プロになる方法・音大進学

プロのアーティスト・作曲家になるにはどうしたらいい?海外プロがアドバイス!

アーティスト・作曲家として活躍するには、どうしたらいい?
プロはどんなことに気をつけているの?

今回はこのようなご疑問にお答えする内容です。

海外の人気音楽プロデューサー・Jonas Adenによる「これからプロを目指す人へのアドバイスとQ&A」をまとめました。

この記事ではこのうち、プロになるために必要なことや、Jonas自身がプロになるまでの体験談、「プロとして心がけていること」に関する部分をまとめています。

これからプロを目指す人や音楽制作をしている人にとっては非常に参考になるアドバイスが盛りだくさんです!

[ARCHIVED] Q&A - Advice For Young Artists & More

Q1.音楽プロデューサーとしてプロレベルになるまで、どれぐらい時間がかかりましたか?

作曲を始めてから最初の5年間は、曲を全くリリースしていませんでした。

初めて曲をリリースしたのは4年前(2015年)です。

つまり、今のレベルになるまではだいたい10年ぐらいかかってます。

Q2.曲作りは何から始めますか?コード、メロディ、サビ?

曲によって違います。

過去にリリースした曲は、以下のようにいろいろな始め方で作っています。

・シンセで作ったorたまたま見つけた変な音やユニークな音からインスピレーションを受けて作る

・ボーカルサンプルを見つけて、「そのサンプルをどう処理していくか?」を考えることから始める

・昔のクラシックな中国音楽をYouTubeで検索して聞きまくる
→メロディーがゆっくりなので、2倍速にする
→メロディーを変えてみる
→自分オリジナルのトラックにしていく

・ピアノでコード進行+リズムを決めてから作る

・他の曲のボーカルを使ってトラックを作っていき、最後にボーカルだけオリジナルのものに差し替える

・ギターをいろいろいじるところから始める

・友達が適当にハミングしたものをベースに作っていく

これを見てわかるように、いつもさまざまな方法で曲を作り始めています。

逆に言えば、もし作曲に行き詰まっても、このようにいろいろな方法を試してみればいいアイデアが思いつくはずです。

参考:Jonas Aden 「How I Start A Song」

Q3.アーティストを目指している若者に向けて、何かアドバイスはありますか?

僕があげられるアドバイスは…

プロになるまでにはすごく長い時間がかかるということ。

大事なのは、常に「音楽」です。

音楽がよければしかるべき成功をつかめるはずですし、リスナーもみなさんに注目してくれるはずです。

しっかり時間をかけ、フィードバックをもらい、他の人の曲を参考にしながら改善を続ければ、必ず何か起きるでしょう。

Q4.1曲完成させるのに、どれぐらい時間をかけていますか?

曲によってさまざまですが、75~150時間ぐらいかけています。

基本的には、100時間以上です。

Q5.作曲のモチベーションを保つにはどうしたらいいですか?また、作曲において何を集中的に勉強すればいいですか?

1つずつお答えします。

「何を集中的に学ぶべきか?」

「何を集中的に学ぶべきか?」については、「みなさんが今どのレベルにいるか」によって変わってくると思います。

ただ全ての人に言えるのは「曲のクオリティ」です。

サウンドデザイン、ミキシングなど、音楽制作に関わること。

常に改善を続けることが大事だと思っています。

確か、ピカソの言葉に「プロのように、まずはルールを学ぶ。その後はアーティストのように、そのルールを壊す」というのがあります。

本当にその通りだなと思っています。

「モチベーションを保つには?」

モチベーションに関しては人によって違うと思いますが、僕の場合は「人のため」。

僕が毎日起きて仕事をしているのは、僕を支えてくれている人がいるからです。

友達や家族、仕事仲間…僕はその人たちを誇りに思っています。

だから、その人たちのためにも僕に作れる最高の音楽を作ろうと心がけているし、アーティストとしてもっと成長したいと思っています。

Q6.スピーカーをセットする一番いい方法は何ですか?自分とスピーカー(2本)を正三角形にした方がいいと聞いたことがありますが…

そうですね、まず「スピーカー2本と自分をつなぐ線が正三角形になるようにする」というのは最低限やっています。

あと、壁から50cmぐらいは離したほうがいいでしょう。音が強く反響しないためにも大切です。

Q7.曲において、最も重要だと思う要素は何ですか?

「今までやったことがないことをやる」です。

曲ごとにそれぞれ「特別な何か」「ユニークなもの」を入れるようにしています。

Q8.もし昔の自分に何か伝えられるとしたら、何と言いますか?

「君が思っているより、プロになるまでにはもっと長い時間がかかるし、たくさん失敗するよ。覚悟してね!」と言います(笑)

Q9.ミキシングする時、いつも使っているツール(プラグイン)はありますか?

ミキシングについては特にEQに気を配っていますが、この時は必ず「その音に不必要な音をすべてカットする」というのをしています。

EQでこれを行うのはかなり重要だと思います。


以上が「プロのアーティスト・作曲家になるためのアドバイス」でした。

当サイトでは他にもさまざまなアーティストが語る「音楽のプロになるためのアドバイス」をまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓


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