【DTM】充実感のあるミックス(MIX)をする3つのコツ
- 2020.01.16
- 2020.01.22
- ミキシング・マスタリング

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
「リバーブやディレイなどのエフェクトを使い、どのようにして音のスキマを埋めていくか?」
「曲で鳴っている周波数を分析(アナライズ)し、どの要素を追加するべきなのかを理解する」
「足りない部分を補う”微妙なホワイトノイズ”を適切に追加する方法」
この3つを解説していきます。
スポンサードサーチ
リバーブ&ディレイの使い方
まずは、リバーブとディレイの使ってミキシングに充実感を出す方法をご紹介します。
リバーブの使い方
(0:57~1:05)
まずはリバーブの使い方からです。
リバーブを控えめに使えば、ダイナミクスをそのまま保つことができ、音もより自然になります。
パラメータの調整
次の音との間隔がどれぐらいかによって、Decay Timeなどのパラメータを調整する必要があります。
いらない周波数をカットする
何かをカットする(削除)すると、曲に穴ができそうだと思うかもしれません。
しかし、いらない低域(Low)をカットすれば、より音がクリアになります。
EQのローカットフィルターもしくはハイパスフィルターを使うのがおすすめです。
(1:57~2:27)
大切なのは「何を埋めているのか?」
曲を「埋める」ということも大事ですが、「何を埋めるのか」を決める判断がより大事なのです。
ディレイの使い方
パラメータや効果はリバーブと似ているところがあります。
Feedbackの調整
Delayのパラメータ「Feedback」を少なめにしておけば永遠にエコーが続くこともないですし、他の音を邪魔することもありません。
このパラメータの値は、あなたがどんな音を使っているかによって大きく違ってきます。
Delay Timeの調整
Delay Timeは、その曲やサウンドエフェクトのリズムをマッチさせるために使えるパラメータです。
(2:56~3:31)
リバーブもディレイも、エフェクトがかかった音をソロで聞いてみたいと思うかもしれません。
DAWによって操作は異なりますが、本来のエフェクトの音を聞くために、エフェクトがかかった音をソロで聞くのはよい方法です。
(3:37~3:44)
またこれら2つのエフェクトに関しては、必要以上に長くエフェクトをかけない方がよいでしょう。
スペクトラムアナライザーで周波数を確認する
次はスペクトラムアナライザーで周波数を確認する方法についてです。
どのプラグインを使えばいい?
周波数の確認は、EQでもスペクトラムアナライザーのプラグインでもOKです。
ちなみにSPANのスペクトラムアナライザーは無料ですので、ぜひダウンロードしてみてください↓
https://www.voxengo.com/product/span/
スペクトラムアナライザーの使い方
たとえば、アナライザーを使った結果「1~2khzの音が少ない」ということがわかったとします。
このときは、ウッドブロックやクラップ、スナップなどの音を追加して、その周波数帯域を埋めてみましょう。
もしくは、すでに使っているパートをEQで1~2khzを持ち上げるというやり方でもOKです。
周波数帯域によって適切な楽器や音は違ってきますので、ご自身でいろいろ試しながら足してみてください。
スポンサードサーチ
バックでホワイトノイズを控えめに鳴らす
最後は、ホワイトノイズで充実感を出す方法です。
曲中で、バックでほんの少しだけ、ホワイトノイズを鳴らしておくというのがこのコツです。
セクションによってオートメーションを書き換える
この時、オートメーションを使ってボリュームを調整してもOKです。
たとえば、このような工夫ができます。
Aメロは静かなのでホワイトノイズをものすごく少なめにする
サビは盛り上がるので、Aメロよりも大きくホワイトノイズを出す
足りない周波数帯域によってオートメーションを書き換える
場所によって、足りない周波数帯域は変わっていきますよね。
そんなときは、ホワイトノイズにEQをかけ、足りない部分を補うようにEQのバンドにオートメーションを使いましょう。
ご利用は「控えめに」
このテクニックは、あくまでも「どうしても足りなかった部分を補うためのテクニック」です。
このテクニックを知ったからといってガンガン使ってしまうのはNG。
ほんの少しだけ使うようにし、気づくか気づかないか微妙なラインぐらいにしておきましょう。
(6:23〜)
-
前の記事
よりよいイントロの作り方【新しいサウンドの作り方も】 2020.01.15
-
次の記事
【作曲】楽曲の展開を盛り上げるトランジションの作り方 3選 2020.01.17