【DTM】海外プロデューサーが教える「今日から使えるDTMテクニック30連発」

【DTM】海外プロデューサーが教える「今日から使えるDTMテクニック30連発」
プロが実際に使うDTM・作曲テクニックが知りたい!

今日から使える作曲のコツってある?

 
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
 

30 producer tips you need in 10 minutes

 

DTMerおなじみのSpliceがプロデュース、iBEENARTが解説する「10分で30個のDTM Tipsを紹介!」をまとめてみました。

 
今日から使えるテクニックが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください!
 
(タイトルは「30個」となっていますが、動画内でTipsの重複等があり、実際に紹介されていたのは26個でした)
 

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目次

1.充実感のある楽曲にするにはどうしたらいい?

 
フォーリー系(Foley)の音を入れたりいろいろな音色のサウンドを取り入れたりと、ユニークな音を使ってみましょう。
 
フォーリーというのは、身の回りにあるものを使って音を録音することです。
 
例えば、ガムのボトルを振った時に出る「シャカシャカ」という音をシェイカーとして使ってみたりなどですね。
 
 
自分でヒューマンビートボックスを歌ってみて、それを曲に使ってみるのもアリです。
 
たとえばこんな感じ↓
 
0:51~1:11
 

30 producer tips you need in 10 minutes

 
単体で聞くとひどいですが、エフェクトを加えたり加工することで、曲がよりユニークになり、充実感も足すことができます。
 

また、バイナルサウンドや雨のザーザーとした音、子供達ががやがやと話している時の音などのノイズを後ろに入れてみるのもいいですね。
 
バックに少しいれるだけでも、曲全体に充実感が出ます。
 

2.動画編集ソフトなしでDTMのチュートリアル動画を作るには?

 
実は僕(iBEENART)は動画編集ソフトを使わずに、DTMのチュートリアル動画を作っています。
 
収録した動画をそのままYouTubeに入れるだけですね。
 

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3.ピアノが上手くなるにはどうしたらいい?

 
実は僕もピアノが得意ではなくて、CメジャーコードとCマイナーコードが弾ける程度です…
 
こういう人の場合は、トランスポーズ機能がとても便利なので、ぜひ活用してください。
 

4.曲作りでいつもやっていることはありますか?

 
「4小節ごとに、曲がおもしろくなるような要素を取り入れている」ですね。
 

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5.曲作りに気が向かない時は?原因は?

 
「何を食べたか」を考えてみると、原因がなんとなくわかりますね。
 
朝食をたくさん食べたり、ボリュームが多いステーキやパンケーキを食べた後だったりすると、なんとなく疲れを感じやすくなったりします。
 
食べるなら「アボカドトースト」などできるだけ健康的な食べ物にしたり、食べる量を必要最小限にするといいでしょう。
 

6.より「生産的」になるには?

 
個人的に、「最初の3時間」が最も生産的になれる時間帯だと思っています。
 
その時間帯に、完成させなくていいのでアイデアをとにかくたくさん書き出す。
 
それらは一旦保存して、別の作業に移る。
 
そして後日、作ったアイデアをブラッシュアップ・完成させていく。
 
 
このサイクルをやっていますね。
 
ちなみに、起きる時間は朝6時30分です!
 

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7.一番早く曲を作る方法は?

 
とりあえずドラムサンプルを探して、MIDIを探して、ループを探して、それらを1つのフォルダに、3つのカテゴリに分けて保存しておきます(「ループ」「MIDI」「ドラム」フォルダの3つ)。
 
そして、それらの素材を使って曲作りを進めていくのがいいですね。
 
あまりサンプルが多すぎるとどうしていいかわからなくなるなど、逆に迷いが生じてしまうかもしれません。

 

8.イントロをよりユニークにするには?

 
ディレイ、リバーブ、フィルターなどのエフェクターを使うのがおすすめです。
 
例えばフィルターをオートメーションで書き、だんだん「開いていく」ようなサウンドにし、その後にサビを持ってくるようにすると、サビがドカンと盛り上がります。
 

9.スランプから抜け出すには?

 
新しいジャンル、新しいサウンドを探してみましょう。
 
僕も一時期スランプに陥ったことがありますが、新しいサンプルパックを見つけて、それを聞いていたらとてもクリエイティブになれました。
 
新しいサウンドと、これまで自分がやってきたことをミックスすれば、新しいスタイルを見出せるでしょう。

 

10.よりよいメロディーを作るには?

 
MIDIキットを使って勉強してみるのがいいでしょう。
 
コードやベースラインなどに対し、メロディーがどんな動きをするとどう聞こえるかなどがよくわかってきます。
 

11.いいインスピレーションを受けられる何かを見つけるには?

 
個人的には、「作曲法」に着目してみるのが好きです。
 
何を聞いても、どうやってその曲を作っているのか、音自体もそうですし、使っている機材などにも着目してみます。
 
「この音はどうやって作っているんだろう?」「どうやったら作れるのだろう?」と、自分で自問自答してみるのがいいでしょう。

 

11.メロディーを複雑にしなくても、複雑に聞こえるようにするには?

 
まず、メロディーは複雑にしないでくださいね。
 
わかりやすい基準としては「片手で演奏できるメロディーにする」。
 
この範囲で演奏できるメロディーなら、人間はそのメロディーをしっかり「理解する」ことができるのです。
 

12.サンプルやループのキー(曲の調)はどうやったらわかる?

 
Key Finder」というアプリや「Audio Key Chain.com」などのサイトを使いましょう。
 
どちらも無料です!

 

13.最初にインスピレーションがないまま曲作りをするとき、どう曲作りを始める?

 
まずは、手早く5つのアイデアを作ります。
 
5個作ると、そのうちの1つか2つは使えるアイデアになるので、それらをベースに曲を作っていきます。
 

14.リバースメロディーはどうやって作る?

 
リバースメロディー(オーディオを逆再生させたものをメロディーとして使う)には、フリーの「BACKMASK」というプラグインがおすすめです。
 

15.リバースさせる時のテクニックがあれば教えてください!

 
リバースさせたオーディオをサンプラーに入れて、Sustain、Decay、Releaseを0にします。
 
音の語尾がバチっと切れる感じですね。
 
こうすると、純粋に音を逆再生させたようには聞こえませんが、一つのサウンドとしてはおもしろくなります。
 
ディレイやリバーブを使ってもいいですね。
 
5:03~5:17
 

30 producer tips you need in 10 minutes

 

16.めちゃくちゃ使えるディストーションプラグインは?

 
Native Instruments社のGuitar Rigと、Destructorですね。
 
DestructorはFL Studioに付属しています。
 

17.ヴィンテージサウンドを作るためのおすすめプラグインは?

 
RC20と、iZotope社のVinylですね。後者は無料です。
 
Goodhertzのプラグインもおすすめです。
 

18.CPU負荷を下げるにはどうしたらいい?

 
使っているオーディオファイルを一旦整理してみましょう。
 
FL Studioの場合は、設定画面のProject→Time settingsの「Timebase (PPQ)」の値を下げてみるのがいいですね。
 

19.音量設定が適切かどうか確認するには?

 
マスターのフェーダーを-25dB以下にして、この音量で聞いた時に浮きすぎている音を下げてみましょう。
 
そしてまたマスターフェーダーを±0にすると、ちょうどよい音量になっているはずです。
 
もし曲のアウトロのような落ち着きすぎている感じになっていた場合は、音量を上げてみてください。
 

20.808系の音を永遠に続くようなサウンドにしたいのですが…

 
FL Studioのやり方で説明しますが、他のDAWでもできるので、トライしてみてください。
 
 
まず、その808系の音をサンプラーに取り込みます(FL Studioの場合は”Edison”)。
 
そして「マグネットツール」を使い、「ゼロクロッシング(zero crossing)」をONにします。
 
波形のうち一部を範囲を選び、そこをループさせるようにします。
 
 
ゼロクロッシングをONにすれば、音の始まりと終わりに「プチッ」としたノイズが入ることなく、スムーズにループさせることができます。
 

 
画像:動画より
 
ループさせる範囲を選ぶ時は、波形の波の数が偶数になるようにしてください。
 
奇数だと、ノイズが入ってしまいます。
 
6:38~7:04
 

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21.808系サウンドやシンセベースを「クラッシュ」させるには?

 
クラッシュ=左右に広がりのあるように聞かせる、ということだと思いますが、こちらのやり方を教えますね↓
 

7:15~7:34
 

30 producer tips you need in 10 minutes

 

ミセレイニアス(miscellaneous)機能で「Cut Self」をONにし、「Cut」と「By」をそれぞれ1にします。
 

22.作りかけの曲を使ってできることは?

 
「リサイクル」「再利用」ですね。
 
僕もこれまでたくさん、作り終えていない曲を持っていました。
 
しかし、これらのアイデアを1年後にもう一度見てみて、新しく作り直した経験があります。
 
 
実際の例(元々のバージョンと作り直したバージョン)↓
 
7:46~7:58
 

30 producer tips you need in 10 minutes

 

23.無料のVSTプラグインでおすすめはある?

 
LABSSuper SevenSynthMasterSuper MassiveTyrellなどですね。
 

ちなみにSpliceだと、たくさんの無料プラグインがまとめてダウンロードできますので、おすすめです!
 

24.808系サウンドをもっと目立たせるには?

 
これは使う音にもよりますし、いろいろな方法があります。
 
例えば、Sausage FattenerR-Base、ディストーションプラグインなどを使ってみるといいでしょう。
 

ただし、サウンドによってはすでにかなり歪みがかかっているものもあります。
 
この場合は、EQで高音域をブーストしてみてください。
 
音のトーンが上がり、ツヤが出ます。
 

25.アナログシンセでおすすめは?

 
たくさんありますが、Arturiaのバンドルなどを使っていますね。
 
アナログシンセではありませんが、Serumはお気に入りですね。
 
アナログシンセに近いサウンドも作れます。
 

26.曲作りで使えるテクニックを何か教えてください!

 
ヒップホップ系のトラックの場合は、「鼻歌程度で歌ってみる」「メロディー」がキーになります。
 
歌詞で使うこと言葉よりも、「メロディー」の方が大事ですね。
 
メロディーがいいとアレンジもよく聞こえるので、メロディーはアレンジにも大きく影響する要素です。
 

今回のトラックの場合は、ちょっとボーカルチョップを入れたりしてみると良さそうなので、やってみましょう(10:35~11:17)↓
 

30 producer tips you need in 10 minutes

 
ぼそぼそ歌っているとちょっとおかしな感じもしますが、誰も聞かないので大丈夫です。
 
あとは、自分が作ったトラックを歌うアーティストに「こんな感じのメロディーで」と、イメージを伝えることにも役立ちます。
 
鼻歌程度でいいので、自分のアイデアは一度録っておいたり、アーティスト(シンガー)の前で歌ってみるといいでしょう。