今回は、Write A Songが解説する「モーダルコード進行」をまとめました。
ドリアンモードやリディアンモードなどの「モード」は、作曲や即興演奏などでよく使われています。
この記事では、このモードをベースにコード進行を作るとき、どのようにしたらそのモードらしさを出せるのかをご紹介します。
モードの概要についてはこちらの記事でまとめています🔻
モードらしさのあるコード進行を作る方法

モードらしさのあるコード進行を作るには、以下2つを押さえておくのがポイントです。
- 「トニック」「サブドミナント」「サブドミナント」など、機能和声を思い起こさせるような組み合わせや進行を避ける
- トニック(主音)と特徴音を取り入れたコードを多用する
例えばCリディアンモードでは特徴音「# 4」が入ったコードを多用するとCリディアンらしさが出るため、C→F# dim(I - # IV)やC→D(I - II)を繰り返す、などができます。
ここからは、各モードらしさが出しやすいコード進行の例を記載しますので、ぜひお試しください。
ドリアンモード系のコード進行の例
ドリアンモードの特徴音は6thの音なので、この音を取り入れた「IV」「ii」「VII7」などをコード進行に取り入れるとドリアンらしくなります。
※カッコ内はC〇〇モードの場合のコードを表しています
※大文字はメジャーコード、小文字はマイナーコードを表しています
i - IV(Cm - F)
※ドリアンモードの中で6thが含まれるメジャーコードはIVのみのため、よりドリアンらしさが出やすくなります
i - ii - III - i(Cm - Dm - E♭ - Dm)
i - v - IV - i(Cm - Gm - F - Cm)
i - VII7 - ii - III ii(Cm - B♭7 - Dm - E♭ Dm)
※VII7には6thの音が含まれるため、よりドリアンらしさが出しやすくなります。
i - ii - v9 - IV(Cm - Dm - Gm9 - F)
※v9には6thの音が含まれるため、よりドリアンらしさが出しやすくなります。
フリジアンモード系のコード進行の例
フリジアンモードの特徴音は♭2ndの音なので、この音を取り入れた「II」「v dim」「vii」などをコード進行に取り入れるとフリジアンらしくなります。
(音使いが似ているマイナースケールやエオリアンモードと差別化しやすくなります)
ちなみにフリジアンモードはダークで強烈な印象を残しやすいので、メタル系の楽曲でよく使われています。
i - II - i - vii(Cm - D - Cm - Bm)
i - II - III - II(Cm - D - E♭ - D)
i - III - vii - II(Cm - E♭ - Bm - D)
i - iv - III - II(Cm - Fm - E♭ - D)
i - vii - II - III7(Cm - Bm - D - E♭7)
※III7には♭2ndの音が含まれるため、よりフリジアンらしさが出しやすくなります。
i - vii6 - II - III7(Cm - Bm/D♭ - D - E♭7)
※viiを展開形にして♭2ndをベース音にすることで、♭2ndが強調されます。また次のコードをIIにすることで、ベースでスムーズな半音移動ができます。
i - II - VI sus4 - iv(Cm - D - A♭ sus4 - Fm)
※A♭ sus4には♭2ndの音が含まれるため、よりフリジアンらしさが出しやすくなります。
リディアンモード系のコード進行の例
リディアンモードの特徴音は#4thの音なので、この音を取り入れた「II」「iv dim」「vii」などをコード進行に取り入れるとリディアンらしくなります。
(音使いが似ているメジャースケールやイオニアンモードと差別化しやすくなります)
特にviiは# 4thと2ndが含まれており、IIと共通している音が2つありますので、よりリディアンらしくなります。
また、例えばCリディアンモードとGメジャースケールはF# の音が共通していますので、Cをトニック(主音)としてたくさん取り入れるとCリディアンらしく、Gをトニックとしてたくさん取り入れるとGメジャースケールらしくなります。
逆に言えば、CリディアンらしくしたいのにGメジャーコード(CリディアンのV)をたくさん取り入れるとGメジャースケールらしく聞こえてしまい、GメジャースケールらしくしたいのにCメジャーコード(GメジャースケールのIV)をたくさん取り入れるとCリディアンらしくなってしまいますので、注意が必要です。
コード進行やメロディーを工夫しながら、曲中でこの2つを切り替えてみるのもよいでしょう。
I - II(C - D)
I - II - iii- II (C - D - Em - D)
※iiiはIと共通している音が2つあるため、Iの代わりに使いやすいコードです。
I - iii - II - vii(C - Em - D - Bm)
I - II - vii - iii(C - D - Bm - Em)
I - iii - II6/# IV - V(C - Em - D/# F - G)
※IIを展開形にして# IVをベース音にすることで、#IVが強調されます。また次にVコードを取り入れることで、#IV→Vのスムーズな半音移動ができます。
I - II - vii - iii add9(C - D - Am - E add9)
※iiiに9thを取り入れると#IVが加わり、よりリディアンらしくなります。
I - I - II - V7(C - C - D - G7)
※Vに9thを取り入れると#IVが加わり、よりリディアンらしくなります。
ミクソリディアンモード系のコード進行の例
ミクソリディアンモードの特徴音は♭7thと3rdの音なので、この音を取り入れた「♭VII」「iii dim」「v」などをコード進行に取り入れるとミクソリディアンらしくなります。
(音使いが似ているメジャースケールやマイナースケールと差別化しやすくなります)
I - VII - IV - I(C - B♭ - F - C)
I - VII - IV(C - B♭ - F)
※すべてメジャーコードで初心者でも弾きやすく、明るい印象になります
VII - IV - I(B♭ - F - C)
※完全4度ずつ下がっていき、とてもスムーズな進行になります
I - VII - ii - I(C - B♭ - Dm - C)
I - ii - V - I(C - Dm - G - C)
I I7 - VII - IV - I(C C7 - B♭ - F - C)
※I7は♭7thの音を含むため、よりミクソリディアンらしくなります。次にVIIが来ると♭7thの音が共通するため、スムーズな進行になります。
I I7 - VII - IV sus4 IV - I(C C7 - B♭ - F F sus4 - C)
※IV sus4は♭7thの音を含むため、よりミクソリディアンらしくなります。次に前後にVIIやIVが来ると共通する音が多いため、スムーズな進行になります。
I I7 - v6/♭vii - IV sus4 IV - I(C C7 - F sus4 F - C)
※vには♭7thの音が含まれるため、展開形にして♭7thをベース音にするとよりミクソリディアンらしくなります。
ちなみにファイナルファンタジーでおなじみの「チョコボのテーマ」はミクソリディアンモードで、「I - ♭VII」の繰り返しで作曲されています。
この楽曲については下記の記事で詳しく解説しています🔻
ロクリアンモード系のコード進行の例
ミクソリディアンモードの特徴音は♭5thの音なので、この音を取り入れた「i dim」「iiim」「V♭」などをコード進行に取り入れるとミクソリディアンらしくなります。
(音使いが似ているフリジアンスケールと差別化しやすくなります)
VコードはI(トニック)に向かいたくなるドミナントコードの役割がありますが、ロクリアンモードでは♭Vになってしまいます。
(主要なモードの中でVが含まれていないのはロクリアンのみ)
そのため「V - I」ほどスッキリした解決感は出せませんが、逆にこの不安定なサウンドがダークで緊張感のある特徴的なサウンドになります。
また、トニックであるIもシンプルなメジャーコードやマイナーコードではなく、ディミニッシュコードになります。
トニックに戻ったのに安心感・解決感が出ないという難しさはありますが、逆に「不安定感がデフォルト」というユニークなキャラクターができるとも言えます。
ロクリアンはディミニッシュコードが特徴的になるので、セブンスコードを使用するとよりスムーズな進行になりやすいです。
i dim - iii - i dim - V(C dim - Em - C dim - G♭ )
i dim - iii7 - i dim - V7(C dim - Em7 - C dim - G♭maj7)
i dim - vii7 - i dim - iii7(C dim - B♭7 - C dim - E♭m7)
ロクリアン特有の♭5thによる扱いの難しさから、一般的なポップスでは「曲中ずっとロクリアン」というよりは「一瞬だけロクリアン」のように部分的に使われることが多いです。
そのため、同じ音使いで主音(トニック)が異なるレラティブスケールを見つけて、そのスケールと交代しながら使用することもあります。
例えばCロクリアンスケールとD♭メジャースケールは使っている音が全く同じで、主音だけ異なります(C,D♭,E♭,F,G♭,A♭,B♭)。
ロクリアンではiがディミニッシュコードになりますが、レラティブメジャースケールではviiがディミニッシュコードになります。
viiがディミニッシュだと「トニック(I)に行きたい」という強い解決感を出すことができます。
逆に言えば、ロクリアンのつもりで「i dim→II♭」というコード進行にしてしまうと、ロクリアンというよりはレラティブメジャースケールの印象が強くなってしまいます。

例えばCロクリアンらしさを出したいとき、「Cm - D♭」というコード進行を作ってしまうと、D♭メジャースケールような印象を与えてしまう可能性があります。
D♭メジャースケールでは「Cm - D♭」の進行はスッキリ解決した印象があり、より自然に聞こえやすいためです。
少し扱いが難しいモードですが、上手に使うと緊張感やオシャレさのある楽曲に仕上げることもできますので、ぜひお試しください。
モードをもっと詳しく学びたい&実践で使いたい人におすすめの方法
今回はモードを使ったコード進行について解説しましたが、もっとモードを詳しく学びたい方や、実践でどう使えばいいのか悩んでいる方も多いと思います。
このような方におすすめしたいのが、ゲーム音楽での例を学ぶことと、DTMレッスンでプロからフィードバックをもらうことです。
ゲーム音楽ではモードがよく使われている
実は、ゲーム音楽ではたくさんモードが使われています。
下記の記事で詳しく解説していますので、さらにモードの活用例を知りたい方はぜひチェックしてみてください🔻
プロからフィードバックをもらって「本当に使える実践方法」を学ぶ
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