プロになる方法

デモ音源の送り方 Q&A Part3【超有名音楽レーベルが答えます】

音楽レーベルにデモを送るとき、気をつけるべきことはありますか?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

あの世界的音楽レーベル「Armada Music」が答えた「デモの送り方に関するQ&A」をまとめました。

この記事ではPart3として、31~40個目のQ&Aをご紹介します。

Q31.デモの送るレーベルが子会社を持っている場合、子会社の名前を明記した方がいいですか?たとえば「エイベックス エンターテイメント/エイベックス・クラシックス・インターナショナル 100%様」などです。

A1.はい、子会社がある場合は、その会社の名前も明記した方がよいです。

1つ目の理由は、あなたがしっかりリサーチをし、レーベルに合ったデモを送っていることを相手方にアピールできるから。

2つ目の理由は、どんなサウンドにしようとしているのかを明確にできるからです。

こうすれば、A&Rも、あなたが得意そうなジャンルを推測する必要もなく、あなたのポテンシャルやスキルを見極めることができます。

Q32. SNSでフォロワーが多い人の方が有利ですか?

A2.すべては「音楽のクオリティ」と「あなたのアーティストとしてのポテンシャル」にかかっています。

デモがこちらの求める品質のレベルを満たしていれば、SNSでフォロワーが多い・有名であるといったことは関係ありません。

Q33.何度もデモを送り続けたら、レーベルからブロック(受信拒否)されてしまうのでしょうか?

A3.ガイドラインにきちんと沿えてさえいれば、そんなことはありません。

ただし、ガイドラインに沿っていないスパムのようなメールであればブロックされてしまうでしょう。

Q34.デモを送るときのタイトルはどうすればいいですか?

A4.こちらのようにするとよいでしょう

デモ音源提出: アーティスト名 – 曲名[ジャンル]

また、このように送り先を明記してもよいでしょう。

デモ音源提出:[レーベル名]様

Q35.デモ音源はwavとmp3、どちらがいいのでしょうか?

A5.特に指定がなければ、320kbpsのmp3が望ましいです。

こちらが好ましいデモのフォーマットの一覧です。

おすすめのフォーマット

  • SoundCloudに、320kbpsのmp3でアップする。
    (mp3の用意が難しければwavでもOK)
  • SoundCloudにアップしたものは、プライベート設定にし、ダウンロード可能にする。
  • 音源は直接メールに添付しない。
    (メールに添付するとメールのストレージが増えてしまう&スパム扱いで即ゴミ箱行きになる可能性があるので注意)

Q36.デモ音源はSound Cloudにアップしないといけないのでしょうか?プライベート・限定公開にできるなら、別のサイトを使ってもいいのでしょうか?

A6.別のサイトを使ってもよいですが、レーベル指定の方法に沿ったことに越したことはありません。

レーベル側が「このフォーマット・サイトが好ましいです」と言っているのに、それを無視するようなアーティストと契約したいと思うでしょうか…?

Q37.A&Rは、どれぐらいデモを聞いているのですか?よく「最初の10秒で全てが決まる」と聞きますが…

A7.具体的な時間は定かではありませんが、最初の10秒で曲の良し悪しを判断されるというのは確かです。

10秒で印象に残らせるためには、こちらの方法がおすすめです。
(↓少し長いので、別記事にまとめています)

Q38.持ち曲が5曲あるのですが、1つずつ送った方がいいのでしょうか?それとも5曲一気に送るべきでしょうか?スパムだと思われるでしょうか?

A8.ベストな1曲を先に送ることをおすすめします。

もしその1曲をA&Rが気に入ったら、「別の曲も聞かせてもらえませんか?」と聞いてくるかもしれません。

その時は、他の持ち曲を提出すればOKです。

こうすれば、デモを送りすぎてスパム扱いされる心配もありません。

Q39.リバーブが強すぎる、キックの音が大きすぎるなど、デモに「ミス」があったら即却下されるのでしょうか?

A9.そのようなミスはすぐに直せるものですので、それが原因で却下されることはありません。

A&Rがあなたを嫌うということもないので、安心してください。

Q30.他のアーティストとコラボする可能性はありますか?

A10.契約内容によりますが、ありえます。

デモを送って契約をすることになったら、コラボする可能性のあるアーティストとしても契約することになるでしょう。


Part3はここまで!

次回はPart4として、「デモ音源は何分にするべき?」「楽曲のタイトルはなくてもいいの?」などの質問を10個ご紹介します。


人気記事

1

今回は、DTMプラグインの中で最も有名な製品の1つであるSpectrasonics社「Omnisphere 3」の新機能と使い方をまとめました。2025年10月に発表された今作ですが、前作の「Omnisphere 2」と何が変わったのか、新機能とその使い方を解説していきます。

2

この記事では、世界中の作曲家・音楽プロデューサーが使っているおすすめのブラス(金管楽器)音源をご紹介します。同じ楽器でも音源によって音色が少し異なりますので、複数持っていると使い分けることができるほか、レイヤーしたときもリアルさと壮大さを増すことができます。

3

今回は「DTMer&ボカロPには外付けHDDよりNASをおすすめする3つの理由」をまとめました。NASはDTMerや動画編集者など「大容量のデータを管理する人」「外付けHDDをどんどん買い足さなければならない人」にはとてもおすすめですが、なぜ外付けHDDよりNASをおすすめするのか、その理由を3つご紹介します。

4

今回は、音楽プロデューサーのNathan James Larsenが教える「プロのようにポップ・ファンクのブラスを作る方法」をまとめました。プロがどのようにしてブラスを打ち込んでいるのか、コツを8つご紹介します。

5

今回はボーカル定番マイク「SM7B vs SM58」をまとめました。ボーカルやギターのレコーディングによく使われるのが、SHURE社のSM7BとSM58です。どちらも超定番のマイクですが、一体何が違うのでしょうか?この記事ではそれぞれの特徴をじっくりご紹介しながら、どちらのマイクを選ぶべきか、その基準を解説します。

6

今回は、初心者からプロまで使えるおすすめのDTMスピーカー21選をまとめました。 この記事では、以下2つの条件を満たしているスピーカーだけをご紹介します。 ・2025年1月現在、日本の通販で誰でも新品 ...

7

今回は、音楽プロデューサーのIZZYが解説する「プロのようなボーカルミックスをする秘密の公式」をまとめました。作曲においてプロとアマチュアを分けるポイントの1つが、ボーカルミックスのクオリティです。この記事では、どのようにすればプロのようなボーカルMIXができるのかを解説していきます。

8

今回は、音楽好きの方や音楽家・DTMerにおすすめのふるさと納税返礼品をまとめてご紹介します。楽器本体、楽器関連機器、パソコン関連機器、音楽関係のチケット、音楽関係の雑貨など、音楽に関係する返礼品は非常にたくさんあります。気になる返礼品があれば、ぜひチェックしてみてください!

9

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

-プロになる方法
-,