コーラス(バッキングボーカル)のMixのコツ【海外プロ伝授】

コーラス(バッキングボーカル)のMixのコツ【海外プロ伝授】

 

メインボーカルとはまた違った処理が必要になるバッキングボーカルは。一体どのようにミックスすればいいの?

 

今回はこの疑問を解決するこちらの動画内容をかんたんにまとめてみました。

ミキシングエンジニアのTony MaseratiがバッキングボーカルのMixテクニックを解説してくれています。

 

Background Vocals – Tony Maserati

 

※こちらの動画で実際に音を聞きながら記事を読み進めると、より理解を深められます

 

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動画で扱っている音源の説明

 

この動画では、2つのDoubleが用意されています。

1つ目のDoubleは「Body」で、メインに厚みを持たせるためのDouble。
2つ目のDoubleは「Width」で、左右に振られており、広がりを持たせるためのDoubleです。

 

はじめに

 

もしボーカルが、どのサビでも同じように聞こえて、コーラスともいつも同じようにブレンドされていたらちょっと退屈ですよね。

つまり「聞いている人が退屈しないか?」を考えることがとても大切になってきます。

 

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コーラスのMixの手順

 

ここからは、具体的な手順を解説していきます。

 

1.DoubleにDesserをかける

 

まず、Desserをかけていきます。

リードボーカルをセンターでしっかり聞こえるようにするため、Doubleの「S」の発音はかなり抑えます。

これで、Doubleの存在感は保ちつつもリードボーカルは引き立たせたままにできます。
(動画では-3db~-6dbぐらいまでメーターが来るようにしています)

 

2.中低域以下をカットしたトラックを作成

 

この曲では「3番目のDouble」というよりも、呼吸感・ブレスの感じのあるDoubleが欲しいので、EQで中低域以下をカットしたバージョンのトラックを作ります。
(動画では、1355hz以下をカットしています)

 

3. コンプレッサーをかける

 

さらに、この呼吸感のあるDoubleをより前にいるように聞かせるため、少しCompressorをかけます。

Ratio4、Attack 5.5ms、Release 6.8ぐらいです。

動画では、だいたい-0.5~最大-2dbぐらいをゆるやかに行き来するぐらいの設定になっています。

 

まとめ

 

テクニックをまとめると、このようになります。

 

1. 2つのメインのDouble「Body(メインに厚みを持たせるため)」と「Width(広がりを持たせるため)」を追加

2. 呼吸感のあるDouble(1355hz以下をカット)を追加し、高音域をよりエネルギッシュにする

 

動画を見ると、このテクニックがいかに効果的かがわかりますね。

このテクニックを使って、より楽曲に馴染んだミキシングにしていきましょう!

 
よりミキシングを学びたいという方には、こちらがおすすめです。