出ない。

Bypass:この行のモジュレーションはバイパスになる。

MATRIXのパラメーター:AUX SOURCE

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・AUX SOURCE)

この行のモジュレーションを操作するソースを変更できます。

例えば上の画像のように「SOUCEがLFO 1」「DESTINATIONがOSC AのVOLUME」「AUX SOURCEがModWheel」の場合、ModWheel(モジュレーションホイール)の値を上げないとLFO 1によるモジュレーションの効果が出なくなります。

言い換えると、LFO 1によるOSC AのVOLUMEの強さを、ModWheelを使って自由に調整することができるようになります。

12:39~12:50

The Complete Guide To Master Serum| #8 Noise/MISC

MATRIXのパラメーター:CURVE(画面右側)

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・CURVE)

AUX SOURCEの反応の仕方を調整できます。

操作方法は画面左側のカーブと同様です。

MATRIXのパラメーター:OUTPUT

Serumの使い方(MATRIX・マトリックス・OUTPUT)

この行のモジュレーションのOUTPUTを変更します。

値を小さくするとモジュレーションがかかった音が小さくなります。


次回「#11 GLOBAL(グローバル)」の解説はこちら↓


人気記事

1

この記事では、ヒット曲を作曲するための方法を解説した記事をまとめています。作曲・編曲・ミキシング・マスタリングなど、音楽制作の工程ごとに分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

3

CメジャーキーとAマイナーキーって、どう違うの? 聞き分け方はある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://www.youtube.com/watch?v=lPDVo-7Ua28 ...

4

今回はバークリー音大卒業生のBasiaによる「バークリーQ&A バークリーに行く前に知っておくべきこと」をまとめました。Basiaはバークリー音大の作曲専攻を卒業しており、現在はシンガーソングライターとして活動しています。そんな彼女が、バークリー音大に憧れている人や受験を真剣に考えている人のために15の質問に答えます。

5

今回は、オーディオエンジニアのSean Divineが教える「複数楽曲のLUFS(ラウドネス)を統一する方法」をまとめました。曲のアルバムには複数の楽曲が入っており、「1曲目から最後の曲まで通して聴く」というリスナーもいます。そんなリスナーのために、LUFS(ラウドネス)を統一する方法をご紹介します。

ミクソリディアンモードを使ったゲーム音楽 6

今回は、8-bit Music Theoryが解説する「ミクソリディアンモードを使ったゲーム音楽」をまとめました。ゼルダ、FF、ポケモン、マリオなど、ゲーム音楽にはミクソリディアンモードを使った楽曲が数多くあります。「モードを使った作曲にチャレンジしたい!」という方には必見の内容です!

大きいスピーカーを買った方がいいミックスができるのか?おすすめのスピーカーは? 7

今回は「大きいスピーカーを買えばいいミックスができるのか?」をまとめました。一般家庭の部屋に置くには大きすぎるサイズのものもありますが、プロになるのであれば大きいスピーカーを買わなければならないのでしょうか?言い換えれば、大きいスピーカーを買えば、いいミックスやマスタリングができるようになるのでしょうか?

8

今回は、人気音楽プロデューサーのVirtual Riotが解説する「Serum 2の全新機能の解説」をまとめました。Xfer Records社「Serum2」で新しく追加されたプリセットの制作にも携わったVirtual Riotが、新機能17項目を徹底解説します。

9

今回は「カリッとしたボーカルにするためのMIXテクニック」をまとめました。全部で9個あり、組み合わせて使うことで非常に魅力的な音にすることもできます。初心者の方から上級者の方までお試しいただける内容ですので、ぜひご覧ください。

クロマティック・ミディアント(Chromatic Mediant)とは 10

今回は、イギリスの作曲家・Guy Michaelmoreが教える「クロマティック・ミディアント(Chromatic Mediant)とは?」をまとめました。映画音楽界で活躍する本人が、映画音楽でよく使われるクロマティック・ミディアントについて解説します!

-シンセサイザー