TiëstoやKSHMRのようなEDMピアノサウンドの作り方【10分でマスター】

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
imamusicmogulが「TiëstoやKSHMRのようなピアノサウンドの作り方」を動画で解説しています。
今回はこちらの内容をかんたんにまとめてみました。
この解説ではLogic Proを使用していますが、もちろん他のDAWでもできますし、違う音源を使っても大丈夫です。
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使用プラグイン
今回使用するのは、Logic Pro付属のEXS24です。
プリセットは「Steinway Piano」を使います。
(もちろん、他の音源でもOKです)
TiëstoやKSHMRのようなピアノサウンドを作る手順
全8ステップ、10分かからずにできます。
1.ピアノを2トラックに分ける
広がりのあるサウンド・リアルなピアノサウンドにするため、まずはピアノを「Piano」と「Piano Bass」の2トラックに分けます。
「Piano Bass」という名前がついていますが、高い音は「Piano」に、低い音は「Piano Bass」に打ち込みます。
(動画では、「Piano」にも低音が含まれており、「Piano Bass」は低音だけ打ち込まれています)
2.ピアノのPanを設定する
ピアノの前に座ったつもりで、Panを設定していきます。
「Piano」トラックはPanを少しだけ右に、「Piano Bass」は少しだけ左に振ります。
今回はPanは±2ぐらいにします。
3. EQを設定する
今のままだとピアノの音がまだにごっているので、EQでスッキリさせていきます。
まずはにごりの原因部分を取り除くため、400kz付近を、4dBほどカットします。
次に、ピアノにきらびやかさを加えるために、6000hz付近を3dBほどブーストします。
4.コンプレッサーをかける
次に、よりタイトな音にするためにコンプレッサーを使います。
Logic Pro付属のコンプレッサーを立ち上げたら、Standard Platinum Digital Circuit(青いコンプレッサー)を選びましょう。
まずはRatioを1/2、Attackを4ms、Releaseを29msに設定します、
Releaseはちょっと遅めですね。
また、AUTOはOFFにします。
最後はThresholdです。
演奏している間、常にゲインリダクションが6~7dBぐらいになるよう調整します。
5.エフェクトの設定をコピーする
最初にピアノのトラックを2つ作りましたが、両方にこのエフェクトを適用するため、プラグインをコピーします。
「Piano」と「Piano Bass」、両方に同じプラグインを挿しましょう。
6.低音用トラックのコンプレッサーを変更する
これは必要なければ行わなくても良いのですが、今回は低音パートをよりアグレッシブにしたいので、使うコンプレッサーを変えてみます。
まず、「Piano Bass」に使うコンプレッサーをVintage VC(白地+青いツマミ)にします。
また音を強めるために、Releaseをもう少し早く、Attackをもう少し遅くします。
これで、よりアグレッシブなサウンドにすることができました。
7. Reverbを加える
次は、Big RoomサウンドにするためにReverbを加えます。
ここで重要なのは、低音用トラック(Piano Bass)にReverbを加えないこと。
低音トラックにReverbを加えてしまうと音がにごってしまうからです。
ここでは「Piano」トラックにのみReverbを適用しましょう。
まず新規オグジュアリートラック(Aux)を作成し、Reverbプラグイン「PlutinumVerb」を立ち上げます。
(Optionキーを押しながらInsert(Audio FX)の欄をクリック>レガシー>PlatinumVerb)
より広がりのある音にするため、Reverb Timeを5secに、Room Sizeは40mにし、Initial Delayは0にします。
8. Reverb用EQを加える
Reverbを加えたことにより、不必要に低音が増えてしまったり、音が濁ってしまいました。
そこで、Reverbプラグインの下にEQを挿し、150kz付近以下のLowをカット、にごりの原因である中域を薄くカットします。
さらに、少しうるさくなってしまった5khz付近を薄くカットします。
また、より鋭い音にするために、8khz付近を少しだけブーストします。
9.完成!
これでEDMにぴったりのピアノサウンドが出来上がりました。
すべてのプラグインをバイパスにしてみると、見違えるほどかっこよくなったのではないでしょうか?
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よりクールな音作りを学ぶために
こちらの書籍では、今回ご紹介したTiëstoやKSHMRのようなクラブサウンドを作るためのコツが多数掲載されています。
クラブサウンドに特化した書籍はなかなかありませんので、この機会にぜひ入手しましょう。
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